2009/1/22

(1)禅〜zen  映画(2009-10年公開)

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まずは、映画で”心穏やかに”1年のスタートを切る

今年の見初めはこの作品となった。日本曹洞宗の開祖、道元の伝記映画である。二大総本山のひとつ、総持寺は我が家の近隣にあり(私には石原裕次郎の菩提寺?と言うイメージが強い)もうひとつの総本山、永平寺には昨夏行ったばかりである。これも何かの縁であろうと思い、本作を新年見初めの1本に選んだ。

因みに選択に迷ったもう1本は、これまた伝記映画の(こちらは20世紀のカリスマ革命家だけれど)『チェ 28歳の革命』である。映画で”心穏やかに”1年のスタートを切ろうか、それとも”高揚感で”いきなりスタート・ダッシュをかけようか、という二者択一で、前者を取ったのだった(笑)。

まず、この作品を見ながら、数年前に見た聖女マザー・テレサの伝記映画を思い出した。両作品共に、良くも悪くも生真面目な作りである。映画としてはドラマ性にも、面白みにも些と欠けるかな。映画『マザー・テレサ』は同時期に、赤裸々な性生活の研究レポートで世間に衝撃を与えたキンゼイ博士の伝記映画『キンゼイ・レポート』も公開されていて、娯楽性も十分に備えた手慣れた演出の『キンゼイ〜』と『マザー〜』はどうしても比較されがちだった。今回も映画作品としてのドラマ性という意味では、『チェ〜』の方に軍配が上がりそうである。

ただ道元禅師にしてもマザー・テレサにしても宗教者であり、多くの信者の信仰のよすがでもある”聖人”の生涯を描くことには、作り手にも自ずと遠慮や自己規制が生じるものなのかもしれない。それを無視すれば、メル・ギブソンの『パッション』のように、解釈の偏向性や過激描写が物議を醸すことになる(だからと言って、こうした作品を否定するものでもない。カトリック保守派として知られるメル・ギブソンが、ある実在した修道女の記述を元に、大真面目に取り組んだ結果なのだから。それでなくとも、宗教の教義解釈の違いは、しばしば対立を生むものである。映画作品としては、一般の鑑賞者がどう受け止めるかに懸かっていると思う)

奇しくも今年、日本では年頭から、20世紀のカリスマ革命家と750年前の曹洞宗開祖の伝記が同時期に公開されたわけだが、映画作品を時代を映し出す鏡として見た場合、この2人の登場は社会全体を覆う”閉塞感”を打破する人物の登場を、社会が、人々が待ち望んでいることの反映とも受け取れる。それは例えば米国で"Yes, we can (change)!"をスローガンに、黒人(正確には黒人と白人のハーフ)のバラク・F・オバマ大統領が登場したのと符合しているのだ。

つづく…



2009/1/23  0:08

投稿者:管理人はなこ

SirCryさん、早速のコメントをありがとうございます。

実はまだ書いている途中で、本論に入っていません(汗)。これより先に昨年度公開作品の総括記事を完成させなければと思い、ここは書くのを途中で止めて総括記事の方を仕上げました。

上映館自体それほど多くないのでしょうか?私が見た映画館でも興行成績は好調のようで、プログラムも暫く入荷待ちの状態でした。

SirCryさんのブログ記事は既に拝見しておりますよ。概ね共感を覚えました。明日にでも、記事の続きを書こうと思います。

2009/1/22  23:22

投稿者:sir_cry

私もこの作品は既に見ています。
  ⇒ http://ameblo.jp/sir-cry
確かに、真面目でドラマ性に欠けていますが、シネカノンは毎回満員のようです。今日の午後、隣の交通会館まで行き、覗いてみたら最終回まで満席と出ていました。良い傾向だと思いました。

http://ameblo.jp/sir-cry


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