

堀川音楽祭で大好評だった
「完熟きんかんの歌」
牛乳の次になんで金柑なの?
というご質問を頂きました。

話せば長い事ですが…
わがファミリーは都会からのIターン組なので
9年前移住した時は日南には親戚も友人もありませんでした。
その当時から私たち家族に、実の親子や孫のように接して
お世話をしてくださったり相談に乗ってくださっているのは
京都在住の時仲良しになったSunnyちゃんのご両親…
私が仕事の時は風邪をひいた娘を預かってくれたり、運動会にお弁当を作って
応援に来て下さったり、旦那と大喧嘩をした時本当のお母さんみたいに温かいスープを作って待っていてくれました。
その日南のYさんのおうちでは金柑を作っています。
私と子供たちもSunnyちゃん親子と一緒に金柑ちぎりに連れて行っていただいたことがあります。
急な山道を登り山の上のほうで金柑をもぎったり、どんぐりを拾ったり。
子供たちはちぎった金柑を袖で拭いてそのまま美味しそうに食べていました。
私も…太陽に育てられた完熟金柑は本当に美味しい!!
東京生まれの私にはとても新鮮でした。
でも実際農家の方々は大変です。金柑が美味しくなると鳥達は見つけて食べに来ます。
夏、冬の手入れや予防も欠かせません。
急な山道は高齢の方にはきつく、小さな金柑もたくさん集まると結構な重さになります。
後継者もなく金柑の生産をやめてしまう方もいるそうです。
金柑の食べ方…都会に住んでいると甘く煮詰めた食べ方しか知らない方も多いと思います。でもサラダに入れても美味しいし、ジャムやお菓子に入れてもおいしい事を日南のおかあさんであるYさんに教えていただきました。
そんなある日、出かけた先で
「康子先生、棚田の歌もミルクソングもいいですよねー、今度は日南の特産物をPRする歌も作ってくださいよ〜!ピーマンとか、きゅうりとか、きんかんもいいですねー。
シングの子供たちに歌って欲しいなー。」
と言われ…
金柑、やっぱり、きんかんよねー。
と言うわけですぐにYさんのおうちへ飛んでいきました。
「
金柑作っていて楽しいこととか大変な事があったら教えて!
きんかんの歌作るから!!」
そこで聞いた話…
『きんかんはね、うちみたいに山の畑で作る路地もの、ハウスもの、色々あるけれどどれもみんな完熟すると美味しいのよ。

最近は「完熟きんかん」というと「たまたま」が有名になったけどね…それからサラダやお菓子にしてもおいしい事を入れて欲しいな。

金柑はお料理やお菓子、ジャム…色々に使える事をたくさんの人に知ってもらえたらもっときんかんの消費も増えるんじゃあないかしら

』
コレをどうやって歌詞に取り入れようか…
自分でまとめてみたけれど文字にしたらなんか硬い感じ…
そこでシングアウトキッズのメンバーでもあるわが子供たち



に見せたら…
「育ちました」よりも「そだてられた」の方が歌いやすいよ!
「おじいさんとおばあさん」とか「農家の方」よりも
「おじいちゃんとおばあちゃん」のほうがいいよ!
「そろそろ食べごろ」とか入れたら?
と、少しずつ歌詞を変えて完成に近づいていきました。
冒頭の
太陽を 見上げたら
まあるいきんかん 思い出す
ここだけは歌を作ろうと思っていた時に最初に頭に浮かんだ歌詞で、メロディーも一緒に降りてきました。
もちろん!私の大好きなロックンロールです。
完熟きんかん秘話Aに続く。

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