佐村河内守

2013/4/28 | 投稿者: pdo

佐村河内守という人の作曲した「交響曲第1番 HIROSHIMA」をいう曲を聴き、同題名の彼の著書を読む。

NHKや民放で彼の特集がされたりして、一種のブームのようになっているようだ。全聾の作曲家ということや、TIMES誌で「現代のベートーヴェン」と評されるなど、衆目を引き付ける要素を持っているが、彼の著書で語られるその人生や実生活の内容は好奇心で片づけることは不可能なほど重い。

業障としか呼べぬ宿命を、己のためでなく他者(世界)の為に引き受けんとする意思。彼が「闇の音」と呼ぶ音楽の前に言葉は色褪せる。

この音楽を必要とする程に現代世界の闇は深いのか。ただその音楽は、闇の中でしか見えない「小さな光」の存在を確かに示してもいる。

純粋な音楽としてのクオリティは別として(十分世界水準だとは思うが)、同時代に生きる日本人として切実な気持ちにならざるを得ない作品である。
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