今月のテーマ 

2006/2/10

肩こりについて考える  肩こりについて

臨床の現場に立ち20年近くたちましたが、その間にお会いしたほとんどの患者さんが程度の差はあれ肩こりを自覚していました。

それくらい、肩こりはよくある症状でありながら、患者さんも、我々治療家も正しく理解できていないからきちんと治せないのです。

「肩こりという病気はない」

 …と言う先生がいれば、
 
「肩こりは万病の元」

 …と言う先生もいます。


肩こりには様々な解釈がありますが、どれも間違いではないのです。

なぜなら、肩こりとは症状を指す言葉であり、その原因になる病気や機能障害には多種多様なものがあるからです。

肩こりを無くしたいならば、その仕組みと原因を正しく理解することが重要になります。


肩こりとは、首や肩の周辺の筋肉が何らかの原因により「緊張したり」「こわばったり」することで筋肉のユニット内での血行不良が起こり、その結果、「痛み・だるさ・凝り・張り」などを感じるようになるのです。

この血行不良になる原因に、様々なものがあるのですが、大きく分けて

@筋肉そのものに問題がある場合

A正常な筋肉が外部から神経的な影響を受けて緊張している場合

に分けることができます。


筋肉に問題がある場合

(1)炎症:打撲や挫傷などの外傷により筋肉組織に炎症が起こることで筋肉の内圧が上がり循環障害となり、疲労物質が筋肉内に滞り肩こりとなる。
(按摩やマッサージの後に起こる痛みも外傷性の炎症であり、肩こりの原因となる)

(2)癒着:冷えや圧迫などにより筋膜が癒着や緊張することで、筋肉の内圧が上がり循環障害となり、疲労物質が筋肉内に滞り肩こりとなる。
(下着や服などよる圧迫も原因となる)

(3)疲労:肩や首の筋肉を連続して使うことで筋肉そのものが疲労し肩こりとなる。


正常な筋肉が影響を受ける場合

(1)姿勢:肩こりの原因で最も多いのが、この姿勢の問題です。

生活習慣やスポーツ、歩行、仕事など様々な要因が関連して、その人特有の不良姿勢を生み出しています。

不良姿勢を保つためや、代償するために特定の筋肉が継続して緊張するために起こります。

この姿勢に関する問題に関する正しい理解が肩こり解消のカギともいえますので、後日に改めて取り上げるつもりです。


(2)歯科的な問題:咬合不良・虫歯・歯周病など

(3)眼科的な問題:視力の左右差・緑内障・炎症性の眼科疾患など

(4)整形外科的な問題:頚部椎間板ヘルニア・変形性頚椎症・脊柱管狭窄症・脊髄の腫瘍・脊髄損傷など

(5)内科的な問題:あらゆる内科疾患および内臓の機能低下

(6)その他の問題:ストレス・うつ・老化など


(2)〜(6)は脊髄神経の反射や交感神経を介して首や肩の筋肉を継続して緊張させます。

その結果、筋肉の内圧が上がり循環障害をおこし肩こりになっていきます。また、神経反射は、痛みを特定の筋肉に起こすことがあります。


0



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