お待たせしました!
なんか長くなってしまいました…。
7月だというのに、イキナリ20度とか寒すぎですな東京地方。前の日は34度とかだったのに〜。
とてもとても寒いので、春先に着てたスウェットポンチョを引っ張り出しての参戦です。
ロフトへの到着は12時過ぎと、いつもより遅めだったため、すでに開場していた場内はいつも通りの賑わい。
幸い、いつもと同じ席が空いていました。
例によって、最近ではすっかり恒例となった「常連さんのお土産配り」にも参加です。
「テルマエ・ロマエ」温泉まんじゅうが結構ウケた(笑)。
今回お初の越街さんとも無事に接近遭遇でご挨拶できました。
色白の豊かな谷間をジッと見つめる失礼な私に「触ってみますか」なんて素敵な甘い誘惑を囁くとは、なんて悪いおヒトっ!
「いいんですか(❤)」
では遠慮なくプニッ。(でもちょっと遠慮して服の上からタッチ)
ふわあああ、なんてやあらかいっ!
これぞ正しいオパーイですなっ‼
豆腐のように柔らかいっ!
オパーイの正義っ!
世の男子は、この柔らかさを称えるべきです。
ビバ、オパーイ!
ハイル、オパーイ!
オパーイよ、永遠なれ!
……
脱線失礼しました。
自分が筋肉質なもので、やらかいチチには憧れが‥。
越街さんとの会話の主な内容は「あの子はヤリテ小娘よね(ウフ)」←わかる人には分かる。
グルリとお菓子を配って、ダカツどんや紅いヒト達の悪巧みを覗く。
ふふ。楽しみ。
さて、菊地先生と笹川先生の登場ですよ。
菊地先生はご機嫌ナナメ。
その理由は「落ち込んでるだろうと思って(期待して)電話をかけたら、いーの先生がとても元気良かったから」らしい(笑)。
そりゃヨカッタデスネ。
えーと、毎度おなじみ「映画関係の進展」。
もはや冗談のネタ状態。
例によって、何も進展無し。
逆に、浮上していた「アムネジア」はポシャり。
理由は契約期間が過ぎたためらしいけど、菊地先生曰く「アメリカではあーゆーロードムービーはよく有るんで、イマサラ感が有るかも」(ザ・ウォーカーとかロードとか)
Dの方は、フランス人プロデューサーにどっかで会った仲介人さんの話では「バンパイア・ハンター・リンカーンの興業成績次第」と言ってたとか。
そんなの待ってたら吸血鬼ブーム終わっちゃうわい。トワイライトとかでせっかくブームなのに‥。
では映画上映と参りましょう
<ラインナップ>
怪談 利根の渡
世にも不思議な物語 邪悪な分身
(落語)江島屋怪談 柳家蝠丸
怪談百物語 耳なし芳一
アギ 鬼神の怒り
おまけのグレゴリー・ペック(白鯨)
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『怪談 利根の渡』
江戸時代。
どっかのお屋敷の奥様とそこで下男として働く男は幼馴染で、仲良くしているところを旦那が見かけてそれを咎める。
奥様は身分の低い出らしく、実家の母親が会いにきても、旦那が会わせない。暴力夫タイプ。
ある日、実家の法事に里帰りしようとする奥様。
そこへ旦那の弟がやって来て奥様を手篭めにしようとする。それを止めに入る下男。おくさまはその下男を共に里へ。
法事の帰り、熱を出して倒れる奥様。
近場の納屋(屋敷の納屋?)で休む二人。
その様子を見ている誰か(弟?)。
そこへ旦那様が怒鳴り込んでくる。お前たちはいつからちちくりあってたんだと。二人は身の潔白を訴えますが、奥様は下男と引き離され、屋敷に戻されます。
納屋からの悲鳴に驚く奥様。
旦那に下男のことを尋ねると、そこには無残にも両目を切られて血まみれで呻く下男の姿が。
二人は手を取り合って逃げますが、峠のあたりで追いつかれてしまいます。
下男をかばう奥様を切り捨てる旦那。
下男は足を滑らせて崖から落ちてしまいます。
