2007/10/28

(41)インベージョン(THE INVASION)  映画(2007-08年公開)

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ニコール・キッドマンは美し過ぎる…

 宇宙からの謎の侵略者に人類はじわじわと侵されて行く。「感情」を奪われた人間は、その時点で人間でなくなるのか?「感情」があるが故の人間社会の悲喜こもごも。それでも「私」は「感情」を捨てたくない。息子を「愛すること」を止めたくない。―その為に闘う母の物語。

 過去に何度も映画化されたSF小説「盗まれた街」(1955年)が原作。新たにPCや携帯等の現代的ツールを小道具に加えての再映画化。果たして現代の「盗まれた街」はどのように描かれたのか?

 もしかしたらニコール・キッドマンは、ほぼ完璧に近い容姿が災いしているのだろうか?本作でも他の俳優らとの絡みのシーンやその他大勢の俳優・エキストラに混じってのシーンでは、彼女の人間離れした容姿が際だっていた。透き通るような白磁質の肌、輝くような金髪(敢えてその輝きを強調する為に、周囲にはダークカラーの髪の人を多く配置していたようにも見えたけど)。整い過ぎたその顔立ちはまるで人形かSF映画に登場するサイボーグかロボットのよう(もしかして、左右対称?)。そして9等身はあろうかというスレンダーボディ(出るべきところは出ています!)。しかも、どんなに過酷な状況にあっても、その美貌はけっして崩れることがない。か…完璧すぎるっ!クール・ビューティ、ここに極まれり!!―そのせいか、体温が感じられないのである。

 今回は幼い息子を持つ母親役だったので、「母の愛は強し。母は無敵。」という点が強調された演出だったが、実生活でも2人の養子を育てているにも関わらず、母親としてのリアリティが殆ど感じられない。生活感が無さ過ぎるのが致命的(彼女が子供の泥汚れの服を洗っていたり、料理をしている姿なんて、想像できないでしょう?)。それもこれも、彼女が美し過ぎるからだ!!!

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 我が身を外敵から守る為に、感情を表に出さないという設定で無表情に振る舞うニコール。それが益々彼女から、人間としての体温を奪っていた!正当防衛とは言え、その過激なアクション?は血も涙もなかったぞ。本作の登場人物の中で最も異質で、宇宙人的で、恐怖を誘ったのは、実はニコール・キッドマンその人、その大きく見開かれただったのかもしれない。

 ところで、結局、ダニエル・クレイグは何だったんだろう?”2大スター競演”と言うには、あまりにもダニエル的に不完全燃焼な役回りだったのではないか?寧ろジェフリー・ライトがおいしいところを掠っている印象。

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 監督は、本作がハリウッドデビューとなる、ドイツのオリバー・ヒルシュビーゲール。ドイツ時代の作品では『ヒトラー 最期の12日間』が記憶に新しいところ。

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以下はネタバレにつき… 

 混乱の中で、携帯電話が機能不全にならなかったのは不思議だ。”敵”に悪用されても不思議ではないものを。”敵”のふがいなさも情けない。過去に4度も映画化されているジャック・フィニィの原作小説『盗まれた街』は1955年の作品。時代性を加味しての携帯電話だったかもしれないが、その小道具としての設定の甘さが、却って物語のリアリティを損なっている。現実世界にリンクした「イラク」や「北朝鮮」ネタは面白かったけど。

 「人間が感情を失ったら、もはや人間ではない」というのは、人間の好悪両方の感情が織りなす人間社会への痛烈な皮肉とも取れる。「(”人間が感情を失った平安な世界”と”感情を持ったが為の過酷な世界=現状”の)どちらかを選べと言われたら、あなたは果たしてどちらを選ぶだろうか?
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2007/10/28  22:18

投稿者:管理人はなこ

Sir Cryさん、コメントをありがとうございます。

お察しの通り、前半は入院中の父を見舞いに実家に帰っておりました。慌ただしい帰省で慣れない車の運転をしたり、父の見舞いだけでなく、ここ数年の内に亡くなった親類縁者の家を訪ねたりして疲労困憊で帰京したら、風邪でダウンしてしまいました。今回は発熱と頭痛と耳鳴りと鼻水が酷くて、金曜日まで休養。久しぶりの外出は、やっぱり近場のシネコンで映画でした。まだ体調は万全とは言えないので(なのに不摂生にも昨日は夜更かし(^_^;))、明日も病院です。ハイ。

2007/10/28  21:26

投稿者:Sir Cry

 1週間位、書込みされていないのでご病気か、それとも旅行中かと案じていました。とにかくお元気そうで何よりです。<インベージョン>は試写会に行く機会はあったのですが、何故か余り食指が動きませんでした。
その代わり、インド映画祭には2度行きました。今日は役所広司・今井美樹主演の<象の背中>を見て来ました。

http://ameblo.jp/sir-cry


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