今月のテーマ 

2006/4/10

葉酸の働き  正分子講座

葉酸とは

葉酸は、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつで、ビタミンB群の仲間です。
ほうれん草など緑の葉の中に多く含まれるためこの名前が付きました。


葉酸の働き


1.葉酸は細胞の生成

葉酸はDNAの生成、修正に大きく関与するだけでなく、DNAの正確な作成にも関係しています。

DNAのコピーが活性酸素などの影響でミスコピーになった場合に、素早く修正する必要があります。

この修正に働く酵素は、葉酸により反応します。つまり、葉酸が不足すると十分に酵素が働かずにミスコピーがそのままになって細胞を形成してしまいます。

赤血球のDNAがミスコピーを起こした場合、巨大な赤血球を作って悪性貧血を引き起こします。

また腸内の粘膜等は新陳代謝のサイクルが早いので葉酸不足の影響がでやすく、ミスコピーが発生すると潰瘍を招きます。

同じ理由で口内炎にもなります。

またガン細胞もミスコピーされた細胞がもとになっているので酵素によって分解されずにそのままだと、どんどん増殖してしまいます。

葉酸はがん予防にも効果的なのです。

成長期の子供や妊婦のように成長著しく、細胞分裂が盛んな時期には特に必要とされる栄養素です。



2.貧血予防

葉酸はビタミンB12と協力して、赤血球の生成に深くかかわってます。葉酸は赤血球内の核酸(DNA)の合成に必要で、ビタミンB12は葉酸の働きを高める補酵素の役割をします。どちらか1つが不足しても十分な働きは期待できません。

悪性貧血の症状は、頭痛、めまい、吐き気、動悸、息切れ、舌の痛み、味覚の低下、食欲不振、消化不良、下痢などです。



3.神経細胞の働きを維持

脳内では神経細胞同士が信号を伝達しあうことで、全身に指示を出しています。

神経細胞はリン脂質(約33%はコレステロール)で覆われていて、これにより正常な信号伝達が保たれています。

しかしリン脂質は活性酸素の影響で破壊されてしまうことがあり、そのままだと信号の伝達が不十分となり、最悪痴呆症や、うつ病を招く可能性もあるそうです。

破壊されたリン脂質は、たんぱく質と結合して血管を通って脳へと送られてきた葉酸の働きで、新たなに生成されて、神経細胞が補修されます。

葉酸が不足するとリン脂質の修復が遅れ、さまざまな神経伝達障害が発生してしまいます。



4.動脈硬化の予防

最近の研究では、葉酸が不足するとホモシステインという物質が増加することがわかってきました。

ホモシステインはビタミンB12の説明でも出てきました動脈硬化や心筋梗塞の原因物質として最近話題のアミノ酸です。

動脈硬化とは血管が硬化したり、狭くなったりして、血液の流れが阻害されてしまう病気です。脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因としても知られています。


通常ならビタミンB6、B12、葉酸の働きでもとのメチオニン、あるいはシステインへと変換されるのですが、これらが不足するとホモシステインの量が増大し、血中のホモシステイン濃度も上昇してしまいます。


ホモシステインが増えると

まず第一に、ホモシステインは血中の水や酸素と結びついて活性酸素を形成します。

活性酸素は不飽和脂肪酸と結びついて過酸化脂質となり、過酸化脂質が血管に付着して動脈硬化の引きがねとなります。

またホモシステインには血管をしなやかにする血管拡張物質の生成を抑制してしまう働きもあります。

他にも血管を修復する血小板の凝集機能を狂わせることも知られており、これにより傷ついた血管を修復する際、多量の血小板が集まって血管が詰まってしまう恐れがあります。

このようなことから葉酸の不足は動脈硬化を引き起こす要因として注目されています。
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