今月のテーマ 

2012/4/6

肘の痛み(尺骨神経痛)  毎日の手技療法

肘の痛み(尺骨神経痛)

 50代女性  兵庫県 大阪市

定期的にメンテナンスに通院されている患者さんなのですが、法事で実家に2週間ほど帰られてから利き腕の肘の内側に痛みが出てきたそうです。

 痛みの部位は肘の関節の内側、ちょうどその部分は尺骨神経が割と皮膚に近い所を走行している部分です。肘をついているとたまにグリっとなってしびれが出たり、電気が走ったりすることがありますよね!

症状はこの数日でどんどん悪化しているようで、来院時は動かした時の痛みだけでなく、皮膚に軽く触れても強い痛みを感じるような状態でした。

おそらく病院などでは「尺骨神経痛」という病名が付けられと思われますが、痛み止めや湿布では上手くいかない事が多いようです。

患者さんの状況を詳しく調べてみると・・・

・首や肩にはほとんど問題がみられません。位置関係も可動性もほぼ正常と思われます。

・上腕(肘と肩の間)の尺骨神経の走行ルートを調べてみても、筋肉の緊張や筋膜の滑走障害は見られません。

・前腕(手首と肘の間)の尺骨神経の走行ルートにも問題はなさそうです。筋肉の緊張や筋膜の滑走障害はやはり見られません。

一般的な神経痛の場合、その神経の走行ルート上に何らかの問題が生じ、神経が締め付けられた状態になることで痛みやしびれ、麻痺などが生じるのですが、今回のケースには当てはまらないようです。

そこで、他の部位にも目を向けてみますと・・・

どうも肘のアライメント(上腕と前腕の骨の位置関係)がおかしいように見えます。前腕が反対の腕に比べて外転(外に開いている)しているようです。

肘の外側の筋肉を触ってみると、脱力しているのにも拘らず硬く滑走も良くありません。

法事で利き腕を酷使したために、筋肉が過緊張もしくは軽い炎症状態になり、防御と修復の過程で筋膜に滑走障害が生じたのだと考えられます。

 外側の筋肉が張った状態で固定されてしまったので、その後の生活の中で肘の内側が過度に引き伸ばされることになりその結果、尺骨神経に反復する過伸長により神経痛を引き起こしていたと思われます。

この外側の筋肉とその周囲の筋膜などの間の滑走を改善する施術を行ったところ、その場で肘の内側の痛み(圧痛・運動痛)は完全に消失しました。

今回のケースは、問題のある筋肉や関節の動きを代償した結果、二次的に新たな問題が生じる典型的なパターンですね。このような場合には、症状のある部位に固執せずに他の部位をしっかり調べることが大切になります。

ありがとうございました。
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タグ: 症状 カイロ 施術



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