17日深夜〜18日夜明けまで(?)、毎度おなじみ、菊地先生プレゼンツのトークライブイベントでございます。
深夜の新宿は雪がパラパラと降っておりました。新宿三丁目から歌舞伎町に向かう時にはやんでいましたが、すっごく寒い!
ロフトに到着して、コマ劇場跡の空間の広さになんだかしみじみ。
劇場はほぼ解体されちゃった様子。周囲に工事の塀が張り巡らされてますが、空の抜け具合が敷地の広さを物語ってましたね。
いつものように階段に並んで、12時頃開場。
バレンタイン・デーの後とあって、場内は「チョコ配り大会」の様相を呈しています。
私ら夫婦も、個包装していない猫舌チョコと包み紙を配る私と、その後ろでタイヤキ鉄子を配るダンナサマとでゾロゾロと場内をウロつきます。配ったそばから別のチョコを貰うという嬉しい托鉢のよう(笑)。
しかし今回は、いつもの常連さんの姿がちょっと少なめ。用意したチョコがだいぶ余りそうだったので、あまり面識の無い他のお客さんにも無理矢理チョコを押し付けてまわりました。てへ。
12時半過ぎ、菊地先生のご登場です。
本日の相棒は神月先生。
なんでも、直前に井上先生に断られたとかで、急遽お願いしたそうな(笑)。(ドタキャンではなく、菊地先生が聞いてみたのが遅かったみたい)
井上先生といえば、色々因縁の話があるそうで…。
魔界都市ブルースの新刊のあとがきにも書かれている話なんですが、クリストファー・リイの「ドラキュラ」で、ラストの「顔面崩壊シーン」について語りだす菊地先生。
「顔面崩壊シーン」というのは、ヘルシング教授に追いつめられて日光にさらされたドラキュラ伯爵の顔が灰になるというシーンで、正規の欧米版では「日光を浴びる→次のカットではすでに顔全部が灰」なんですが、日本公開バージョンでは「日光を浴びる→頬に手を当てるとズルリと肉がそげ落ちる→それを見て思わず目を背けるヘルシング教授→顔全部灰」と、よりグロくなっていて、それは劇場公開時のフィルムでしか残っておらず、そのフィルムも、保管されてていた京橋のフィルムセンターが火事になって永遠に失われたと思われていたそうなんですが、近年再調査により、なんとか残ってたんで現在修復中だとか。
で、その日本版のグロいシーンは、テレビ放映やビデオには収録されていない、劇場でだけ見られたお宝映像だというのが定説で、それを幼い頃に劇場で見た菊地先生は、ドラキュラ映画のライバル(?)、石田一先生に「その点だけは自分が勝った」と大人げなくも自慢していたりします。
ところが、劇場版でしか見られないはずのその映像を、井上先生が「俺見たもん。TVでやってた」と言ったからさあタイヘン。そんなはずがあるかいと「コレコレこーゆーいきさつだから、絶対にTVで見られるはずはない。お前が見たのだとしても、それはきっとフィルムセンターでの上映会とかだ!」と説き伏せようとするのですが、井上先生は「いいや、TVで絶対見た。上映会なんて行ってない」と譲らないんだそうで(笑)。
日本での全てのテレビ放映を調べたらしい石田先生も「そんなはずはない!」と思わず病床から元気に起き上がって退院しちゃったとかしないとか。
菊地先生「このネタが続く限り、石田先生は元気でしょう」って。
どんなに理路整然と証拠を並べた所で、井上先生が「見たもん」と言っちゃえば、それを否定出来る材料がない(TV放映の際の資料も実はハッキリしてないっぽいというのもあって)のがモヤモヤしてイヤンらしいのですが、菊地先生の解釈としては、「日本版の顔面崩壊シーンは、スチルとしては出回っているので、それを見て『見た』と思い込んでいる可能性はある。しかし、スチルがないはずの『顔を背けるヘルシング』のことまで知ってるとなると…なんなんでしょねえ…?」
だそうで。
とまあ、だいたいあとがきと同じ内容をより詳しく話してくださいました。白い棺とかミナの生き埋めとか、ほぼ同じだったような…(笑)。
で、その「顔面崩壊シーン」なんですが、実は私も見たことがあるような…(汗)。どこで見たとか、確かなことは判らないのですが、脳裏にそのシーンがまざまざと思い出せるのです。「うわー、グローい〜」と思ったこととか、顔を背けるヘルシング教授も。こう、十字架を前に掲げた状態で…。
うーん、でも、先生方の話からすると、あり得ないですよねえ。話を聞いての勝手な妄想なんでしょうか?
