2010/12/15

Let's talk!・・・はやらない、その訳  教室

うちの教室では講師たちに「"Let's talk!"みたいな授業はやらない」ように指導している。色々理由はあるが、

まず第一に、日本人は「はい!討論して下さい。」とか「はい、これについて説明して下さい。」とか、「これについての意見を述べて下さい。」と言われるのが一番苦手だ。考えてみると、それを日本語でして下さい、と言われてもかなり難しいものがあると思う。

何故なら、日本人は学校教育の中で、ずっと授業は受け身で受けるよう教育され続けているからだ。先生から当てられるまでは発言しない。先生に聞かれた事だけを答える。それ以上は答えない。

社会に出ても、なるべく自分の意見は言わないように、という雰囲気がある。そんな日本人が一番苦手なのが、「Let's talk!」と言われる事だ。何を喋ったら良いのか分からない。これは、私自身が高校生の時、英会話スクールに通った時に体験したものだ。

外国人講師は一人で「Oh!」「Yes!」「How!」などと大きな身振りで盛り上がっている。日本人の生徒はシーーーン、という感じ。絵を見せられて、「Please explain!(説明して)」と言われたり、資料を見て、ロールプレーイングしなさい、と言われたり。でも、それを見て何をどう言えばいいのかさえ分からなくて困る。

英語を習う前に、人前で意見を言うとか、考えをまとめて言うとか、討論するとか、そういう根本的なところから教育されなければ無理だと思う。外国語を学ぶ以前の問題。これが解決できないと、英語を使う段階にまでは進めない。

また、大人でそういう訓練を受けた人の場合を考えてみる。自分で考えて自分で外国語を話す、というのは非常に大切な練習だが、それだけでは不十分だと思う。何故なら、「自分で言う」=「自分の能力の範囲内の言葉」であり、その範囲を超えることが困難だから。「自分の能力の範囲内」を超えて表現していくことが上達の鍵であり、「自分で考えた言葉」だけを練習していれば、いつまでたっても今の能力を超えていくことができないだろうと思う。

結論として、だから私は教室では、「Let's talk!」的な会話練習はあまりしないようにしている。楽しみでお喋りする程度は、息抜きとして必要だけれども。
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