それから数年。
利根の渡し船の船頭夫婦が船を桟橋に付けると、水音とともに、男の声が。
「刺さりましたか? ちょうど目玉の真ん中に……刺さりましたか?」
岸から話しかけたのは、座頭でした。
プカリと水面に浮かんだ鯉の目玉には、ぶっとい針が刺さっていました。
座頭は渡し船が行き来するたびに、お客に名前を尋ねます。
「あなたさまは野村彦右衛門殿ではありませんか?」
数ヶ月後、具合が悪くなって船頭夫婦の家の世話になる座頭さん。
寝たきりで弱って行く座頭。
船頭の女将さんは気味悪がりますが、船頭はほってはおけないだろうといいます。
そこへ、座頭に頼まれたと言って鯉を運んでくる近所の男たち。
「こちらへ運んで下さい」と座頭に言われ鯉の入ったオケを枕元に運ぶ二人。
一度部屋から出て、船頭夫婦に「どうも息をしてないみたいだ」
部屋に入って座頭を覗き込むと、たしかに死んでいる。
しかしどこからともなく
「刺さりましたか? ちょうど目玉の真ん中に……刺さりましたか?」
驚いて枕元の鯉を見ると、目には針がブッスリ。
同じ頃、急な目の痛みに苦しみ出す屋敷の旦那。
座頭の墓を作って埋めてやる船頭夫婦。
「座頭さんは誰かを探していた。多分恨みのある人物だ。これじゃあ死んでも成仏できないだろうな」
そこへ、船を出して欲しいと客がやって来る。
霧が深いので今日はダメだと断るも、急な目の病気で江戸へ向かわねばならないと言う。
病人では仕方が無いと、渋々船を出す船頭。
乗り込んで来たのは身分の高そうなお侍と下男の二人。
霧の中船を漕ぎ出すと、お客の背後に座頭が座っている姿が見えた船頭。
ハッとして、「もしやあなたの名前は野村彦右衛門では‥?」
「そうだが…なぜ知ってる?」目の痛みに苦しみ出す侍。
川の水で目を冷やそうと身を乗り出すと、川の中から腕が現れ、彦右衛門をザブンと水の中へ引きずりこみます。
転覆した船から何とか岸へと泳ぎ着いた船頭さんの元へ、村の衆が駆けつけます。
村の衆に、下流で侍の死体が上がったことを聞いて船頭は「その死体の目には、針が刺さってたんだろう?」
その通りだ、なんで分かった?と驚く村の衆。
船頭は一人、座頭の復讐が成ったことをしみじみと思うのでした。
このお話には原作があるそうで、それを読んでいた菊地先生と笹川先生。
「原作だと、下男が勝手に奥様にケソウしますよね」
「この船頭さんは新撰組のダレソレやってた人ですね」←新撰組よく知らないのでワカランでした。
「原作だと、座頭は何年も渡しの所にいるんですよね」(コレだと2.3ヶ月)。
何でか不明ですが、結構設定とかいぢってるらしいです。
『世にも不思議な物語 邪悪な分身』
今回唯一の洋画。モノクロです。
路地のゴミかなんかに火を付けて立ち去る、黒いフードの女性。
どうやら放火です。
ちょうどその頃、高熱に苦しむ夫人。
あっという間に39度にもなって、心配する夫。医者にも手の施しようがないないようです。
翌朝、火事の新聞記事を見て、夫人には見せないよう小間使いに指示する夫。最近町では連続放火が続き、放火があった夜には、なぜか夫人が高熱で苦しむのです。
昨晩の熱なんてなかったかのように元気に降りてくる夫人。
朝食をとりながら、小間使いに新聞を要求。
今日は届いていないと口ごもる小間使いに、「また家事があったのね?」
観念して新聞を渡す小間使い。
その日の昼下がり、警察署長を屋敷に呼び出す夫人。
「今は皆、出払って私だけです」
夫人は今、町を騒がせている放火魔は自分の妹だと、所長に告げる。
自分には、夫には知らせていないが10歳まで一緒に暮らしていた双子の妹がおり、妹の考えがわかるのだ、と。
このことは夫には知らせないでほしい、と。