もしくは、別の同じようなシチュエーションのシーンとごちゃ混ぜになってる可能性もアリだとは思います。今度菊地先生に訊いてみようっと。
さてさて<本日のラインナップ>
お題は「冬の幽霊物語」
1.新耳袋より数話
2.ミステリーゾーンより「栄光ある引退」
3.回転
4.ゴースト・ストーリー
5.アザース
※以下、ネタバレありも含む作品紹介です。
「新耳袋」(2003年)
1話5分程度のを何話か。どれも一発ネタ的なショート・ショート(?)なので、「え?これで終わり?」みたいなの多し。
上映作品は多分「エレベーター」「来客」「ビデオ」「修学旅行」「百物語の取材」だったかな?
関係ないけど、清水崇監督の名前、いつも「たたり」と読んでしまう…。
どうやらあの世行きらしいマンションのエレベーターの話とか、百物語のお寺に取材に行ったら話をする皆さんが「自分が死んだ時の話」をしてアレレ?の話とか、修学旅行先の旅館のトイレで何か出たり、玄関にどう見てもアレな親戚のおばさんが訪ねてきてちびっ子ビックリとか、新居に引っ越した姉の家に行ったら姉には見えないらしい複数の人影が見えちゃったりとか。そしてその中の一人がロフトでも常連の角銅さんだったりとか!
というつながりで、座敷にいらしてた角銅さんをステージに引っ張り上げていきさつなんぞを。角堂さんはアニメの演出等なさってる方で、新耳袋の監督されてる方達ともお知り合いだそうで「エキストラが足りなくてさ〜。ギャラ無しだけど、来る?」と声をかけられてのご出演だそうです(笑)。
新耳袋はそもそも低予算で、5分程度のお話なのでだいたい1日で撮影しちゃうんだそうです。撮影したマンションは、下の階は普通のマンションで、最上階だけそういった撮影用に貸してる部屋なんだそうな。呪怨のあの一軒家なんかも実は貸しスタジオで、他の撮影にもちょいちょい使われてるらしいぞっ。
新耳袋のイベントで、年に1回、お寺で朗読会なんてのもやってるそうです。意外とお寺さんがそういった場所貸してくれる場合が多いとか。町中の、デパートなんかでの撮影も、だいたいお願いして許可撮ってるらしいですが、内容を正直に申告してるかどうかは知らないと(笑)。
百物語と言えば、菊地先生も以前参加(?)したことがあるそうで、古い旅館かどっかで、途中でトイレ行くのが怖かったそうな。
しかしなんで、ドア越しのお化けというのは必ず、まず手だけドアの間に差し挟んでくるんでしょう? そんなん見たら、思わず「バンっ!」て閉じちゃいますよ、もちろん手ごと。神月先生もそう思ったらしく「アレ、絶対こっちから押したくなりますよね?」。菊地先生「勇気があったらやってみてください」
「ミステリーゾーンより『栄光ある引退』」(1959〜1964年)
邦題では「トワイライト・ゾーン」でしたかね?
