どうで、ぼく、根がデオドラント志向

2021/4/1 | 投稿者: pdo

西村賢太の『どうで死ぬ身のひと踊り』を図書館で借りて読んだら滅法面白かったのでブックオフで『小銭をかぞえる』も買って読んだ。同棲相手とのDVがらみの愛憎模様を作者の昭和初期の私小説作家・藤澤清造への偏愛ぶりを織り交ぜながら描く私小説。男の情けなさが赤裸々に描かれていて、女性から見たら完全にアウトな内容だと思うが、一旦この作家の世界にハマると次から次に読みたくなって病みつきになる。

というわけで図書館でさらに二冊借りる。芥川賞受賞作で映画にもなった『苦役列車』はそれほど面白いと思った記憶がないのに、評論家・小谷野敦の言う通り、この人の作品でいいのは「秋恵もの」だろう。だが、これも小谷野敦の言う通り、芥川賞後も同じネタを使いまわすのは止めて父親のことを正面から書くべきではないかという指摘も正しい気がする。

『廃疾かかえて』『棺に跨がる』などの「秋恵もの」を読みながらのBGMはぼくの場合、稲垣潤一、ではなくて、エチオピアン・ジャズのMulatu Astatqe が凄く合う。

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タグ: 稲垣潤一



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