知らせないと約束した所長だったが、あっさりしゃべっちゃったらしい。
激昂する夫人。
しかし誰も妹の存在を信じない。
「じゃあ、今夜10時に、ここへ電話させるから。それで信じて頂戴!」
その夜、夫人はなぜか自室で、夫と警察署長と医者が居間で電話を待ちます。(何で居間に一緒にいないのか不明)
10時をすぎた頃、電話が成ります。
夫が出て、電話口の向こうの声をおうむ返しに言い直します。
まず交換手が場所と相手の名前を言うらしい。
場所はニューヨークで、ここから離れた所らしい。そして名前は確かに、エミリーだと。
電話はすぐに切れてしまった。
女性の声で、笑い声がしたという夫。
そこへ自室からヨロヨロと出てくる夫人。興奮状態で「修道院が火事に!鐘の音が聞こえる。エミリーがやったんだわ!」そして失神。
警察署長がニューヨークの警察へ電話して、修道院の番号を聞いて、修道院へ電話。
電話に出たシスターに火事か尋ねます。
「?いいえ、家事など……あっ、待ってください、大変なことに‥!」
鐘の音と悲鳴、火事だという叫び声。電話は切れてしまいました。
「火事だったでしょう? やっぱりエミリーだわ」
しかし署長はそれはあり得ない、と言います。
確かに、10歳まで夫人は妹と一緒に施設で暮らしていた。しかし、火事でエミリーは死んでいるのだと。当時の施設の責任者の証言もある。
エミリーはいない。
では、電話をかけてきたのは誰なのか?
エミリーの死を信じようとしない夫人。
それならば、と、夫人にエミリーをここへ呼び寄せるように提案する医者。
そんなことはやったことがないが、やってみるという夫人。
次の日の夜。
駅の待合室で列車を待つ夫と医者。
「この部屋は熱いな」
ストーブがついてますから。←伏線だったらしい。
列車が到着。ホームで待つふたり。
ホームへ降り立った女性は、まさしく夫人に瓜二つでした。
二人の前を通り過ぎて、さっさと待合室へ入るエミリー。
あっけに取られたのか、何故かすぐに追わない二人。
我に帰って待合室のドアを開けると、ひっくり帰ったストーブで中は火の海に‥!
家に戻った二人。
夫人の部屋から悲鳴が!
すぐに駆けつけた夫が見た夫人の姿は、まるで火事にでもあったかのように焼けただれていました。
このテレビシリーズのプレゼンターが解説をいれます。
同時に二つの場所にいることができる能力をバイロケーションと言います。
ドッペルゲンガーともいわれるソレは、本人の心、本心が現実化したものとも言われていますが、エミリーは、夫人の邪悪な部分だったのでしょう、と。
『江島屋怪談』 (落語/柳家蝠丸)
落語です。
本当はものすごく長い話の中の一つを思いっきり短くまとめたものらしい。15日とかかけて話すとか?
蝠丸さんー曰く「なんせ書いたのが円朝ですから(長いですよね)」←ダジャレ
蝠丸さんは痩せてて目がギョロっとしてて、あー、なんか怪談得意そう〜って感じのする方ですね。
前知識
火事何かにあって生地がズタボロになっちゃった着物を安値で買い取って、呉服屋や古着屋なんかで、それを糊付けして形だけ整えて客に高く売りつけたりするそうで。そういった着物は「イカモノ」と呼ばれます。糊でかろうじてくっついているだけなので、濡れたり裾を踏んずけたりするとビリっと破けちゃうらしい。
さてお話
江戸のとある呉服屋の番頭が、12月の取り立てをするために千葉の八幡辺りへ出張。その帰りに道に迷ってしまう。
かろうじて見つけた、畑の中の一軒家に今夜の宿を頼むことにします。
中から現れたのはやせ細り、胸のあばらも露わな、ボロを纏った老婆でした。
番頭は事情を話し、囲炉裏の隣の部屋に泊めてもらいます。
しかし夜中に何かが焦げるような匂いに目を覚ます番頭。
