あの夏、いちばん静かな海

2013/4/9 | 投稿者: pdo


北野武監督第3作、『あの夏、いちばん静かな海』を録画したのを見た。

これまでの2作とは違い、過激な描写は一切出てこない。

聾唖者の男女二人の純愛とサーフィンをひたすら淡々と流す<だけ>の映画である。

よくこんな作品を撮ったな、撮れたな、というのが第一印象。過去2作の実績があって初めて許された映画だという気がした。

ひたすら静かな映画だった。久石譲の音楽がなければ、商業映画として通用しないくらいにコマーシャルな要素のない作品である。裏を返せば、ちょっと音楽が目立ち過ぎかなという感じもある。

それでも、良い映画か悪い映画化と言われれば、間違いなく良い映画だし、面白いか面白くないかと言われれば、間違いなく面白い。

淀川長治が絶賛したというのはよく分かる。黒沢明が、ラストシーンに注文を付けた以外は高く評価したというのも頷ける。

この映画からは「虚無」ではなく「わびさび」の世界を感じる。

「もののあはれ」を感じさせる映画だ。

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