そういやあ、鳥のマークのSNSにて、エアロクイーンMに関するツイートで賑わっていましたが、我がブログでも触れてみましょうか。
三菱ふそうの大型観光バスは今からちょうど40年前の1982年、それまでのMS6系をモデルチェンジするカタチで、MS7系となるエアロバスを発売されました。
空力を追求したスタイリッシュな外観デザイン、国産のバスとしては初となる前輪独立懸架のサスペンションや高出力のエンジンなど、当時の最新技術を駆使した機構や設計面などが評価され、日本のバス業界で歴史に残るヒット作となりました。後に派生モデルとしてスーパーハイデッカー(超高床)のスーパーエアロ/エアロクイーンが発売されました。
そして1988年のマイナーチェンジでスーパーハイデッカーにエアロクイーンMが登場、丸みを帯びたモダンで個性的なフロントマスクに一新されました。その独特の顔つきからパンダエアロの愛称も生まれました。当時はバブル景気で高級観光バスの需要が高まった事、高速道路網の整備で長距離高速バスが相次いで開設された時代背景もあり、従来よりもさらに洗練されたエアロクイーンMは全国の事業者で幅広く普及されました。
過去に撮影した画像よりいくつか掲載してみましょう。
広島電鉄

かつて運行されてた東京線ニューブリーズ号(現在は中国ジェイアールバスと小田急ハイウェイバスが運行中)の専用車として導入されました。後年、昼行路線用に改造されました。画像はグランドアロー号(広島⇔松江)で運用中の姿。
広交観光

観光貸切車の主力車として一大勢力を占めており、悌団輸送では何台もクイーンMが連なって走ってました。一部は高速路線に乗合転用された車両もいました。
中国ジェイアールバス

クイーンMは、夜行をはじめとした長距離高速や、観光貸切車で幅広く活躍しました。画像の個体は貸切から乗合転用された高速車です。瀬戸内エクスプレス(広島⇔高松)で運用中の姿です。
中国バス

旧会社の時代は三菱ふそうの導入実績が少なかったゆえ、数少ないふそう車として異彩を放ってました。画像はびんごライナー(府中・福山⇔大阪)で運用中のところを撮影。
鞆鉄道

現在に至るまで三菱ふそうを継続的に導入されてる同社ですが、クイーンMも在籍しとりました。撮影時はローズライナー(福山⇔広島)で運用されてた高速車。
井笠鉄道

同社では極めて珍しかったクイーンM。これは北陸鉄道からの移籍車だったかと。高速路線用に導入され、画像はローズライナーで運用してるところを撮影。
因の島運輸

フラワーライナー(因島・尾道⇔広島)の専用車として導入された車両でした。たしか、小田急からの移籍であったか。
一畑バス

クイーンMは、陰陽連絡の高速路線を中心に活躍されていました。画像はグランドアロー号(松江⇔広島)で運用中の姿です。
瀬戸内運輸

高速にも貸切にも導入されてましたが、画像は貸切車。この塗装デザインはエアロクイーンMのカタログカラーをそのまま起用されています。しかも、現在に至るまで、同社の貸切車はこのカラーを踏襲されています。
さらに、クイーンMをベースにフロントガラスを上下2枚&低運転席台とした中2階タイプのエアロクイーンMVが追加モデルとしてラインナップされました。主に観光貸切車での用途を想定した車両でしたが、後に高速バスとして乗合転用される例もありました。ここからはクイーンMVを掲載。
中国バス

両備ホールディングス傘下の新会社として発足後、その両備ホールディングから移籍。高速バスとして使われました。画像は神戸ライナー(府中・福山⇔神戸)で運行していた姿。
さんようバス

もともとは観光貸切車として導入されましたが後年乗合転用され、大崎下島・蒲刈⇔広島を結ぶとびしまライナーの専用車として余生を過ごしました。
両備ホールディングス

三菱ふそうの大口ユーザーでもある同社において、観光貸切車のフラッグシップといえる存在でした。後に乗合転用される個体もいました。岡山県内のスーパーハイデッカーの貸切車といえば、かつては2枚ガラスの中2階タイプのシェアが高かったです。
中鉄バス

同社では珍しい三菱ふそうですが、両備ホールディングスからの移籍車。高速車としてハーバープリンス号(倉敷・岡山⇔神戸)で運行されてました。
しまなみバス開発(現:瀬戸内しまなみリーディング)

しまなみ海道開通時に発足した事業者で、発足当初は他社からの移籍のクイーンMVが導入されました。画像はしまなみライナー(今治⇔福山)で運行。
日本交通

ここも三菱ふそうの大口ユーザーで、貸切車も大半がふそうで占められてました。
それと、ハイデッカーのエアロバスにも、クイーンMと共通のフロントマスクを採用したクイーンバージョンがラインナップされました。併せて掲載しましょう。
広交観光

広島と別府を結ぶ別府ゆけむり号の専用車として導入されました。神姫バスからの移籍車でした。
中国ジェイアールバス

高速と貸切の双方で幅広く活躍されてました。高速は陰陽連絡路線の主力でした。画像はかつて運行されてた江の川号(広島⇔江津)。
本四バス

柑橘類をイメージさせるオレンジ色のカラーリングにマッチしていましたねえ。尾道と今治を結ぶしまなみライナーで運行されてた高速車です。
イワミツアー

石見交通の貸切バス部門を分社化して営業されてる同社では、主力車のひとつでした。
両備ホールディングス

上に掲載したクイーンMVと共に、貸切を中心に幅広く活躍していました。画像は貸切から乗合転用された車両で、玉野渋川特急の専用車として運行。

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