今日、私たちの店は13周年を迎える。
今日まで店を続けることができたのは、贔屓にしてくださるお客様と、
私を支えてくれるカミさんのお陰だと思っている。
昨年は体調を崩し3月から2ヶ月近く休業した。
そして休業中に12周年を迎えることになった。
色々なことを諦めかけた中での12周年だったが、幸いなことに店を再開することができた。
4月半ばに店で再開準備をしているときに、ご常連の方が様子を見に来てくれた。
彼女に珈琲を淹れるときに、感情が高ぶり涙がこぼれそうになった。
このような気持ちで珈琲を淹れたのは、はじめてのことだと思う。
再開後は、以前より珈琲とジャズを楽しむことができるようになった。
私の1日はとてもシンプルなものだ。
営業中は珈琲を淹れ、ジャズをかける。閉店後は焙煎をする。
毎日この作業を繰り返している。
再開後、このような日常が、とても大切なものに思えてきた。
珈琲パウエル 店主

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