2013/1/29

1ケ月フリーパスポートで映画三昧♪  映画(今年公開の映画を中心に)

クリックすると元のサイズで表示します このひと月、某シネコンの1カ月フリーパスポートで、時間の許す限り映画を見ていた交換マイルの有効期限の関係で年末に取得したのだが、主婦という立場上、年末年始の1週間近くは忙しくて映画館には行けなかったので、実際に利用できたのは3週間だ

 このフリーパスポートは、このシネコン独自の顧客サービスで、映画の上映時間を分単位でマイル換算し、6、000マイル溜まったら取得できるものだ。マイレージには有効期限(2年?)があるので、その期限内に6,000マイルに到達しなければならない。

 映画1本、上映時間が2時間前後、1本当たり100マイルとしたら、6000÷100÷12で、1月当たり5本の映画を当該シネコンで見れば、1年でフリーパスポートを取得できる計算だ。月5本なら週1強で見れば良いから、映画フリークなら、そんなに難しいことではない。実際は、そのシネコンで毎週見るとは限らないので(一般受けする映画をメインに上映するシネコンなので、毎週見たい映画があるとは限らない)、私の場合、2年かけて取得することになる。
 
 最寄りの当該シネコンは今年で開業10年で、私の1ケ月フリーパスポート取得も、今回で3度目だ。シネコンも近年は過飽和で経営環境が悪化していると聞く。この、映画フリークには堪らないサービスもいつまで続くのやら…できれば、いつまでも続いて欲しい

 このフリーパスポートで見た映画は以下の通りだ。

@F「フランケン・ウィニー」
AK「大奥〜永遠〜右衛門左・綱吉編」
BD「妖怪人間ベム」
CJ「トワイライト・サーガ・ブレイキング・ドーン」
DL「恋のロンドン狂騒曲」
EI「96時間リベンジ」
FC「LOOPER」
GH「ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻」
HB「TED」
IA「アルバート氏の人生」
J@「ライフ・オブ・パイ」
KE「東京家族」
LG「ストロベリーナイト」

 人によっては、このフリーパスポートで20本前後は見るらしい1日に2本のハシゴも珍しくないようだ。利用する時には、当日(利用できるのは窓口で当日のみ。事前予約はできない)、写真付きのパスポートを窓口に提示して、見たい映画を指定するのだが、スタッフに「今日は何本見られますか?」とよく聞かれた。私は目や腰の具合も考えると、2本のハシゴはちょっとキツイ(最終日は、これで見納めと、邦画を2本頑張ってハシゴしたが…)。しかも、映画館までの交通費や自分が自由に使える時間を考えると、13本でもかなり頑張った方だと思う(尤も、映画をあまり見ない人や多忙な人から見れば、これはこれで、とんでもない本数だろう)

 因みに、一覧の作品に付いている番号で、最初に付いているのは見た順序。2番目に付いているのは、オススメと言うか、私自身が感銘を受けた順位だ。

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 オススメ1位の「ライフ・オブ・パイ」は名匠アン・リー監督渾身の1作で、監督の下、3,000人のスタッフが4年の歳月をかけて創り上げたものだと言う。原作はカナダ人作家が2001年に上梓した、英国ブッカー賞受賞のベストセラー小説で、「児童文学の傑作」の誉高い作品。

 先日、監督へのインタビュー映像を見たが、監督はアジア・ヨーロッパ・アメリカと、文化圏による作品に対する反応の違いを興味深く語っていた。この作品は主に監督の故国台湾で撮影されており、監督は、カナダ人作家によって書かれた、インド人青年が主人公の原作を、アジア人である監督が、映画として世界の人々に届けることに大きな意義を感じていると語っていた。


 家族と共に移民先のカナダに向けて出航した船の遭難により、ただひとり太平洋に投げ出された少年パイ(←自ら付けた愛称)。救難ボートに偶然乗り合わせたのはシマウマ、ハイエナ、オランウータン、ネズミ、そしてベンガルトラだった。死を覚悟する極限状況の中で、少年は何を見、体験し、考えたのか?


クリックすると元のサイズで表示します 全編を通して「宗教と人生」「神仏と人間との関わり」を哲学的に語った印象が強い本作だが(それだけに、宗教色を嫌う人や、宗教に興味の無い人には敬遠されがちか…その意味で"人を選ぶ作品"なのかもしれない)、200日以上に渡る漂流の冒険譚の中では、美しく鮮烈な映像表現が光る。

 3D映像作品としては先駆の「アバター」に遠く及ばない、との評がある一方で、「大変な映像技術の進歩が凝集しているわけだが、『驚異の映像』ではなく『ものがたりの驚異』を前面に出しているところに、この映画の勝利がある。」との見方もある。

後者は映画評論家の宇田川幸洋氏が新聞の映画評で述べていたもので、彼の言を踏まえて本作を見てみると、「ものがたりを語るための道具としての映像表現」の素晴らしさに改めて感服する。本作ではまず、ものがたりありき、なのである(その"ものがたり"に心動かされたからこそ、監督も映画化を思い立ったのだろう)