「あの婆さんが着物の裾でも焦がしてるんじゃなかろうか」と隣の部屋を除きます。
そこには見事な友禅染の婚礼衣装がかかっていましたが、その裾をビリビリッっと裂いては切れ端を囲炉裏に投げ込み、物凄い形相で老婆が灰色の上に何かを竹の火箸で書くような仕草をして、トドメとばかりにグリグリっと突き刺しています。
見ていると、それを何度も何度も繰り返します。
番頭は、何か見てはいけないものを見てしまったような気がしましたが、そこで老婆に声を掛けられます。
イビキをかいてごまかそうとする番頭ですが、老婆にはバレバレです。
仕方なくっ囲炉裏の部屋へ。
「どういう訳か、話して聞かせてはくれませんでしょうかね〜?」
老婆は話し始めます。
自分は昔は江戸に住んでいた。結婚して別の村へ移り、娘もいた。
娘は大変器量が良く、村の庄屋の息子の嫁にと請われるほどだった。
縁談がまとまり、式の日取りは10月の2日がよいであろうということに。
庄屋は100両もの支度金を用意してくれたが、式まであまり間がなかったので、新しく染めたりするには間に合わない。そこで江戸で仕立て上がった着物を求めることにした。
式の当日。
その村のシキタリでは、嫁ぐ家まで馬に乗って行くことになっている。
途中で雨が降ったので、娘も私も濡れてしまったが、無事嫁ぎ先へ着いた。
シキタリでは、嫁が招待客に給仕をしなければならない。娘があちこち給仕して回っている時に、誰かが座っていた娘の着物の裾を踏んだ。
踏まれていることに気づかなかった娘はそのまま立ち上がり‥
イカモノだったその着物は、ビリビリッっと腰からしたが破けてしまった。
もはや式どころではない。
庄屋は怒ります。「100両もの金を渡して置いたのに、イカモノを買うとは何事だ? そんな家の娘との縁談はお断り。ってか100両返せ」
家に戻された二人。
翌朝、家の中に娘の姿が有りません。
川の方で見かけたという村人の証言通り、川の土手にはキチンと揃えられた娘の履物。そばの木の枝には着物の袖がかかっていました。
娘は川へ身を投げたのです。
しかし、死体はみつかりませんでした。
100両のカタにと、家財一式何もかも持っていかれた老婆は、流れ流れて今この地に。何度か首を吊ろうかとも考えたが、村の衆が止めるので思いとどまった。
「そうして村の衆の好意で、畑番として生きながらえているのでございます」
しかし、この恨み晴らさでおくべきか!
毎晩こうして、着物のすそを裂いては囲炉裏にくべ、灰の上に火箸で「め」の字を書いてはブスリと突き刺す。
憎い呉服屋の「一族郎党、親戚からそこで働く番頭、丁稚まで、全て呪い殺してくれるぅ」(目を先ずは潰したいんだっけ?)
そこまで聞いていた番頭、「そうですか。大変な目にあったんですねえ。ところでその呉服屋の名前は何です?」
「そこの柱に、受け取りの紙がはってあるわい」
「なになに…え、江島屋!?」
「おや、お前さん江島屋所縁のものかい?」
「いやまさか、違います‥」
「そうかい」ビリビリッ、ポイ!メラメラ、ブスぅ!「おのれ、江島屋!一族郎党、親戚からそこで働く番頭、丁稚まで、全て呪い殺してくれるぅ」
「いや、番頭までは殺さなくってもいいんじゃないかな〜」
「いいや、ダメです」
「ですよね〜」
その晩は眠れなかった番頭さん、翌朝江戸へ向かいます。
江戸の店についてみると、何やら忌中の張り紙がアルはありませんか。
んなんでも12月の3日に、店の女将さんが卒中で死亡。
続けて店の丁稚が穴に落っこちて即死のダブル忌中の最中。
番頭さんはあの老婆のせいではと思いますが、誰にも言えません。
それから何事もなく時はすぎ、老婆のことなどすっかり忘れた頃、品物の点検に行く主人の共で蔵に入る番頭さん。
