今月のテーマ 

2012/4/12

膝の痛み(オスグット病)  毎日の手技療法

膝の痛み(オスグット病)

10代男性  岐阜県

来院されている患者さんのお孫さんでバレーボールをやっている中学生ですが、ジャンプの繰り返しなどで膝と腰に痛みが出てきたようです。

近隣の整形外科で膝は「オスグット病」と診断され、悪化すると手術や装具による治療が必要になると言われたようですが、実際に行われた治療は運動の制限と安静の指示、そして痛み止めと湿布、しばらく通ったのですが病状が思わしくないため遠方からの来院になりました。

まずは膝の状態を調べてみますと・・・

・右足の膝のサラ骨(膝蓋骨)の直下に左と比べて僅かに隆起している部位がみられます。

・静かに触れてみますと熱感があり、僅かに炎症を起こしているようです。

・軽く押さえてみますと強い痛みがでるようです。

・立って体重をかけただけでも痛みは感じるようです。勿論、歩いても痛みが出るくらいですのでジャンプは痛くてできないようです。


ここで、「オスグット病」の患者さんに必ず行う検査をしてみます。片足での膝の屈伸運動なのですが、まずは悪くない左足でやってもらいます。
勿論、痛みは無く動きも膝がブレることなく姿勢も安定しています。

今度は痛みのある右足でやってもらうと・・・

痛みがあるのは勿論なのですが、膝の動きが左右にブレまくり上半身の姿勢も全く安定しません。こけないようにするのがやっとの状態です。

本人も大変ビックリ!まさかこんな状態になっているとは夢にも思わなかったようです。


 「オスグッド病」は小学校高学年から中学くらいの成長期によく見られる「成長痛」のなかの代表的な病気です。

ジャンプを繰り返すような、例えばバレーボール・バスケット・サッカーなどの運動をすることで大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が収縮するのですが、このときに大腿四頭筋と腱でつながっている脛骨結節が引っ張られます。

この部分は骨の両端にある成長線(成長期に骨が伸びる部分)に近いため、軟骨が多く構造的に弱い部分となっています。

この部分に「引きはがすような力」が繰り返し加わることで骨や軟骨の剥離が起こり炎症がおこるため強い痛みを感じるのです。

「引きはがすような力」は今回のケースでは膝を曲げ伸ばしをするたびに左右に大きくブレてしまったために筋肉の付着部に強い負荷をかけていたようです。

ちなみに、この患者さんのバレーでのジャンプする軸足は左足だそうです。ジャンプの回数や負荷が多くかかる筈の左の膝はブレた動きが見られないためか、今回は何の症状もありません。

安静にしていても、湿布を貼っていても今ある炎症は治まるかもしれませんが、治まったところで運動を再開すればまた膝はブレた動きをするかもしれません。

このブレの原因を突き止めて正しい膝の動きを取り戻さなければ再発を繰り返しながらどこまでも変形が進行してしまうでしょう。その先にはやはり装具や手術が待っています。


今回の患者さんは、比較的初期に来院され変形はほとんど起こっていませんでした。僅かな隆起は炎症によるものと思われます。

膝の動きのブレは・・・

@足首のアライメントの異常:踵の骨とすねの骨の位置関係が悪く小指側で接地および体重支持をしていました。

A下腿(すね)の捻じれ:足首のアライメント異常に関連して下腿にある2本の骨が捻じれた位置関係にありました。

B大腿部の筋の滑走不良:オスグットの直接的な原因となる大腿四頭筋だけではなく縫工筋、内転筋に上手く滑走出来ていない部位がみられ、屈伸の動きの際に引きつれてしまいブレを生み出していたようです。

他にも骨盤や脊柱にも回旋制限を主とした問題がみられたのですが、順をおって施術していきその都度膝の屈伸の動きを確認、そして再調整していきました。

ブレた動きが次第に安定した動きに収まってくるにつれて屈曲時の膝の痛みも軽減していきます。

完全ではないですが、ほぼ正常と思われる動きが出来るまで調整を繰り返した後(といっても5分くらいなのですが)オスグット病の痛みがある部位を押さえてみますと、痛みはほとんど感じないくらいに減少していました。

このまま動きがぶれない状態を維持できれば、これ以上の引きはがす力が加わることが無くなるため、どんどん炎症は引いていくと思われます。

腰痛も改善、膝の痛みをかばう動き(代償作用)による腰痛だったようです。


早めの対応が出来たので本当に良かったですね!

ありがとうございました。

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タグ: 症状 カイロ 施術



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