2008/6/13

昨日は芸大美術館の『バウハウス・デッサウ展』へ  文化・芸術(展覧会&講演会)

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昨日はボランティア仲間のMさんと共に、午前中に上野の芸大美術館で開催中の『バウハウス・デッサウ展』を見て、午後はボランティア先の美術館で次回ワークショップのトライアルと例会に参加して来ました。

バウハウスとは言うまでもなく、20世紀初頭に美術・工芸・建築の分野に大きな足跡を残したドイツの美術学校のことです。後世のクリエイターに大きな影響を与えたこの学校が、実は14年間という短い活動期間であったことを今回初めて知りました。そして、その終止符を打ったのがアドルフ・ヒトラー率いるナチスだったことも。



カンディンスキーやパウル・クレーら教師の作品はもちろんのこと、学生の習作も数多く展示されていて、そのレベルの高さに驚かされます。また形態や色彩についての演習は、私自身が大学時代にデザインの授業でやらされたことに殆ど近く、私が受けた授業が実はバウハウスの指導方法を踏襲したものなのだと気づかされました。

バウハウスは教育の場であるだけでなく、作品を世に出す生産の場でもあったようで、大量生産が可能なシンプル、かつ機能的なデザインの作品が数多く見られました。それらが実際に校内の工房で生産されていたようです。今で言う「用の美」がすでにバウハウスで実現していたのですね(展示作品を見ながら、しきりと柳宗理の作品が思い出された)。バウハウス自体、ウィリアム・モリスを中心とする英国のアーツ&クラフツ運動等の影響を受けて誕生した背景がありますが、時代的に、日本で起きた柳宗悦らの民芸運動も、英国のアーツ&クラフツ運動やこのバウハウスの影響を多分に受けたものだったのでしょう。

予想以上に見応えがあり、瞬く間に2時間近くが経過しました。家具や校長室の、色彩計画、異素材の組み合わせ(当時としては画期的だったはず)、随所に見られるデザインの工夫&遊び心には目を奪われました。70年以上前の作品ながら、今でもけっして古びれていない、その斬新なデザインに、普遍的な美意識を感じます。個人的には、教師のラスロ・モホイ=ナジや卒業生で後に母校の教師にもなったマリアンネ・ブラントの作品が強く印象に残りました。

東京芸大美術館『バウハウス・デッサウ展』公式HP

夢中になって展覧会を見たら、思いっきりお腹が空いたので、美術館に併設の学生食堂で昼食を取りました。日替わり定食を選んでみました。ご飯にポテトコロッケと野菜サラダ、切り干し大根の煮物、そしてしじみの味噌汁。これで510円也。最初配膳のおばちゃんがごはんを山盛りによそったので、それを半分に減らしてもらいました。やはりボリューム満点なのは育ち盛りの学生向けだからか?味も全体的に濃いめ。煮物は甘みが強く、味噌汁はしょっぱい。

その後美術館へ向かい、トライアルと例会を終えると、もう5時過ぎ。電車を乗り継いで自宅最寄り駅へ。そこからはバスで20分弱のところを、徒歩で40分かけて帰途につきました。これは健康のためです。昨日は17、000歩あまりを踏破!


【ふと思ったこと】
昨日利用した学生食堂を、先日の通り魔事件で犠牲になられた武藤舞さんも利用されていたのかなと思うと、なんだかやるせなくなりました。やはりどんな事情があるにせよ、容疑者の犯した罪は重く、彼の命を以てしても償えるものではない。彼自身が、そして社会(若い世代を取り巻く環境や彼の生い立ちも含めて)が、彼の行為をどうにかして未然に防ぐことはできなかったのかと悔やまれます。

【追記 2008.6.13】ちょうど私が美術館で『バウハウス・デッサウ展』を見ていた頃、武藤さんの告別式がすぐ近くの寺で営まれていたのですね。今朝テレビでそのことを知りました。そう言えば、昨日は上野公園内で喪服姿の若い男女の姿を多く見かけました。武藤さんの告別式からの帰りだったのかもしれません。



2008/6/14  23:42

投稿者:管理人はなk

ごみつさん、こんばんは♪

ちょっとお疲れぎみのはなこです。ありゃ、眼が充血しているような…

バウハウス展、お薦めですよ。私は10年以上にセゾン美術館で開催された展覧会は、息子がまだ手のかかる時期で行けませんでした。だから比較のしようもないのですが(と言うか比較する必要もありませんね)、思わず見入ってしまう展示が多いので、2時間でも足りないくらいです(笑)。

カタログは正方形の小判で、分厚い。3000円という価格。私はちょっと手が出なかったなあ…でもかなり売れているようでした。カタログ自体、モダンデザインの雄って趣があります。私は絵はがきを数枚買いました。

公式HPで、オンラインチケット販売をしています。俳優の谷原章介による音声ガイド付当日券が1700円。自宅でプリントアウトしたチケットを当日美術館に持参すればOKです。この方式、案外便利かも。もっと安かったら嬉しいですが。

ナチスが行った「退廃芸術展」。仰るようにナチスの意図からすれば逆効果だったのでしょうね。彼らの浅はかさが彼ら自身の首を絞めたということでしょうか?それにしても歴史上、中国の焚書坑儒や、カンボジア・クメール・ルージュの知識人虐殺等、権力者は自らの権勢を脅かす存在を消滅させるのに躍起ですね。それは即ち、権力者がなきものにしようとするものこそ、私達国民にとっては大切なものだという証左でしょうか?目を皿のようにして、権力者の動向を観察しなくちゃ。


2008/6/14  0:44

投稿者:ごみつ

今晩は〜。

わ〜、行ってらしたんですね!「バウハウス・デッサウ展」!
私も早く行きた〜い。
実は、ゴールデンウィークにでも行こうと思ってたら、思いきっリ全部出社にさせられて、まだ行ってないんですよ〜。(涙)

「バウハウス」は私の憧れの学校です。美術学校として理想的なスタイルですよね。かなり前に池袋のセゾン美術館で開催された「バウハウス展」以来なので、本当に楽しみです。

ナチスはバウハウスを廃校にしただけでなく、彼等(だけじゃないけど)の作品を集めて「退廃芸術展」としてドイツ全国を巡回させたんですよね。でも、逆にそれってかなりの作品の宣伝になったんじゃないかしら?見る人が見れば本物はわかるんですから・・。


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