薄暗い蔵の隅に、何かがうずくまっているのが見えます。
下半身が露わになった娘です。イカモノの着物をきています。
驚く番頭ですが、店の主人には見えないようです。
番頭さんは気づきます。その日が娘の命日だということを。
番頭さんは主人を蔵に残して逃げました。
とうとう番頭さんは例の老婆のことを主人に話します。
「たしかにうちで、そんなイカモノを売ったかも知れないが、うちはそれが商売。買った方が悪い」と主人はまともに請け合いません。
番頭はたまらず、あの時の老婆の仕草を真似します。
「ですが、老婆はこんな風に呪ってたんですよ? こう、竹の火箸で囲炉裏に字を書いて‥『一族郎党、親戚からそこで働く番頭、丁稚まで、全て呪い殺してくれるぅ』
グリグリっと火箸を火鉢の中に突き刺すと、
「痛い!」
主人が片目を押さえて痛がります。
「これ番頭、何てことをするんです?」
「いえ、私は真似をしただけで‥こう、『一族郎党、親戚からそこで働く番頭、丁稚まで、全て呪い殺してくれるぅ』グリグリっ。
「痛いっ!」
もう反対側の目を押さえて痛がる主人。
「お前、何をするんです?」
「わ、私じゃあありませんよ‥」
それから主人は目を患い、ほどなくして亡くなったとか。
店には不幸が続き、店で働く人たちも一人また一人と店を辞めて行き、とうとう店は潰れてしまいました。それは老婆が店を呪ったまさしくその日でありましたとさ。
ちゃんちゃん。
このお話は、円朝が店の番頭から聞いて書いた、ということになっているそうです。
今でいうところの「新耳袋」とか「本当にあった怖い話」みたいな感じですねー。
「今の落語界で、怪談が一番上手いのって誰でしょうかね?」
「円楽師匠ですかね?」
片足あっちに突っ込んでるみたいな方ですからね(笑)。コラ。
『怪談百物語 耳なし芳一』
竹中直人が狂言回しで毎回出てるテレビシリーズ。
江戸時代。人助けの為のお祓いかなんかをインチキだと言われて店から追い出される胡散臭い道士(竹中直人)と助手の娘。
突然の雨に合って、慌てて古い寺のお堂に逃げ込む。
中には先客が居て、ボロボロの着物に頭にはカサを深くかぶったその老人は、長いことあちこち旅をしているという。
そんなら面白い話を知っているだろうと、老人に話をせがむ道士。
老人は語り出す。
今から500年も昔の話。
ある村を盲いた琵琶法師(岸谷五朗)が通りかかった。
最初は法師を余所者扱いして敬遠していた村人達だったが、法師の琵琶の腕が素晴らしかったので、法師は住む家を与えられその村に住むように。彼の食事などの世話をする若い娘もいた。
法師は自分の身の上のことは、一切話さなかった。
ある夜、奉仕の元へ男が訪れた。
目が見えない法師だったが、鎧の音で、相手が武士だとわかった。
武士は、仕える姫の元で、琵琶を引いて欲しいと言う。
法師は武士の後をついて、とある屋敷の中庭へ。
屋敷の御簾の向こうで姫が「平家物語」を法師に所望する。
「平家物語」は長い曲なので、一晩では無理だと法師が言うと、「ならば今夜から六日、毎晩ここへ来て奏でよ」ということに。
武士は毎晩法師を迎えにきて、法師は館の庭で琵琶を奏でるのでした。
その日から弱って行く法師。
何日目かの夜、迎えに来た武士について家を出る法師。
それに気づいて村娘が後を付けますが、法師は一人でフラフラと竹林に入って行き、忽然と姿を消します。
娘が辺りを探してみると、誰かの墓らしい塚が幾つか見つかります。
法師は屋敷などではなく、その塚の前で琵琶を奏でていたのです。
翌日、娘は法師に何があったのか聞きます。
法師は己の過去を語り出します。
自分は平家の武士であった。しかし己が命おしさに平家を裏切ったのだと。
