今月のテーマ 

2009/4/15

食道裂孔ヘルニアA  臨床レポート

2回目(1週間後)

骨盤の左へのシフトが強いようなので、骨盤を左に引っぱって固まっている
殿筋と大腿筋膜張筋(太ももの外側の筋肉)を手技により緩めていきます。
筋膜の滑走も上手くいっていないようなので、しっかりと動きをつけます。
筋膜の動きが硬い状態の時はこれが結構痛いのですが、動きがついてくる様になるとだんだん痛くなくなり、最後には無痛になります。

猫背の原因である僧帽筋や棘上筋、肩甲挙筋にも同様の手技を行います。(腹直筋の過緊張も原因です)
「顔を上に向ける動きがやり易くなってきました」とおっしゃっています。

胃の膨満感と膨隆感は「前回の治療の日は楽になったのだけれど、だんだん戻ってきています」と言うことです。まあ、横隔膜が上手く働かない状態で1年以上も過ごしてきたのだから仕方ないのですけど…横隔膜に対しても前回と同じ手技を行います。


3回目(6日後)

「前までは、胃の上にいつも手を当てていたのに、最近は胃の上に手が行くことが少なくなってきました」とおっしゃっています。

今日も2回目と同じように施術します。


4回目(9日後)

「最近、胃の部分の膨隆感は気になりますか?」と聞いてみると、「出っ張って感じるときと、何も感じないときがあります」とのことです。
「姿勢との関連はあるようですか?」とさらに質問してみると、「長く座っていると背中が丸くなってきて、その後に胃が気になることが多いような気がします」とのことです。

横隔膜が上手く上に上がっているときは、胃は圧迫を受けていないようですが、下がってくると胃に干渉してくるようです。

横隔膜の上への動きをつけていくことで、胃に対しての干渉を減らしていこうと考えて「呼吸ドリル」を指導しました。

「呼吸ドリル」はインナーユニットを意識するために行うエクササイズなのですが、このインナーユニット(脊柱を内側から支える仕組み)が上手く働いていないことによりアウターユニット(身体を動かすための筋肉)を使って支えることになり、結果として本来の動きが上手くできないようになります。

今回のケースに当てはめてみると、下腹部のインナーユニットが働かない代償作用として腹直筋や腹斜筋などの大きな筋肉が身体を支えるために働いてしまいます。そこで呼吸をすると胸郭は筋肉によって固められているために、横隔膜が下に下がることでしか吸気が出来なくなり、腹圧が上がってしまいます。結果として食道と胃の結合部が横隔膜の裂孔にめり込んでしまうのです。

こんな感じで施術が進んでいますが、今度は1ヶ月後くらいに経過を報告します。

それでは、また明日
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