今月のテーマ 

2011/12/1

胃もたれ、膨満感  内臓マニピュレーション

胃の内臓膜リリース


胃は横隔膜のすぐ下側にあり、口から入った食べ物が食道を通り最初にとどまる袋状の臓器になります。

胃の機能は・・・

・食べた食物を胃の中でかき混ぜて「チャイム」と呼ばれる液体に変えます。


この後、小腸に食べ物を移動させるのですが、その前に一時的に貯蔵されている間に・・・


・ペプシノゲンと胃酸を放出して消化酵素である「ペプシン」を作るために胃の中で混合されます。

・ペプシンによってたんぱく質は「乳化」されます。

・胃酸と消化酵素は食物と一緒に食べてしまったかもしれないバクテリアや菌などの感染性微生物を殺すのを助けます。


この時、胃の壁面はこの強力な胃酸や消化酵素により自身が浸食されないように厚い粘膜層により守られています。


また、胃はその位置をみぞおちの部位に保持するために靭帯や内臓膜により取り囲まれています。
靭帯の中でも特に注目するべきなのは、

・肝臓と胃の小弯をつないでいる膜状の靭帯

・横隔膜から胃を吊り下げている膜状の靭帯


これらの内臓膜や靭帯などに不必要な緊張や引きつれや滑走障害が引き起こされると、胃の機能が低下する事になります。

具体的には、胃の付近(みぞおち)の張りや引きつれ、押さえると痛みや強い圧迫感を感じる事が多いようです。また、胃で十分に殺菌消毒が行われないまま小腸に食べ物が送られることになり、感染症なども起こし易くなってきます。

食べ物がきっちり液状化できず、消化酵素とも上手く混ざらないままに食べ物が小腸に送られることで未消化の食べ物が腸内で発酵してしまい、お腹が膨れてしまういわゆる「ガス腹」や下痢などの原因にもなるようです。

また、隣接する臓器同士はお互いに圧力をかけあうように配置されており、一部の臓器の滑走異常や膨圧(膨れようとする力)の異常が他の臓器の動きや四肢(手足)や体幹(胴体)の運動機能を阻害することにもなってくるのです。


ストレスが胃腸に対して問題を起こすことも良く知られているのですが、実際に臨床的にも胃の部分の問題は多くの患者さんが気付かずに抱えていることが多いようです。

また、筋肉や骨格及び姿勢制御に対してのアプローチで取りきれなかった肩こりや腰痛、背部痛、運動時のひきつれなどがこの内臓の膜へのアプローチすることで上手くいく事もあります。

たかが膜なのですが、見逃してはいけない本当に重要な問題です。

日本では取り組んでいる治療家が少ないのが残念ですね!
0



コメントを書く


この記事にはコメントを投稿できません




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