平家の没落寸前のある夜、仕えていた主に、姫を連れて落ち延びよと命じられる若い武士・芳一。
平家は壇ノ浦で滅亡、少ない兵士と共を連れて逃げた芳一と姫は、追ってに追われ、みるみる数を減らして行く。
姫を助けるべく、仲間を見捨てて戦わずに逃げた芳一を、姫は罵る。
「姫を守るためです」
という芳一に激しい言葉を浴びせる姫。
「違う。お前は自分の命が惜しいだけじゃ。なぜ仲間を見捨てた? なぜ戦って死なぬ?」
芳一は姫を殺してしまいました。
そしてその首を持って、敵陣に‥。
敵の大将は、守るべき主の首を持ってきた芳一を蔑みます。
「死にたくない」
という芳一をそのまま帰そうしますが、副官が「武士の風上にもおけぬその顔、二度と見たくはないわ」と言って剣を抜き放ち、その顔に切りつけます。「生きて恥を晒すがいい」
両方の目を切られた芳一は、盲となりました。
それが、琵琶法師だったのです。
平家に対して負い目を持っている法師は、相手が誰だかわかっていて、ついて行っているのでした。それが自分の責務であると。
しかし一方で、やはり自分の命が惜しいとも涙します。
見兼ねた村の娘が、坊さんを連れてきて、法師の全身にありがたいお経を書きます。足の裏から耳までもしっかりと。
これで霊には法師の姿が見えないはずだと。
「決して声を出してはいけません」
その夜も、武士が迎えにやってきます。
しかし法師の姿がそこにないことを知ると「おのれ芳一、逃げ出しおったか!」鎧に無数の矢が刺さった血まみれの落ち武者の姿となって、部屋の中を探し回ります。
しかし経文を書かれた姿は、見えません。
芳一は必死に経文を唱えます。
同じ頃、方一の身を案じた村の娘も、祈っていました。その時、娘の手にした数珠が千切れ飛び、ハッとする娘。
方一の家の扉を叩く音がします。
「芳一さん、私です!」
思わず扉を開ける芳一。
そこにいたのは、村娘ではなく、あの日裏切った姫の霊でした。
しかし姫にも芳一の姿は見えません。
芳一に呪詛の言葉を投げかける姫。
その声を聞くまいと、思わず耳を手で覆う芳一。
汗に濡れていたせいで、耳の経文が消えてしまいました。
そこに芳一の耳があることに気づく姫。
血の涙を流しながら芳一に問いかけます。
「そうまでして生きたいか、芳一よ」
「生きたいです。死にたくありません」
「そうか。ならば‥」
芳一の両の耳に手をかけ、引きちぎります。
「お前は永劫に生きるがいい。生きて我らの物語を語り続けるのじゃ‥」
老人の話は終わりました。
話を聞いた道士はすっかりビビってしまってました。
雨も上がったようだし、と老人はお堂を出て行きます。
その背中には琵琶が‥。
「あ、あんた‥」
思わず声をかけた道士の方に振り向いてニヤリと笑う老人。
耳の場所には、千切られたような傷跡がありました。
一人歩き去る老人を見送って、しんみりしちゃう道士とその娘なのでした。
『アギ 鬼神の怒り』
16ミリとかで映像撮ってた監督の初映画。最近は水評論家になってるとか何とか。
映像はフィルム撮影で
とても雰囲気のある色彩になっています。
平安時代とかそんな感じ。
山の中を歩く若い武士。
少し前に、白い毛玉がガサゴソ歩いています。
それを追いかける武士。
白い毛玉が振り向いてガウガウ。牙がゾロリと生えた大きな口。ってか、口しかないバケモノ?
おどろく武士に、声をかける老人。←死神博士(天本くん)
「ここは人間のくるところじゃあない。戻りなさい」
都でも「橋の向こう側には鬼がいる」という噂で持ちきりに。
酒宴を共にする武士たちもそのことで盛り上がっていた。
主人公の若い武士(冒頭の武士)には若くて美しい妻がおり、周りはそれでその武士に橋の向こうへ行かせようと話題を降っていた。ダンナがいない間に‥みたいな?