 アン・リー監督はどのような手法で、文字として綴られた小説から得た自身のイマジネーションを、映像技術のスペシャリスト達に伝えたのだろう?イマジネーションを映像へ、と言うと、今は亡き黒澤明監督の絵コンテが真っ先に頭に浮かぶのだが、今や映像制作に膨大な数の技術者が携わる映画制作の現場で、本作のようなスケールと完成度の映像表現を実現させるのは容易ではなかっただろう。

 冒険譚でほぼ出ずっぱりのベンガルトラは殆どがCG映像らしいが、スタッフはモデルとなったトラの動きを丹念に、それこそ起きてから寝るまでを観察し、200万本とも言われるトラの体毛の表現にも15人のスタッフが専従したらしい。監督が目指す映画の、ものがたりの世界観を表現すべく尽力した数多くのスタッフ。エンドロールで名前が紹介されることはあっても、その多くは人々の記憶には残らない無名に近い職人だ。

 その労に報いるべく、「3,000人のスタッフが4年かけて創り上げた本作を、是非多くの人に見て貰いたい」と、インタビュー映像で監督自ら強く訴えかけたのが印象的だ。自身が頭の中で思い描いた映像が、実際の映像として大きなスクリーンに映し出された時の監督の気持ちはどんなものだったのだろう?その映像によって語られる冒険譚に、どれだけ多くの人々が心を動かされるのだろう?

 ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」が登場してから3年。デジタル3D映像技術は、本作でひとつの到達点を見たような気がする。技術の高さは当然の前提として、その技術を使って物語の世界観をいかに的確に表現するのか?デジタル3D映像技術の分野は、そこが問われる段階に入ったと言えるのかもしれない。

 とにかく、本作は映画館で見なければ、その魅力が半減すると言っても過言ではないだろう。米アカデミー賞作品賞最有力とは言わないまでも、(特に邦画でその傾向が顕著なのだが)映画作品としての必然性が感じられない作品が少なくない中、本作は見終わった後、確実に「映画を見た」と満足できる1本だと思う。

映画『ライフ・オブ・パイ』公式サイト

 他の作品についても、おいおい感想をしたためて行きたい。
 
 元々、映画の鑑賞記録として始めた当ブログだが、このところ殆ど書いていなかった理由は書くのに時間がかかるからなのだが、今年は気持ちを新たに、映画についてもっと書いて行きたいと思う。何はともあれ有言実行しなきゃね




2013/2/2  18:21

投稿者:管理人はなこ

ヌマンタさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。

その後、お体の具合はいかがですか?あまり無理をなさらないように!健康あっての仕事、趣味ですから、スロースタートで徐々に元の生活に戻されたら良いのだと思います。今回の病気は、もしかしたら神様から与えられた休暇なのかもしれませんよ。

さて、このサービスを実施しているシネコンですが、全国展開しているシネコンなので、実は九州の帰省先でもポイントを溜められます。すごく便利。但し、上映のラインナップは全国ロードショー系が殆どなので、単館系映画も好きな私としては、ここだけだと物足りないですね。

映画館は安・近・楽な娯楽として、私の生活には欠かせない存在ですね。

2013/2/2  9:53

投稿者:ヌマンタ

なるべく沢山映画を観ようと心がけているのですが、私にこのパスポート取得は無理ですね。なにせ仕事の出先で見ることも多く、群馬、静岡、千葉、山梨そして東京の映画館と分散しすぎ。私のような放浪者向けのパスポートってないでしょうねェ〜

2013/1/30  17:29

投稿者:管理人はなこ

ひまわりさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。

シネコンによってサービスもさまざまですね。このサービスは他のシネコンにないものだと思うので、できればいつまでも続いて欲しいところです。でも、規約には、いかなるサービスも、いつでも止める可能性があると明記されているので、経営状況次第で、いつなくなってもおかしくないんですよね。

私の場合、利用は基本的に家族が不在の日中なので、スケジュール的に見たくても見られない作品が結構ありました。2Dで見たいのに昼間は3Dでしか上映していないとか、夜間にしか上映していないとか。まあ、仕方ないですね。

ひまわりさん、「レ・ミゼラブル」はご覧になったのですね♪映画版は映画ならではの豪華さでしたね。

「ライフ・オブ・パイ」の予告編の映像は幻想的ですよね。主題歌も印象的(1度聴いたら忘れられず、頭の中で繰り返し流れます・笑)。人に懐かないと言われる猛獣ベンガルトラとの漂流はどうなるのか、と言った主旨で流れている予告編ですが、実際はもっと深遠なテーマの作品だと思います。お時間があれば、是非映画館でご覧下さいね。