(邦題がミステリーゾーン、原題が「トワイライトゾーン」ですね)
1950年代くらい?。クリスマス休暇直前のとある男子校で、その先生は50年もの間生徒達を教えていました。しかし学校側は先生に「引退」を勧めます。引退後も、死ぬまで年金が出るからゆっくり老後を楽しむと良いでしょう、と。しかしこの先まだまだ教える気満々だった先生はショックを受けてしまいます。
今までの自分を振り返り、生徒達に何も教えてやれなかったと残るのは悔いばかり。衝動的に銃を手に取り雪の降る学校の敷地を歩いていると、学校の始業の鐘が鳴り響きます。
学校はクリスマス休暇でもう授業はないはず。不思議に思いながらも先生はいつもの教室へ。そこには昔、先生が教えた生徒達の姿が…。
彼らは一人一人、名前といつ教わったか、そしていかに自分が先生の教えに励まされ、支えられ生涯を生きたかを先生に報告します。
彼らはすでに亡くなった生徒達だったのです。
ある生徒は戦場で勇敢に戦い、死後勲章をもらった。ある生徒はX線治療の研究で白血病にかかり死んだ。ある生徒は人助けの為に己を犠牲にしたと。
皆誇らしげに先生に語りかけ、再び消えて行きました。
それを聞いた先生は引退を決め、余生を楽しむ決心をしたのでした。
ちょっと怖いイメージのあるミステリー・ゾーンですが、ほっこり心温まるお話でした。
「回転」(1961年)
ユル・ブリナーの「王様と私」に出ていた美しいデボラ・カー主演。菊地先生曰く「とても品のある女性」。
どっかの広いお屋敷に住む、まだ幼い兄妹の新しい家庭教師としてやってきた美しい女性。そこで彼女は、男女の幽霊らしい姿を目撃する。
どうやらそれは、以前勤めていた家庭教師と執事で、二人は恋に落ち、そして死んだらしい。
日に日に彼らの幻影は濃くなり、家庭教師を悩ませる。それと同時に、二人の兄妹の行動にもおかしな所が…。
彼女には見える女の姿を、兄妹は見えないというが…。
「彼女が見ているのは本当に幽霊なのか、おかしくなって幻覚を見てるのか、それとも…」といった、どーにでもとれる曖昧な感じに撮られています。原作でもそんな感じだそうです。
「幽霊の正体は家庭教師の性的な妄想」らしいんですが、女優さんが上品な感じなので「性的な妄想と言ってもピンと来ない」と菊地先生。エロいシーンもないですし。
ハッキリ言って、何が起こってるのかよくわかんないんですが(英語で字幕も無し)雰囲気だけはバッチリ良いです。モノクロのゴシック感漂う映像がムード満点。衣装もかわいいです。ビクトリア調??
「ゴースト・ストーリー」(1981年)
♪親の因果が子に報い〜
高層マンションの一室で、ベッドに裸で横たわる彼女に「お前は誰だ!?」と言葉を浴びせかけるチョビヒゲの青年。振り返った彼女の顔は、半分骸骨だった。驚いた青年は、そのまま背後の窓から転落死してしまう。
雪深い別の町で、老人が橋から落ちて転落死する。何かの幻影を見ていたようだ。
葬式(?)に集う3人の老人と、死んだチョビヒゲそっくりの青年(双子か兄弟で二役)。←4人の老人の誰かの息子らしい。
彼ら縁の者が、立て続けに二人も亡くなった。そして老人達は皆、毎夜悪夢にうなされているらしい。
悪夢の源は、50年前の出来事だった。
裕福な家のぼっちゃんズ4人はいつもつるんでいた。ある日やっぱり裕福そうな女性エバと知り合い親しくなり、うち一人がおつきあいっぽくなる。
ある夜、酒に酔った4人はエバの家に押しかけます。寄った勢いで、付き合ってる二人をからかいだす友人。どうやらエバの彼氏は不能らしく、そのことでエバにちょっかいを出そうとする。エバもそんな友人達を挑発しますが、不能の彼氏は思わずエバを突き飛ばし、暖炉の柱に激突したエバはそのまま目を覚ましません。
俺たちは人殺しだサアタイヘン!とパニクった4人は、エバを車に乗せ、そのまま近所の沼に沈めてしまいます。
しかし気を失った(仮死状態?)だけだったエバは突如目を覚まし、車の中で助けを呼びますが、あっというまに車は沈んでしまいました。
