銀座で、活弁の映画の上映会があるというのでおでかけ。
演目は弁士・斎藤裕子氏と演奏・三沢治美氏による「奇傑ゾロ」。
「奇傑ゾロ」=「怪傑ゾロ」なわけですが、「奇傑〜」の方は1920年くらいのモノクロで、セリフは暗転して別表記で出る、いわゆる無声映画(サイレント)です。
ストーリーは、別に説明しなくてもご存じの方も多いと思いますが一応…
1800年代のカリフォルニア。当時メキシコ領だったこの地では、いわゆる悪代官がいまして、民衆はその悪政にあえいでおりました。そんな時、颯爽と現れた「ゾロ」と名乗る仮面の男。その正体は、実は地元の名士の一人息子なのですが、普段の彼は破棄のな〜い、やる気のな〜い、だらしのな〜い青年を装っておりました。そんな彼を見かねて、父親は、ご近所の没落貴族の令嬢との結婚を勧めるのですが、彼にそんな気はナッシング。そんな彼の態度を見た令嬢も結婚なんてとんでもねーと思うのです。白馬の王子様を夢見る(ちょっと違)令嬢の前になぜか現れたゾロは、彼女にむかって愛をささやき、二人は盛り上がっちゃうのですが…。それを知って怒ったのは、兼ねてから彼女に求婚しては断り続けられている、地元の騎馬隊の隊長。ある日、彼女の両親の留守中に彼女にちょっかいを出しかけた所を、ゾロにコテンパンにやられます。そっから根に持つ隊長。弱きを助け、強きをくじくゾロの呼びかけに決起した、騎士達の行動を知った隊長は、その中にまぎれて令嬢を攫うのですが…。
…あとはソロ大活躍でチャンバラして、正体をバラして大団円(笑)。
いわゆるアクションシーンは、早回しだろうとは思うのですがスピーディー且つにぎやかで、ワイヤーを使ってるのかと思うほど主人公がすんごい跳躍を見せたりして爽快です。(多分使って無い?)
主人公ゾロが、アクションスターなのになんかこー、モッサリした体型だったり、ぼやっとした表情がどう見てもルー大柴だったりして笑えます。カリフォルニアがメキシコだったのは知らなかったです(無学)が、騎馬隊とかの衣装がゴージャスでカッコイイですね、アミーゴ。
活弁を観るのは2度目ですが、元々セリフのない映画にセリフやら情景描写をつけて臨場感たっぷりに盛り上げる弁士さんすげーです(パチパチ)。当然、1人で何役もセリフを言うわけですが、快活な主人公から清純派ヒロイン、悪役おっさんに脇役のおばさんやおじいさんまで、ちゃんと役によって声色…というかトーンを変えてしゃべるのは、聞いていて楽しいですね。
上映後は、弁士さん手ずから「おせんにきゃらめる」を売り歩いておりました(笑)。
その後、銀座をブラブラしつつ、お昼ご飯にうどんを食しました。
で、影絵の展覧会を見たいとDUNEしゃんが言うので行ってみたのは「藤城清治 影絵の世界展」。なぜか2箇所でやっており、その一方でサイン会があるというのでウロウロ。
サインを欲しがったのはDUNEしゃんなので、売店で本買って整理券もらって時間まで鑑賞。
あー、この絵!知ってる知ってる!
名前はピンと来なかったけど、私が子供の頃、ママンが購読していた「暮らしの手帖」に連載されてた影絵の人だ〜。当時は海外のおとぎ話に挿絵として掲載されていたので、私は長いことその影絵も外国のモノだと思っていたのでした。
影絵はどれも50cm以上ある大きなモノで、当然バックライトで照らして展示してあります。間近に見ても、どーゆー構造なのかまったくわかんないです。カラーがグラデーションしていたり、ボヤけていたり…おそらく全て計算去れ尽くした表現の美しさです。…そしてこの細かさ! こんだけ細かいモノを切り抜くのだから、絵もデッカクなるのですね。葉っぱ一枚一枚、ちゃんと切り抜いてあります(アタリマエ)。とにかくスゲーです。
少女にこびと、そしてにゃんこがたくさんの幻想的な世界でした。
DUNEしゃんもサインもらえてホクホク。藤城氏は、いかにもおじいちゃん!て感じの柔和な雰囲気の人でした(私は遠目に眺めてましたが)。
今回の展示会で、DUNEしゃんは「客の態度がなっとらん!」と怒っておりました。展示作品を写メで取る娘っことかが目に付いたようです。たしかに写メの音がしてたけど、サイン会の模様を取っているのかと思ってましたが、そうじゃなかったのかー。「人が見てる前を平気で横切る」とも言ってましたが、私がDUNEしゃんを待ってる間、気に入ったにゃんこ絵の前の椅子に座って前をにらんでいると(違)、ほとんどの人が、前を遮らないように除けてくれましたがね。(←この場合、私が邪魔者っぽい?)

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