やはり今年の夏は変だ。
9月に入ったとたん、また急激に気温が下がり始め、おまけに雨続き。
涼しいのは嬉しいけれど、あまりの気温差に戸惑ってしまう。
陽射しのない日々にうんざりで青空が恋しくなった頃、久しぶりの晴れ予報が。
たまった大物洗濯をしなければと思いながら、気分転換もしたいと思ってしまう私だった。
翌朝予報通り晴れで嬉しくなり、手早く家事を済ませ?車で一走りして二宮の吾妻山公園へ行くことに。
二宮駅近くの吾妻山公園は標高136mで四季折々の花が楽しめ、特に1月〜2月の早咲き菜の花が有名だ。
急な階段から山道へと続く散策路では、ちょっとした山登り気分も味わえる。
山頂では眼下に相模湾が見渡せ、箱根の山並みや運が良ければ富士山の姿も。
もしかしたらコスモスが咲いているかしら?と思ったけれど残念、もう刈り取られた後だった。
吾妻山のコスモス見ごろは、例年7月中旬から8月までとのこと。
吾妻山の花たちは他の場所より早め!と覚えておかなければ。
花がなくても山頂からの見晴らしが素晴らしかったし、エノキの大木と青空のコラボも素敵だったので久々にたっぷり写真撮影ができた。
そういえば、以前夕方一人で吾妻山に訪れた時、エノキのシルエットと赤色に変化する空とのコントラストに夢中になり、いつの間にか辺りが暗くなっていて慌てて下山したことが。
最近、カメラを持つ機会が減っているので、改めて夢中になるって心地良いと思ってしまった。
夢中(むちゅう)は「ゆめなか」と書くことに今更ながら気付いたけれど、一つのことに一生懸命になる(なれる)時の精神状態を考えるとなるほどと思う。
日々の生活の中で、自分なりにメリハリをつけながら過ごすことは結構大変。
自粛生活が続いているからか一昨年秋の奈良への旅が遠い昔に感じるのに、月日が経つのは早くて何だかちぐはぐな感覚だ。
そんなことを思うことが増えてきたということは、そろそろ他の何かを考えなければということかもしれない。
ところで、新型コロナ拡大真っ只中でのオリンピック・パラリンピックが終わった。
開催の賛否は別として、選手たちの真剣な表情、そして輝かしい笑顔や涙の意味を思い胸が熱くなった。
久しぶりに晴れて、まるで秋のような爽やかな日に吾妻山から眺めた風景を思い出しながら、何かに夢中になることの心地良さを忘れないようにしようと思っている。