2021/1/17

皆さん、ありがとうございます。  はなこ的考察―良いこと探し

 「人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったもので、他者の言動やちょっとした仕草や表情に気付きを与えられることが多い。

 その意味では、自分の不甲斐なさを自覚し、他者の言葉に耳を傾ける素直さ、謙虚さを持ち合わせていれば、自分以外のすべての人や生き物が、自分にとっては教えを乞う存在になる。

 例えば、先日、テレビで見かけた女優の岸本加世子さん。あの長寿番組「徹子の部屋」に出演されていたのだけれど、番組の中で何度も、惜しみなく「ありがとうございます」と感謝の言葉を述べていた。

 幾つになっても、人に感謝できる素直な心持ちは素敵だなと思った。おそらくデビュー以来、素朴な人柄のイメージがずっと変わらずにある岸本さんには、テレビで視聴者に自分がどう見られたいかなんて打算は端からないのだろう。

 自分を省みれば、結構、家族に対しても不満たらたらだったりする。特にコロナ禍で在宅勤務となった夫と、始終顔を突き合わせているここ1年は愚痴っぽくなった。夫もそんな妻にはうんざりだろうね。

 私には夫への感謝が足りないのかもしれない。当たり前だと思っていたことが、実は当たり前ではないことに気付かされたコロナ禍にあって、定年後も嘱託として仕事を続けている夫の勤勉さと、常に私の体調を気遣ってくれる優しさに、少しは感謝しないとね。

 
 最近、首都圏住みとしては、コロナの感染爆発で二度目の緊急事態宣言が発出され、何かと自主規制しなければならない毎日だけれど、そんな最中だからこそなのか、他人のちょっとした心遣いが心に沁みて、いちいち感銘を受けている今日この頃。

 で、思うのだ。

 自分が人に優しくされた分、誰かに優しく接しようと。誰かに気遣われた分、自分も誰かを気遣うようにしようと。

 しかも、自分の他者に対する態度は、自分に返ってくるようだしね。

 例えば、買物時もレジの店員さんに対して穏やかに接すると、相手も穏やかに返してくる。昨日なんか、私の前の女性客は去り際にレジ担当者に「どうもありがとうございます」と丁寧にお礼を述べて、それを耳にした「実習生」の名札を付けた若い店員さんは嬉しそうな表情を見せていた。

 ああ、ここにも人生の師匠がおられたよ(笑)。

 「お客さまは神様です」の意味を勘違いして、店員さんに尊大な態度を取る人も中にはいるようだけれど、店員さんも心あるひとりの人間、店員というだけでぞんざいに扱われるのはおかしいし気の毒だと思う。

 特にコロナ禍にある昨今は、感染の危険に晒されている職種でもある。感謝こそすれ、自身のストレスの捌け口にすべきではないと思う。


 こういう時だからこそ、自身の感受性を豊かにして、人生の何たるかを他者から学びたいと思う。

     《スペイン、アルハンブラ宮殿からの眺め》
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