今日8月15日は
敗戦記念日
310万人の国民の命を奪った太平洋戦争。今日は敗戦(終戦ではなく)から72年目の8月15日である。今朝の読売新聞に、歌人の岡野弘彦さん(93歳)が詠んだ短歌が掲載されている。
《東京大空襲》
東京は戦時中、120回もの空襲にさらされ、特に1945年3月〜5月の大空襲では10万人にのぼる人々の命が奪われた。
@すさまじくひと木の桜ふぶくゆゑ 身はひえびえとなりて立ちをり
A枕木を重ねし上に友のむくろ つみあげて火を放たむとする
東京大空襲の翌朝の惨状
《特攻隊》
特攻隊に志願する志を持ちながら、友は出撃して命を落とし、自らは生きながらえた体験を踏まえて詠んだ歌である。
B汝が世代の秀でし者ら戦ひに みな死にしとぞひびく声する
C特攻機つらぬきゆきたるわが友の まぼろし見ゆる天のたづむら
Dわが友の面(おも)わつぶさに浮かびくる 爆薬を抱く少年の顔
《自爆訓練》
特攻という自爆攻撃。一たび搭乗すれば生還は期しがたい。タリバンは悪で特攻は善などと言えるものではない。むしろの日本の特攻が後世に影響を与えたのかも知れない。戦争そのものが「悪」なのである。
E 地に深くひそみ戦ふタリバンの 少年兵をわれは蔑(な)みせず
F 手の本を捨てて戦ふ身にしみて 恋しかるらし学問の道
タリバンの少年兵

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