「イントゥ・ザ・ワイルド」  

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主人公アレックスが家族もなく友人もいない孤独で心に傷を持つ老人フランツへ宛てた手紙の抜粋。自分の殻に閉じこもっていて、なかなか新しい人生へ踏み出せないでいる貴方に送ります。自分宛てに書かれた手紙だと思って読んでみましょう。(この映画は実話を元にしており、以下の手紙は実際にアレックスがフランツへ送った手紙をクラカワー著「荒野へ」から引用しています)

『あなたには、もう一度以前と同じアドバイスをさせてください。貴方は思いきってライフスタイルを変え、これまで考えてみなかったこと、あるいはなかなか踏んぎりがつかずに躊躇していたことを大胆に始めるべきだと思っているからです。

多くの人々は恵まれない環境で暮らし、いまだにその状況を自ら率先して変えようとはしていません。彼らは安全で、画一的で、保守的な生活に慣らされているからです。それは唯一無二の心の安らぎであるかのように見えるかもしれませんが、生きる気力の中心にあるのは冒険への情熱です。

生きる喜びはあらたな体験との出会いから生まれます。

したがって、たえず変化してやまない水平線をわが物にしているほど大きな喜びはありません。毎日、あたらしいべつの太陽を自分のものにできるのです。人生からもっと多くのもの得たければ、ロン、単調な安全を求めるのはやめて、最初は常軌を逸しているようないい加減な生き方をしなければならないのです。

でも、そうした生き方に慣れてくれば、その真の意味とすばらしい美しさがわかるでしょう。しかし、ぼくのアドバイスなど聞いてはもらえないでしょう。ぼくのことを頑固だと思っているようですが、あなたの方が頑固者です。

車での帰途、あなたはグランドキャニオンという最高の景色のひとつを眺めるすばらしいチャンスに恵まれました。アメリカ人なら一生に一度は見ておくべき景色です。だが、ぼくにはわからないなんらかの理由で、あなたは家にまっすぐ帰ることばかり考えていました。くる日もくる日も、目にしている同じ場所へいっさんに。これからも、こういう生き方をつづけて、そのために神が僕たちに発見させようとして周囲に配置してくれたすばらしいものを、あなたはなにひとつ発見できないのではないかと思います。

定住したり、一か所に腰を落ちつかけたりしてはなりません。あちこち動きまわり、放浪し、毎日毎日、水平線をあらたなものにしていくのです。人生の残り時間はまだまだたっぷりあります。ロン、この機会に生活を根本から変えて、まったくべつの体験領域に入ってくれればいいのですが。

楽しみをもたらしてくれるのは人間関係だけであるとか、人間関係を中心にそれを期待しているとすれば、それはまちがいです。神は楽しみをぼくたちの周囲のあらゆるところに配してくれています。ありとあらゆること、なんにでも、僕たちは楽しみを見出せるのです。習慣的なライフスタイルに逆らって、型にはまらない生き方をするには勇気が必要です。

要するに、あなたの生活にこの種のあたらしい光りを灯してくれるのは、ぼくでもほかの誰かでもないということです。あなたはただそこにじっと待っていて、それを掴もうとしているだけなのです。なすべきことはただひとつ、自分でそれを掴みにいくことです。

あなたが闘っている相手はまさに自分自身であり、あたらしい環境に入ろうとしない頑固さです。物を見たり、人と会ったりするのです。学ぶことはいっぱいあります。ためらったり、あるいは、自分に言い訳するのを許さないでください。ただ、飛び出して、実行するだけでよいのです。飛び出して、実行するだけで。そうすれば、ほんとうによかったと心から思えるでしょう。

ご自愛ください、アレックス   』



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