「ボブ」という猫を知っていますか?
(注)
写真はネット公開画像で「ロンドン、猫、ボブ」と検索すると沢山の写真がアップされている。
"busker" 路上や地下鉄の構内で音楽を演奏したりする、いわゆる
街頭ミュージシャンのことを英国ではこう呼ぶ。
その一人が
ジェームズ・ボウエンさんである。
彼は、いわゆる
ホームレスであり、
愛猫「ボブ」を伴ってロンドンの街中を歩き回り、
ギターの路上弾き語りと
雑誌『Big Issue』の 販売で、細々と生計を立てていた。
◎『Big Issue』(日本版の最新号)
注)『Big Issue』は、1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊された。ホームレスの人の救済(チャリティ) ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業である。日本では1冊300円で販売しており、160円が販売者の収入になる。そう言えば、前に、大阪駅前の街頭で『Big Issue』の日本語版を売ってる男性がいたなあ。
◎下の2枚の写真はボブとジェームズ・ボウエンさんの日常である。
路上の弾き語り中、ボブは立ち上がって応援している。
肩の上で眠っているボブ(今日も一日ご苦労様)
◎ボブとジェームズの日常は動画(you-tube)でも見られる。
ボブとの暮らしをつづった本がロンドンで人気上昇
ところが、
ジェームズ・ボウエンさんが、
野良猫「ボブ」との出会いと暮らしをつづった『A Street Cat Named Bob』を出版したところ、これが
静かなブームを呼び、最近では
ロンドンの大きな書店でサイン会が開かれるほど、注目を浴びているとのことである。
◎出版された『A Street Cat Named Bob』
◎ロンドンの路上で首にマフラーを巻いたボブは、得意げな表情で表紙に左前足を置いて、ご主人様の本を自ら路上で宣伝している。
◎「ボブ」とジェームスのことは新聞にも紹介された。
◎最近ではロンドンの大きな本屋でサイン会が開かれる人気に
ボブはまさに福猫である
この話のきっかけは、私が時々訪問させていただいている
「yukibeee」さん(ロンドン在住)のブログに載っていたものである。
この記事に興味を持った
外猫好きの「なりひら」がネットで、いろいろ調べたものである。
「yukibeee」さんのブログ
http://beetrio.exblog.jp/
「ボブ」はもともと路上で暮らす野良猫だったが、ある時、ホームレスのジェイムズと出会い、一緒に暮らし始める。
二人はいつも一緒に行動し、you-tubeの動画のように、
ジェイムズが日々の糧を稼ぎに行く時、ボブはジェイムズの肩にとまり、本の販売促進にも一役買ってきた。
猫と人間との関係を越えて、ボブとジェイムズの間には「信頼の絆」が見えるようだ。
この姿が、猫好きのロンドンっ子の目にとまり、ネットを通じてぱっと広まったようであるが、ある意味で
「ボブ」はまさに「福猫」であり、ホームレスのジェイムズが世に羽ばたくチャンスを作ってくれたのである。
なお、この本は、まだロンドンで出版されたところであり、
日本語版が出版されるとしても、まだ先のことである。
でも、
英語に自信のある方は、
Amazon社で2000円で買えるので、読んでみられたらいかがでしょうか。
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イギリスの猫と言えば、昔懐かしい「キャット・スティーヴンス(Cat Stevens)」をご存じだろうか。
2曲ほど聞いていただきたい。
◎雨にぬれた朝 (Morning has broken)
◎父と息子

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