話の流れで、結局その武士が橋の向こうへ行って見る事に。
家では美しい妻がおり待っていた。
そこで働く下女が、坊さんが奥さんに会わせろと言ってきた云々。武士は「妻は美しいからな。皆が妻に会わせろと言ってくる。だが無視してヨシ」
その夜、武士の弟が訪ねてくる。
都へ上がって以来会っていない、田舎の弟が訪ねてきたことを不振がる武士。
「今日は物忌みじゃ。誰にも会うことはできぬ」と柵越しに拒否する武士。
しかし田舎の母が亡くなったと聞き「そうか、今日は母の物忌みであったか」と弟を招き入れる。
酒を酌み交わす二人。
突然、取っ組み合いを始める二人。武士は、コレは弟ではないという。
妻に刀をよこせという。
弟だったソレは、正体を表す。
赤くてジクジクとした粘液に覆われた見にくい姿。彼は鬼だったのだ。
赤いおできのような、空気袋のような、水ぶくれのようなものが顔のアチコチでブシューと蠢いています。
武士の口や首筋に噛みつき、赤い汁を垂れ流す。
武士はソレを切り捨てる。
翌朝、主人に立派な馬を借りて出立する。
橋は結構遠いらしく、ついた頃には日がくれていた。
とても立派で、長い橋。(向こう側が見えない)
半ばまで渡ると、橋の端に、笠を被った若い娘が佇んでいる。
あからさまに怪しい。
無視して通り過ぎようとする武士。
すると後ろから女に声が「無視するなんて、失礼じゃないですこと?」
振り返ると、鬼が立っている。
馬から降りて、馬を引いて走り出す武士。
橋の反対側に着く頃には、周りは白く明けて霧が出ていた。
引いていた馬を振り返ると‥
馬の首だけが中に浮いていた。
驚いて再び走り出す武士。その足元に、ボトリボトリと、馬の体の部位が落ちてくる。
家で待つ妻の元に、夫の首が。
帝は橋の鬼討伐部隊の出動を命じた。
死んだ武士を焚き付けた面々もいる(伊武雅刀とか)。
そこへ、夫の仇を討ちたいので自分も連れいて行ってくれと妻。
女の出る幕ではない、夫の仇は必ずとってきてやると約束して立ち去る討伐隊。
その頃、武士の家には何かがいた。
下女が男の姿を見て部屋に入る。そこは武士の家部屋だった。
赤い鬼に押し倒される下女。
何もしてないのになぜか、下女の着物の裾(足首)から地が‥。
ハッとして見回す下女。部屋には誰もいなかった。
橋のたもとに着いた討伐隊。
柱の影に、若い娘がいることに気づき、声をかける。
娘は「怪しいものではありません。共のものにここに置き去りにされて困っています。
「見れば高貴なお方のようだ。しかし、そんなお方がこんあ場所に置き去りにされるはずがない」
討伐隊内でも意見が別れる。
「本当に高貴なお方だったらどうする?」
「だが、鬼だとしたら?」
一人の若武者が名乗り出る「俺が切る。責任は俺が取る」
妻が屋敷に戻ると、夫が待っていた。
何事もなかったように微笑む夫に、思わず妻は抱きつく。
夕げどき、何事もなかったかのように食事を口にする武士。
それを見て妻は
「‥あなたは死んだのです」
「何を言うのだ? 私は‥」
「あなたは死んだのです」
妻の言葉に、しばらく考え込む武士の家。
「そうか、私は死んだのだな」
ボトリと首が落ちる。その首を受け止める妻。
娘を切る若武者。
切られた腕が地面に落ちる。
しかし何も起こらない。
他の武士が責める。「鬼じゃあなかったようだな? お主、先ほどなんと言った? ワシがお主を切り捨ててくれる!」
「ああ、なんということを‥怖かったんだ」
そこへ、切り落とした女の腕がにじり寄ります。
若武者に襲いかかる腕。
後頭部から突き刺された手の平の先が、目から突き出しています。
逆フェイスハガー(意味不明)。
そのままの姿で、他の武士に斬りかかる。
「やはり鬼だったのか!」
応戦する武士、逃げる武士。混乱する部隊。
妻の前に下女が現れる。
「あなたとは生まれも育ちも変わらぬのに、美しい顔のあなただけが見初められて‥」
下女の顔も、鬼になっていた。
橋の下では、仲間同士の斬り合いになっていた。
何時の間にか、一緒に戦っていた仲間が鬼の姿になっているのだ。
一体、鬼は何匹いるのか?
