奇跡の作曲家;佐村河内守
NHK「情報LIVEただイマ」2012年11月9日(金)午前にに放送された「知ってます?奇跡の作曲家;佐村河内守」が視聴者の感動を呼んだらしい。
でも、平日で会社もあるし、それ以前にこの番組の存在自体を知らなかったので、後の祭りである。
以下は番組HPの紹介文である。
今、クラシック音楽の世界で、“奇跡の作曲家”と呼ばれる被ばく二世の佐村河内守(さむらごうち まもる)さん、49歳。
佐村河内さんは14年前に、両耳の聴覚を失うというアクシデントに見舞われますが、絶対音感を頼りに、80分を超す長大な交響曲第一番“HIROSHIMA”を書き上げました。
被ばく者の苦しみ、また再生への祈りが込められた交響曲は、2008年に広島交響楽団で初演されて以降、実に4回も再演されています。
現代作曲家の交響曲がコンサートの演目に上がる事はほとんどない中、極めて異例なことです。
番組では、人の心を打つメロディーがどのようにして生まれたのか。耳鳴りや、それに伴う発作と闘いながら行われる佐村河内さんの作曲活動や、交響曲が生まれたきっかけとなった子どもたちとの交流などをご紹介しました。
以下は
アルバム紹介のPR文である。
この絶賛に値する曲かどうかは、それぞれ聴き手が判断すればよいことであるが、
11月のNHK放映以来、売れ行きが急上昇しているそうである。
You-tubeに第3楽章がアップされていたので下段に引用させていただく。ご興味のある方は聴いてみていただきたい。
現代音楽特有の「素人には分かりにくい音楽」ではなく、
旋律にも美しさがあり、心が引き込まれるような作品である。早速買い求めたいと思っている。というより生演奏を聴いてみたいのだが、直近は東京公演であり、関西公演を待ちたい。
次回の演奏会は、来年2月25日(月) に東京芸術劇場コンサートホールで行われる(19時開演)。[指揮]大友直人 [演奏]日本フィルハーモニー交響楽団である。
ちなみに2010年4月の東京初演は、大友直人指揮、東京交響楽団で行われた。終演後あまりの感動に、聴衆は地鳴りのような拍手と熱狂的なスタンディングオベーション。
対するステージ上も、指揮者、コンサートマスターが何度も涙をぬぐっていたという、稀に見る演奏会だったとのこと(レコード評より)。
◎アルバム『交響曲第1番《HIROSHIMA》』(2011.7.20発売、2,940円)
◎演奏:大友直人指揮 東京交響楽団
◎録音:2011年4月11-12日 パルテノン多摩
全ての聴力を失う絶望を経た作曲家、佐村河内守が完成させた《交響曲第1番》
中世以来の西洋音楽の歴史を包含し、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチ等、ロマン派シンフォニストの系譜を受け継ぐこの交響曲は、佐村河内の出自(被爆二世)が反映された自伝的作品でありながら、「闇が深ければ深いほど、祈りの灯火は強く輝く」という作曲者の言葉に象徴されるように、東日本大震災の惨禍を経験した私たち日本人の心にも深く通じる、魂を救う真実の音楽といえましょう。
危険を感じる大きな余震が続く中での録音セッション。大オーケストラが、大友のタクトのもと、まさに一塊の火の玉となり燃え上がるさまは圧巻の一言です。
最終楽章、苦しみと闇の彼方に、希望の曙光が降り注ぐ−−。「現代に生まれた奇跡のシンフォニー」を、是非お聴きください。
◎交響曲第1番《HIROSHIMA》 / 佐村河内 守
◎「交響曲第1番」より 第3楽章A 佐村河内 守作曲
【佐村河内守プロフィール】
被爆者を両親として広島に生まれる。4歳から母親よりピアノの英才教育を受け、10歳でベートーヴェンやバッハを弾きこなし「もう教えることはない」と母親から告げられ、以降、作曲家を志望。中高生時代は音楽求道に邁進し、楽式論、和声法、対位法、楽器法、管弦楽法などを独学。
17歳のとき、原因不明の偏頭痛や聴覚障害を発症。高校卒業後は、現代音楽の作曲法を嫌って音楽大学には進まず、独学で作曲を学ぶ。
1988年、ロック歌手として誘いを受けたが、弟の不慮の事故死を理由に辞退。聴力の低下を隠しながらの困難な生活が続く中、映画『秋桜』、ゲーム『バイオハザード』等の音楽を手掛ける。1999年、ゲームソフト『鬼武者』の音楽「交響組曲ライジング・サン」で脚光を浴びるが、この作品に着手する直前に完全に聴力を失い全聾となっていた。
抑鬱神経症、不安神経症、常にボイラー室に閉じ込められているかのような轟音が頭に鳴り止まない頭鳴症、耳鳴り発作、重度の腱鞘炎などに苦しみつつ、絶対音感を頼りに作曲を続ける。
2000年、それまでに書き上げた12番までの交響曲を全て破棄し、全聾以降あえて一から新たに交響曲の作曲を開始。
同年から障害児のための施設にてボランティアでピアノを教える。この施設の女児の一人は、交響曲第1番の作曲にあたり佐村河内に霊感を与え、この作品の被献呈者となった。2003年秋、『交響曲第1番《HIROSHIMA》』を完成。
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クリスマスの曲B
「人生の海の嵐に」 新聖歌 248番(聖歌472番)
@人生の海の嵐に もまれ来しこの身も
不思議なる神の手により 命拾いしぬ
いと静けき港に着き われは今安ろう
救い主イエスの手にある 身はいとも安し
A悲しみと罪の中より 救われしこの身に
誘いの声も魂 揺すぶること得じ
いと静けき港に着き われは今安ろう
救い主イエスの手にある 身はいとも安し
Bすさまじき罪の嵐の もてあそぶまにまに
死を待つは誰ぞただちに 逃げ込め港に
いと静けき港に着き われは今安ろう
救い主イエスの手にある 身はいとも安し

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