王位戦第3局

2020/8/6 | 投稿者: pdo

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藤井聡太棋聖が木村一基王位に3連勝し、あと1勝で王位奪取というところまで来た。

本局は藤井棋聖が先手番で、受けの姿勢に回った後手の木村王位に攻めかかり、そのまま圧倒するかと思われたが、木村王位が「這いつくばるような手」(行方八段の解説の言葉)を指して辛抱を重ね、決め手を与えない。それでも、藤井棋聖が、飛車の利きにタダ捨ての香車を打つ、決め手とも呼べる妙手を繰り出したときには、もはや終局近し、と誰もが思った。

ところが、最終盤で藤井棋聖に緩手があり、AIの形成判断は一時後手に傾く。それまで完璧な差し回しをしていただけに意外とも思えるミスで、対局をネットで観戦していたファンたちは俄かに盛り上がる。

しかし、普通ならそこから木村玉が入玉を果たして持将棋模様となり、最近の永瀬・豊島叡王戦のような長手数の将棋になってもおかしくなかったのだが、藤井棋聖が態勢を立て直して再び攻めをつなげ、そのまま押し切った。

途中で後手が受けの銀を3三ではなく1三に打つという気がつきにくい好手があり、木村王位がそれを指していれば自身の負けだったことを局後の感想戦で藤井棋聖が指摘すると、木村王位は「そっかあ…」と絶句。控室では、AIがその手を示していた、と立会人の淡路九段が指摘するという場面があった。

木村王位は苦しい将棋を粘って逆転したのを自らの見落としによって勝ちを逃し、さらにそのことを相手に指摘されるという、追い打ちをかけられるような辛さを味わうことになった。

藤井棋聖は王位戦で挑戦トーナメント、王位リーグ、そして七番勝負を通じてこれまで無敗のままであり、次局に勝ってタイトルを取得すれば、無敗のままタイトル獲得という新記録となる。

第4局は8月19日、20日に福岡県福岡市の「大濠公園能楽堂」で行われる。愛知県が独自の緊急事態宣言を出したり、全国的に新型コロナの感染拡大が止まない不安な状況が続くが、無事対局が行われることを願っている。
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