私の東京物語(10)

2021/1/20 | 投稿者: pdo

第10話

中野はお笑いの劇場がたくさんある街です。二十代半ばくらいまで、スタジオtwl、なかの芸術小劇場など、中野でやるお笑いライブに頻繁に出ていました。その頃はライブに行くために中野へ行き、ライブが終われば帰る、という、ただ職場がある街のようにしか思っていなかったのですが、中野のライブに出ることが減ってからプライベートで行くようになりました。無意識で私に流れる血が中野を欲していたのかもしれません。

中野を欲するってどんな血だよ!

商店街の中野ブロードウェイも好きでよく行っていました。中野ブロードウェイという意味がわからない名前もセンスが素晴らしいです。中野は不思議な街です。まっとうなことをやっているのに、どこかうさんくさい、オシャレなことをやっているのに、どこか古くさい。そこがかわいらしい。最近では再開発が進み駅前が綺麗になり、若者向けの店が増えています。あら、もしかして住みたい街ランキング意識してる?吉祥寺にちょっとヤキモチやいたでしょ?なんて勝手に想像するといとおしくなってきます。

鳥居みゆきにいとおしく思われるなんてなんて羨ましい街なんだ。俺も中野になりたい。

当時は名曲喫茶というものがよく中央線沿いにあり、阿佐ヶ谷のヴィオロン、高円寺のルネッサンスなど、名曲喫茶を見つけてはクラシックをよく聴きに行っていました。考え事をするのにクラシックはちょうどいいのです。なんでクラシックってこんなに心地がいいんだろうなどと考えすぎて肝心の考え事ができなかったことがあります。今ではもうほとんど見かけることの少なくなった名曲喫茶、どうしたら全国的に増えるのか、名曲喫茶でじっくり考えたいものです。

考えごとをしようとして、なんで考えごとをしようとしたんだっけ、などと考えすぎて肝心の考えごとができないことってたしかによくあるよね。

ヴィオロン、今度行ってみようかな。

ありがとうございました。



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