2007/10/30

気になるニコール・キッドマン  映画(2007-08年公開)

 ニコール・キッドマンはどんな基準で出演作品で決めているのだろう?彼女がブレイクする前から数多くの出演作品を見て来たが、初期はともかく、アカデミー賞受賞後の出演作でさえ良質揃いとは言えないのが気になる。出演作が引きも切らない割には、見終わった後に何とも言えない違和感が残る作品が少なくない。そのせいか、彼女の熱演も空回りしている印象が否めない。アカデミー賞レースでも、このところ彼女の名前はご無沙汰ではないだろうか?レニー・ゼルウィガーキャサリエン・ゼタ=ジョーンズが比較的評価の高い作品で手堅い演技を見せ、彼女たち自身の評価を高めているのとは対照的である。

 改めて考えるに、一見作品選びはシリアスドラマ系だが、仕上がった作品を見ると、どの作品もニコールを見せることに重きを置いた演出になりがちなのかな、とも思った。その結果、全体のバランスが崩れて作品自体の出来に影響してしまう。これはニコール・サイドの戦略に従った結果なのか、或いは監督が彼女の美しさに幻惑されて彼女を描くことに夢中になってしまったからなのか?彼女自身キャラが立ち過ぎて、役になりきるのではなく、誰を演じてもニコール、と言う事態にもなっている。ニコール見たさに映画を見る人はそれで満足かもしれないけど…

 著名な大学教授を父に持つ育ちの良さも、彼女の女優としてのキャリアの邪魔をしているのかもしれない。演じる役柄もアッパークラスの知的女性に偏りがちのような気がする。

 今のような路線で行けば、彼女はシャーリーズ・セロンのような評価は得られないだろう。敢えて美しい容姿を醜くする勇気はないように見える。最新作の『インベージョン』では不眠不休で闘う母であったにも関わらず、その眼の下にはクマさえなかった。『めぐりあう時間たち』の不格好な付け鼻が、彼女としては精一杯の変容だったのだろうか?

 かといって、このままではメリル・ストリープのような押しも押されぬ大女優になれるとも思えない。メリル並みのレベルを目指すならば、役の幅を広げる努力が不可欠だろう。汚れ役も甘んじて受ける気概が必要か?その意味では『ドッグヴィル』の謎の女性役はイイ線行っていたとは思うけど。

 現時点で既に彼女が、輝くばかりの美貌と存在感を持つ大スターであることは間違いない。しかし年齢的に微妙な時期に差し掛かっており、今後は出演作選びに苦慮するように思える。ジョディ・フォスターが近年、作品に今ひとつ恵まれないように。

 その辺りのことは女優ロザンヌ・アークエットが手掛けたドキュメンタリー映画『デヴラ・ウィンガーを捜して』に詳しい。数多くの有名ベテラン女優にインタビューを重ね、彼女達を取り巻く映画界の厳しい状況をつまびらかにしている。ジョディは『パニック・ルーム』『フライトプラン』も往年?の輝きを知っているファンとしては納得の行かない出来だった。才能豊かな彼女は女優業に留まらず、監督、プロデューサーとその活躍の場を広げてはいるけど。

 彼女のキャリアについてあれこれ意見するのは大きなお世話とは知りつつも、今後が気になる一ファンの独り言であります。




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