女優の涙

2021/1/14 | 投稿者: pdo

神山典士(こうやまのりお)著『生きること 演じること 演劇人たちの人生 その光と影』(ぴあ株式会社、2002年)という本を読んだ。

もはや忘れ去られ誰からも顧みられないようなこの本をなぜ今更読もうと思ったかと言うと、そこに奥菜恵についての一章が含まれていたからだ。

2001年8月から9月にかけての「大江戸ロケット」公演当時の奥菜について書かれた文章と、1999年1月号の『BOMB』に載った文章が併せて収録されている。

「Meg Now」という写真集のこととか、「ボム」のグラビアのことなど、懐かしく思いながら読んだが、久保田貴美、花山育子といった当時のマネージャーの名前が出てきたのには少し驚いたものの、内容的には特段これといったものはなかった。

「アンネの日記」と「ハムレット」は見に行ったし、「キレイ」と「ドント・トラスト・オーバー30」はDVDを買ったが、「大江戸ロケット」は見ていないので、公演中に主演男優が交代したことや山崎裕太(「打ち上げ花火」でも共演)が引き継いで公演をやり切ったことなどは知らなかった。

神山典士という人は、佐村河内のゴーストを暴いた本でノンフィクション賞を取っていて、森達也とちょっとやり合った人という印象がある。

自身も演劇に関わったことがあるらしく、この本の筆致にも、演劇に対する思い入れが伝わってくる。

古田新太、渡辺えり子、ケラ、八嶋智人といった今も活躍する人々の18年前の姿が収められている。皆、基本的には全然変わらないなあと思う(良い意味で)。

奥菜恵の舞台は2017年3月に「親愛ならざる人へ」を見たのが最後だ。

そろそろまた、とも思うが、今の情勢では難しい。

彼女のユーチューブチャンネルでも見ながら、のんびり待つこととしようか。



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