数日前、激しく雨が降っていたかと思えば急に陽射しが出たりと、目まぐるしく変わる空模様に振り回された。
それでもお日様が出たすきに買い物兼散歩に出たらセミの合唱が!
生き物は皆同じね♪
そう思ったらおかしくなってしまった。
梅雨時期なので仕方がないけれど、雨続きや一向に収まる気配がないコロナ騒ぎでストレスが溜まっていたのか、「久しぶりの三島行きはどう?」と夫から提案されたのは1週間ほど前のこと。
緊急事態宣言が解除されても必要最低限の行動を心掛けていたから、電車で県外に出るのは半年振りだった。
三島といえば三嶋大社と、せせらぎが美しい町として有名だ。
ずいぶん前に柿田川湧水群を巡ったことがあるので、今回は三島駅前の楽寿園小浜池が水源の源兵衛川沿いを歩くことにした。
夏の散策にはちょうど良い曇り空だ。
限られた時間なので楽寿園入園はパスして、楽寿園の南側に回り源平川を見つけ探検開始。
駅から5分ほどの町中に、こんな素敵なせせらぎがあるなんて!
さすがに水の都というだけあり、源兵衛川の水辺は涼やかだ。
しばらく雨続きだったからか水量が多く、川の中の散策路が水没している箇所があったけれど水は清らかで嬉しかった。
思わず手を入れてみたらひんやりとして心地良く、蒸し暑かったので足も入れたい衝動にかられたけれど我慢!
散策はもちろん、休みの日には子どもの水遊びなどで賑わうのかな〜。
水辺で涼みながら読書などもできそう。
観光だけでなく、近隣の方たちの憩いの場になっているのだろう。
この源兵衛川の水源は柿田川と同じく富士山の伏流水が湧き出ていて、水温は常に15〜16℃とのこと。
6月にはホタルが舞い、季節の花が咲いたりとまさに自然の恵みの宝庫だ。
ただ過去には水質汚染が進行し清流が失われてしまったが、地元の方々の努力で水辺のオアシスがよみがえったそうだ。
自然環境を壊すのは簡単でも、元の状態に戻すのはさぞかし大変だったろうと尽力された方々に感謝するとともに、いつまでもこの美しいせせらぎが残るよう願ってしまう。
「水の苑緑地」という公園を経て、全長1.5キロの源兵衛川をたどると「中郷温水地」に到着。
源兵衛川の終着地が池?温水地の名称にも???。
案内板によると、池に集まった水は太陽によって温められ下流地域の農業用水として使われるとのこと。
源兵衛川の大切な役割を初めて知り、自然の恵みを活用する人々の知恵を感じた。
源兵衛川を満喫した後は三島梅花藻の里や佐野美術館の庭園にも立ち寄り、三嶋大社にお参りをして三島の魅力を堪能。
散策優先で、名物を食べたりはできなかったけれど気分はスッキリだ。
「ちょっとした旅行気分だったね」と、夫も満足げだった。
まだまだ油断ができない世の中だけれど、できる範囲での小さな幸せの積み重ねは大切とつくずく思ってしまう。
もうすぐ8月なのに今日も梅雨空だ。
明るい陽射しが恋しいけれど、最近の半端ではない暑さのことを思うと・・・。
でも今年の夏ならではの楽しみがきっとあるはずと、久しぶりに撮影に夢中になれた源兵衛川散策がもう懐かしい。