2006/5/19

ゴオ〜ル!(GOAL!)試写会報告  映画(2005-06年公開)

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知人のお嬢さんが当選したものの、都合が悪くなった
というので譲り受けた試写会状。いざ会場に行ってみると、
やっぱり若い女の子達で熱気ムンムンでした。
「来週からテストだって言うのに、ここで映画なんか見て
いいんだろうか?」そう言ってキャハハと笑う。それが一人や
二人ではない。テストがあろうが、雨が降ろうが、はたまた
嵐が来ようが、楽しさを求めて彼女たちは動くのでしょう。
それが”若さ”というもんです。上映前の会場もザワザワと
いつになくうるさかった。ここでは私と夫が場違いなアウト
サイダーなので、身を縮こませて集団の中にまぎれました。


さて、映画「GOAL!」ですが、おそらく6月に開催が
迫ったサッカー・ワールド・カップに合わせての公開でしょう。
これがよもや3部作とは知らなんだ。今回見たのは、
”STEP1 イングランド・プレミア・リーグの誓い”です。
この後”STEP2 レアル・マドリード編””STEP3
FIFAワールドカップ編”と続きます。
しかし、ことこのSTEP1に関する限り、別にサッカー・
ファンでなくても十分楽しめます。
何より一人の青年の成長物語だし、比較文化という意味でも、
英国における”フットボール”と庶民の関係、チームの
地域における存在感など、興味深い描写です。

貧しいメキシコからの不法移民の子サンチアゴが、
そのサッカーの素質を見出され、米LAから単身英国に渡り
プレミアリーグを目指すところから始まるこの物語。
幾度かの小さな挫折を経験した後は驚くべき早さで、まさに
トントン拍子にサッカー選手として成功して行きそうな展開。
ここでそんなネタばらしをして良いのかと責められそうですが
どうもこの映画は、貧しい青年が才能を見出され、周囲の愛
に支えられて、もがき苦しみながらも自分の人生を切開いて
行く、人生の応援歌としての役割をストレートに主張している
ようで、通常期待するような物語の捻りは皆無なのです。

「努力は必ず報われる」というテーマ?に沿って、主人公には
ほどほどに試練が与えられながら、物語は至極順当に進んで
行く。周りも基本的には主人公に理解があり、彼を支援
する人が殆ど。あえて彼の夢への障壁となる人物は、
いかにもわかりやすい描かれ方です。
かくして、見る側の「彼がチャンスを掴みますように」
という願い通りに、話は運ぶのです。
極めて単純明快な成功物語。安心して見ることのできる映画。
別な言い方をすれば、予定調和が過ぎる、かな。
ティーンズ向けの青春物語として見れば、これはアリ、
なんでしょうけど。

とは言え、「ワーキングクラスの若者が貧しさから抜け出す
手段としてのスポーツや芸能」というのは現実の話で、
おそらくどの分野にも数多くのサンティアゴが存在する。
そのことは、常に心に留めておきたいと思います。そして
心から祈ります。「彼らがチャンスを掴めますように」と。

蛇足ですが、試写会場の隣の席の男性は、いかにも業界人?
という感じで、上映前の短時間の内にA4サイズの紙に、
サラサラと絵コンテのような物を書いていました。
どういった職業の方だったのでしょうね。
試写会場には思いがけない人が来るようです。




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