隊長は知った。鬼などハナからいないのだ。
我々の心に鬼が住まうのだ、と。
今昔物語に書かれた鬼討伐と謎の大量死事件を元にしたという今作品。
映像が美しい反面、シュールでわけがわからないことになってます、はい。
やたらと暗い画面で、とってもジューシーなグロテスク造形の特撮が印象的でした。やりたかったことはソレですかいって感じ。
菊地先生曰く「もうちょっと照明なんとかすればいいのに。酒宴の映像とか良い雰囲気なのに、とってもイロイロ残念」
おまけのグレゴリー・ペック(白鯨)
は、どれかの作品と作品の間にいきなりワンカット入ってた。
ビデオテープの使い回しで、上書き前の映像らしいけど
「この方も亡くなりましたね〜。せっかくなので残しました」
って、亡くなったの結構前のような気も‥。
映画はココまで
はあ。
なんかいつもより細かい粗筋になっちゃいましたが、エピソードの順番とか結構曖昧だったりします。
興味を持たれた方はご自身で調べて見てください(笑)。
「目」関係のネタが多かったですね。
で、女性が出てくるたびに笹川先生が「こーゆーとき、菊地先生はどうされるんで?」とか「そうやって口説くんですね」とか菊地先生をイヂる方向でツッコミいれてたのが面白かったです。
映画自体はいつぞやのジャパニーズホラー系特集のときほど怖くはなかったんですが、会場内がとにかく寒かった!
場所にもよると思いますが、センター席の2列目辺りは空調がモロで、私が着て行ったポンチョを隣とそのお隣の女子三人で震えながら分かち合いました。ブルブル。
幽霊といえば、ロフトプラスワンにも見える人には見えるのがいるらしいんですが、菊地先生によると、ホンモノは親しい人の元に何故か「後ろ姿で」現れるんだそうです。
後ろ姿で現れたら、それはホンモノなんだそうですよ!
先生の近況。
「邪神金融道」は無事に原稿アップされたとか。
これも笹川先生に「本当ですか? そんなような気がするだけなんじゃないんですか?」と言われて、途端に自信のなくなった顔で
「あれ? 確かにアップしたよな? 違ったっけ?」
先生の記憶ほどアテにできないものはないらしいと言うのが皆の知るところですが、ちゃんとアップしてると良いですね(ニヤリ)。
今の世の中、色んな作家さんがいて、いろんな作品を書いてらっしゃいますが「アレ(邪神金融道)を書けるのはオレだけだ」
かなり自信がおありのようです。楽しみですね。
それから
「グレイランサーが、英訳出版されることになりました」
吸血鬼好きの米で、人気が出ると良いですね。
「笹川先生が好きな菊地作品ベスト3選ぶとしたら?」
笹川「『インベーダー・サマー』『魔界行・三部作』『エイリアン怪猫伝』」って、言ってたと思う‥。
他の先生の解説とか書く時の話になって
菊地「一冊ならね、いくらでも良いこと書けるんですけどねー。何冊も続くと辛い」と本音をポロリ。
解説つながりで、「こないだ西部劇モノの解説やったんだけど、アレはキツかった! 読んでもどこが面白いかわからなくて頭抱えちゃったよ」
米の某探偵シリーズ書いてる作家さん。
ハードボイルドものや西部劇も良く書いてますね。
私個人としては某S探偵シリーズは面白かったですが、固ゆで系の銃撃の森はいただけなかったなあ‥。あ、タイトル書いちゃった。アパルーサの映画も好きです。
ちなみに、どの西部劇のことかはおっしゃっていませんでした。
「祥伝社の文庫のデザインが変わったような‥?」という話題に(質問だったかも?)
菊地・笹川「あ、本当だ。最近変わったんだっけ?」
祥伝社M氏「‥変わってもう2〜3年になります」
菊地・笹川「えっそうだったっけ?(てへ)」
えーとえーと、質疑応答で「菊地先生が書くなら」みたいなのがあったんですが、内容が思い出せません。
「怪談と○○だったらドッチ?」みたいなのだったと思います。
先生の答えは「怪談」でした。
他にももうちょっと質問があったような‥スミマセン。
「青い森の国」は出版社とイロイロあって、他に移ることになったそうです。
続編も含め、最初から別の出版社で出すことになりましたとのこと。
うーん、こんな感じだったでしょうか。
プレゼント大会もありましたが、じゃんけんに弱い私はいつも一回戦敗退です。
長くなってしまいました。
ここまでお付き合いありがとうございます。
面白そうだと思われた方は、ぜひ一度ライブへ起こしください。
深夜の新宿歌舞伎町ということで、ちょっと行きづらいと思われるかも知れませんが、渋谷とかとかわらないと思いますよ。
是非ぜひ〜。
次のトークライブは9月です。
それまで皆さんお元気で〜。アディオ~スヾ(@⌒ー⌒@)ノ

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