そんなわけで、死んだエバが50年後に化けて出ているのでした。
そしてまた一人、化けて出たエバのせいで心臓発作で一人死亡。
残った二人と若者(実は化けて出たエバと、そうとは知らず一時期付き合っていた)は、昔のエバの家だった廃屋へ向かうのですが…。
エバの顔、どっかで見たことあると思ったら、アリス・クリーグでした。若くて美人なのは相変わらずですが、オパーイぷるるんですよっ! 生き残った方の若者と一緒に風呂入って、足でオパーイぷるるんされてますよっ!そういえば、こないだ観たソロモン・ケーンにも出てたなー…。ぷるるん…。(コラ)
メインの老人にフレッド・アステアとか大御所が出てるんですが、私にはピンと来ませんで…(汗)。
特殊メイクが結構いい感じで、シーン毎に違った感じの腐った死体メイクでエバさんが出てくれます。
「アザース」(2001年)
割と近年の作品ですね。
霧深い広大な敷地に建つ屋敷、戦時中、どこかの島らしい。
屋敷に住む、母親(ニコール・キッドマン)と幼い姉弟のもとに、三人の使用人(メイド長とメイド、庭師)がやってくる。数日前に、屋敷の使用人が全て姿を消し、新聞に求人募集を出したと思い込んでいた母親は、よく話も訊かずに彼らを雇う。
屋敷に住む二人の姉弟は、太陽の光を浴びると肌が焼けて窒息してしまう重い病気なので、部屋にはいつもカーテンが閉められており、ドアにも鍵が掛けられていた。
しかしここのところ、人の居ないはずの部屋で物音がしたり、「男の子を見た」と姉が言ったりおかしなことばかり。
屋敷に「幽霊」が住み着いていると思い込んだ母親は、物置から「死人のアルバム」を見つける。
村の神父に相談しようと一人屋敷を出た母親だったが、道の途中で、霧の中を彷徨う戦場へ出たはずの夫と再開。一晩を過ごすが、翌朝には夫はいなくなっていた。
そしてある日突然、屋敷中の窓からカーテンが全て取り払われていることに気づき叫ぶ姉弟。彼らを必死に守ろうとする母親が見たものとは…!?
ニコール・キッドマンて大きいよねって話とか。
元ダンナのトム君が、公称170なんだけど実はもっと低いよねとか、ニコール・キッドマンてドンダケデカいんだ、190だっけ?とか勝手なことを言い出す菊地先生。
「アイシーデッドピーポー」系はこの時期ちょっと流行ったような?
えーと、この後は質疑応答とか近況とかボツボツ。
しかしあんまり覚えてません(汗)。
たしか、今月中にDの新作の原稿アップしないといけないんだけど、今180枚くらいで、残りが320枚くらいだとかなんとか。新作は左手さんがしゃべりまくってるんだけど、そのかわりDの台詞が全然ないらしいぞっ!!
酒呑童子の方も書き進めてるんだけど、どっちを優先したらいいか困っちゃう。
そういえば、今日は「牙」屋さんが来てるから、興味が有る方は覗いてみてくださいと今頃言って「先生、そゆことは最初に言わなきゃ…」と諭されたり。
ナイトキッドな中村先生の画集が出ましたよな紹介とか。
パラパラとページをめくって、菊地先生の「真田十勇士」の挿絵とか見たり。「まだ8人くらいしか登場してないんですよねえ。最初は10人ドーンと出す予定だったんですが、編集に「延ばせ延ばせ」と言われて…。でもまあ、10人出たら終わりって話でもないのでねー」だって。
画集と言えば、ゲームの設定とかも入っててこのくらいのボリュームなら、3000円くらいは妥当なお値段ですよね、と神月先生。それを考えると、小島先生の画集の3400円はスッゴクお安い。ハードカバーでボリュームもたっぷりで装丁も凝ってる。「小島先生が頑張ったんでしょう」と菊地先生。
終了後にケヴィンさんと「円高がタイヘンだ〜」とか話したり、スケジュールがムチャクチャだとか嘆いたり。
今回もとっても楽しいイベントでした。
菊地先生に感謝です!
参加された皆さんも、おつかれさまでしたっv
そしてまだ参加されたことのない方も、楽しいですよ〜。是非っvvvvv
戦利品(チョコ)もタップリでうほうほなのでした〜。

1