2013/1/30  17:07

投稿者:管理人はなこ

ごみつさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。

「レミゼ」も「ライフ・オブ・パイ」も、映画館で見るべき映画ですよ♪「レミゼ」は米アカデミー賞でも注目の作品ですから、ロングラン上映で、まだまだ見られるチャンスはありそうですね。

「レミゼ」は帝国劇場版を見た時に、エポニーヌを演じた島田嘉穂の歌唱力の素晴らしさもあって、エポニーヌの印象が鮮烈だったのですが、今回の映画版は有名女優のアン・ハサウエイが演じたことで、ファンアティーヌに、殊更注目が集まっているような気がします。その点に、有名作品に有名女優を使うことの難しさをちょっと感じますねえ…

「ライフ・オブ・パイ」は原作が元々そうなのか、或いは監督の意向なのか、一貫して「宗教」について語っているのが印象的でした。だから、そこにアレルギーを起こす人も少なくないかもしれません。日本人の多くは普段の生活の中で、宗教について深く考えることはないですからね。とにかく映像表現が素晴らしいので、映画館でご覧になることをオススメします。映画は言葉でなく映像で語るもの、と改めて感じさせてくれる素晴らしさです。

文章も怠けていると、あっと言う間に書けなくなりますね。昔書いた自分の映画レビューを読み返すと、昔はよく書けていたなあと思います(笑)。今の私は書こうにも、なかなか言葉が浮かびません。知識も足りないし、語彙も貧弱だなあ。他の方のレビューを読むと、自分はまだまだ洞察や考察が足りないなあとも。

2013/1/30  16:43

投稿者:管理人はなこ

Sir-Cryさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。

「回数稼ぎで見たものもある?」は仰る通りです(笑)。でも、タダで見させていただいているので文句は言いません。普段ならお金を払ってまで見ないであろう作品にもチャレンジできて、それなりに収穫がありました。

「大奥」「ストロベリーナイト」「妖怪人間ベム」は何れもテレビドラマの映画版ですが、「ベム」は期待した以上に良かったですよ。

私も、彼女のいない息子に付き合って、映画を見に行くことがあります。テディベアが主人公の「TED」は、息子に付き合って貰いましたが(笑)。

私の近所のシネコン(複数)は単館系も積極的に上映してくれるので、以前より渋谷や日比谷・銀座に足を運ぶ回数が減りました。「アルバート氏の人生」はシャンテで見ましたが。

「堀の中のジュリアス・シーザー」を上映中の銀座テアトルシネマは、いつも質の高い映画を上映していたので、閉館は残念ですね。夫とよく足を運ぶ映画館なので、なくなってしまうのは寂しいです。

Sir-Cryさんオススメのイラン映画「駆ける少年」のレビューを拝読しました。監督とお会いできたなんて奇跡ですね!羨ましい!イラン映画は、子どもが、貧しい環境の中でも元気で逞しく生きている姿をよく描いていますね。

良質な作品が興行的な問題で、広く公開されないのは残念です。これこそ文化事業として、国が助成すれば良いのに!日本は社会保障費に国家予算の多くを割かれ、未来への投資である教育文化面に予算が回っていませんね。

2013/1/30  13:19

投稿者:ひまわり

はなこさん、こんにちは!素晴らしいサービスですね!我が家の近くのシネコンでもこんなサービスがあれば私もフル活用したいですね。
正月に「レ・ミゼラブル」を観た時の予告篇が、「ライフ・オブ・パイ」で、この映画是非観たい!と思っていたので、早速に行ってきます!

2013/1/30  0:53

投稿者:ごみつ

こんばんは!

これは映画好きの方には嬉しいサービスですね!
2年でマイルをためて、1ケ月フリーパスか〜。フリーパスだと、普段は見ない作品とかもチャレンジ出来るし、失敗しても腹が立たなくって良いですよね!

「ライフ・オブ・パイ」はとっても評判が良いですよね。予告編の映像もとってもきれいでした。私も何とか時間をつくって見に行きたいです。まだ「レミゼ」も見れてないのよね〜〜。

映画の記事はけっこう時間とられますよね。特にはなこさんの記事は内容が濃いので、なおさらだと思います。
あれやこれやの下調べだけでもけっこう時間とられますしね。

私も最近は鑑賞本数が減ってるので1本づつ記事にしてますが、けっこう本数見てた時は、いくつかまとめて簡単に感想だけ・・っていうパターンも多かったですよ。手抜き工事で。(笑)

マイペースで行きましょう〜。



2013/1/29  18:42

投稿者:Sir-Cry

リストを拝見すると、はなこさん好みではないけれど、回数稼ぎに見たようなのも入っているような気がします(笑)

私も先日、TOHO CINEMAS で6回観たので「レ・ミゼラブル」をタダで見ましたが、私の6回には孫を連れて仕方なく見たのも入っています。私の見たいのはユーロスペースとかイメージフォーラムとか岩波ホール、シャンテシネあたりが多く散らばっていてマイレージ向きではありません。今日は「塀の中のジュリアス・シーザー」を見て来ました。


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