SNOWSCOOT WORLD CHAMPIONSHIPSってことで3月20日に青森を出発してフランスへ行ってきました。

日本からは僕と奥様ナオキングと宮川洋平、榎壮一郎が出場、サポートでJykK武茂さんの5人で出発です。
まずはLyon(リヨン)に着き、レンタカーでニコが冬に住んでいるChamrousse(シャムルース)へ。
先に到着しているドゥシャンとも合流し、翌朝世界戦が行われるISOLA2000へ移動です。
地図を見るとそんなに遠くない感じでしたが、フレンチアルプスの峠を何度も超えて行くので予想していたより時間がかかり、尚且つ最後の峠?が通行止めになっていて、またしばらく戻り違うルートでやっと会場に辿り着きました。
5時間で着く予定が8時間位かかりました。
そんな訳でこの日はコースの下見ができず、エントリー済ませて運転疲れもあってスクート組んだら寝ちゃいました。
23日、世界戦初日はクロスレース。
コースは地形を上手く使ったレイアウトで距離のあるジャンプやテクニカルなコーナーが多かったです。
特にハイスピードからのジャンプのこなし、遅いスピードから身体を使って距離を飛ばなければいけないジャンプのこなし方が重要だと感じました。
個人的には1コーナー後のウェーブ越えてからの2ndジャンプがスピードが速く、ステップアップっぽく地形を越えていくような距離のあるジャンプで難しく感じました。
ゴール手前のキッカーもフルスピードで進入してバックサイドまで15m。
ここはニコと数名のライダーしかまともに飛べてない感じでした。
ショートすると着地でバウンドしてクラッシュ。とにかく衝撃が強い。
実際このジャンプでケガするライダーも多かったです。
この日は一日を通して硬めのコンディション。
全体的にジャンプのバックサイドの角度が緩いので着地の衝撃がかなり大きく、特に足首、手首への負担がすごかったです。
少しでも腰が引けると捲られ気味で飛んでしまい、リヤボードから激しく着地するのでボードが折れてしまうライダーもかなりいて、フレームにクラックが入ったり、フレームそのものが折れてしまうライダーもいました。
洋平ちゃんも2枚ほど折ったし、レース後に分かったのですがBMのサスリンクにクラックが入っていました。(Black Mountainの社長が直ぐにパーツ交換してくれました!)
予選は3ヒート滑って(組み合わせはランダムで毎回違う)のポイント制。上位32人が決勝トーナメントへ。
Japanメンバー全員決勝へ進みましたっ!
もちろんJykKチームのニコも圧倒的な滑りで決勝へ!

壮ちゃんは初めての海外レース。
「日本と全然違う〜」とコースにも苦労してましたが、楽しみながら持ち前のガッツで予選を通過。
1回戦敗退でしたがこれからが楽しみなライダーです。
洋平ちゃんは2回戦で敗退でしたが僕にはめっちゃ乗れているように見えました。
毎年ヨーロッパに来てレース参戦している経験と自信、レース勘。
今回も冷静に、けれど強気に攻めていました。
とにかく気持ちが強くて、特にそこはライダーとして見習いたいところです。
ニコは今回参戦しているライダーの中で1番乗れていました。
スピード感、身体の使い方(特にライディングの柔らかさ)、ジャンプのこなし等々、もう溜息でます。
コースの縦変化がテク二カルになればなるほど、ニコのライディングの凄さが分かります。

そんなニコでもミスることもあるわけで…
決勝ではスタートから飛び出してそのままゴールと思いきや、例のゴール前のジャンプで痛恨の自爆。
ちょー悔しがってました。
今回はクロスのタイトルが自分には重要だから絶対勝つって前日から言っていただけに、表彰式が始まるまでテンション下がりまくってマイナスオーラ全開。
まあそれだけ今回乗れてたし、ニコ的にも気合い入ってたってことなんですよね。
まあでもこれがレースです。
女子のクロスは参加者が5人ということもあってナオキちゃんも決勝へ!
元々は、昨年、ワールドカップに観戦&撮影のために同行するつもりだったのを、せっかく行くんだからエントリーしちゃおう!コースがヤバすぎたら棄権すれば良いんだし、とエントリー。
震災のため昨年は行けず、1シーズン、世界戦参戦を見据えて、レースにも積極的に参加して経験値をアップさせてきました。
コースはヤバすぎましたが棄権せずに参加。

速く滑れる訳じゃないけど、雰囲気を楽しみながらも自分のベストを出して頑張ってました。
本人曰く、最後のキャニオン飛べたからとりあえず満足だけど、あまりにも修行が足りなさすぎるのでもっと頑張る、だそうです。
そして肝心な僕なんですが。。。
2カ所の苦手なジャンプをどうやって攻略するかで頭がいっぱいでしたね。
苦手だと思えば思う程、身体の動きが硬くなり、衝撃をもろに喰らう悪循環。
上手く行けるヒートもあったけど精度が悪い。
一度、その2ndジャンプの進入で後ろのライダーが僕のテールに当たってしまい、飛ぶ瞬間に180°…
かなり激しくクラッシュしてしまい手首を痛めてしまいました。
決勝トーナメント1回戦はアウトスタート。
アウトからスピードを乗せて行かないとイン側のライダーに付いていくことが難しいのに、イン側のライダーの動きを見て咄嗟にチェック入れてしまうミス…
1コーナー後、前の2人に付いて行くことが出来ず、そのままでゴール。
1回戦敗退でした。
手首痛くてもアレは無いな。

ちょっとした苦手意識から、それが身体の動きを硬くしてしまい、ネガティブ思考になり判断ミスもあってと、まあそれが今の実力。
2シーズン、パークの充実しているナクアでかなりジャンプに慣れたつもりでいたけれど、ジャンプでのスピードレンジの違いに戸惑ってしまったのが事実ですね。
合わせきれなかったけどなんとかアジャストは出来ていたので、この2シーズンの成果は多少は出せたのかな?とは思います。
ただやっぱりコース全体を自分のものにできなかった。
そもそも僕自身が最近はあまりレースに出ていないこともあり、実戦での自分のスキルの無さ、勘の鈍さが露呈した感じです。
日本のレースが少なくなったことやヨーロッパでのレースが増えていること、そのコースのレベルが上がってきていることを考えると海外の(特にヨーロッパ)ライダーのレベルが上がってきているように感じました。

1位 ファビアン コゥジニエ(Black Mountain)MTBダウンヒル選手ですね。
2位 ニコ(JYKK SNOWSCOOT)
3位 ココ(Dr Jack)
4位 デビド(Insane Toys)
上位はやはりこの4人でした。
4人ともスクートメーカーが違うのもおもしろいですね〜
そんな感じのDay1 SCOOT X 、Super G Channel #16 に纏めました。

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