今月のテーマ 

2012/2/15

むち打ち(交通事故)  手技療法総論

むち打ちと環椎

急性に限らず、むち打ちを経験された患者さんの多くは環椎に位置と動きの異常がみられます。

環椎(首の一番上の骨)は他の椎骨とは違い椎間板を持たないその構造上、ある意味「本当にずれた状態」になり易くなっています。

またその「ずれた状態」が正しく矯正されなければいつまでも「ずれた状態」のままで保持され、その「ずれた状態」に対して全身レベルで代償作用を行ってきます。

その結果、時間が経過すればするほどに全身のあらゆる部分でつじつまが合わないようになってくるのです。


むち打ちの患者さんの場合は、事故により頭部にどの方向の衝撃が加わり、それにより頭部がどの方向に振られ(屈曲や回旋、横スライドなどの動きが組み合わさっているのですが)、そこから反動でどのように戻されたかが重要になります。

そのため、必ず車の絵を描き、

「どの席に座っていたか?」

「ぶつかられた時にどの方向を向いていたか?」

「ぶつかってくる事が前もってわかっていたのか、それとも不意なのか?」

「車のどの部分に相手の車のどの部分が当たってきたのか?」

「当られた後に乗っていた車はどのような方向に回転もしくは押し出されたのか?」

などの状況を出来るだけ詳しく聞き出します。

この初めの聞き取りで頸部の特に環椎がどのように変位しているかをある程度予測することが出来ます。

その予測をもとに上部頸椎をさらに細かく触診することで問題部位を特定することが出来るため、むち打ちを効果的に治療することが可能になります。

ここを飛ばしてしまってはむち打ちを上手く治すことは難しくなってきますね!


上部頸椎、特に頚椎と後頭骨の変位に関しては、その歪みが矯正されない限り何十年も保持されてしまう事があります。

にもかかわらず、先ほど書いたように全身を使って代償作用を行う為に本人には「首の骨がずれている」という自覚がほとんどありません。

その結果として、痛みやしびれ、疲労感などをはじめとする不定愁訴症状が首から離れた部位に出ている場合には、この頸椎問題を全く考慮されずに治療が進む事が多くなってしまうのです。


上部頸椎の歪みやズレは、交通事故だけではなくスキーやスノーボードなどのウインタースポーツやサッカー、ラグビー、バスケットなどのコンタクトスポーツなどにおいての転倒や衝突など頭部に直接外力が加わった場合にも受傷の直接的な原因になります。

また、うつぶせで寝ていたり、肘をついて頭を支えるように横になってテレビを見ていたり、頬づえをついて本を読んだりなどの不良姿勢により継続して頭部に力が加わった場合にも、その行動パターンが反復された場合には受傷の原因になっていきます。

みなさんも一度上部頸椎を調べてもらってくださいね!
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