With U

2020/6/30 | 投稿者: pdo

JYPの「虹プロジェクト」発のガールズ・グループ「NiziU」のプレ・デビュー・ミニ・アルバム配信と同時に、プレ・デビュー曲「Make You Happy」のMVが公開された。



早速再生回数が凄い勢いで伸びている。予想を上回る勢いだが、この勢いがどのくらい続くのかは、今後のプロモーション次第だろう。

オフィシャル・ファンクラブ「WithU」の発足も告知された。

さて、現時点で、個人的にこのグループについて思う所を書いておきたい。

NiziUを生んだオーディション番組「Nizi Projct」は、JYPのプロデューサー、パク・ジニョン(JYパーク)が表に出て、日本のソニー・ミュージック・エンターテイメントとJYPの共同事業という形で始まったものだ。

JYPは韓国の最大手の芸能事務所の一つで、あのTWICEを輩出し、過去にはMissAやワンダーガールズといった人気ガールズ・グループも生み出している。

いわば売れるガールズ・グループを作るノウハウを熟知している会社で、自社ビルでは多くの練習生をデビューに備えて日夜訓練させている。

このNiziUにもJYP練習生が3名含まれており、いずれも予選の最初の段階から完成度の高い歌やダンスを披露していた。その一方で、ほとんど素人同然の状態から半年の訓練を経てデビューしたメンバーも半数以上を占めているが、彼女たちの歌やダンスはJYP練習生に少なくとも見かけ上は引けを取らないレベルに達している。

K−POPアイドルには完成された歌とダンス(とラップ)のパフォーマンスが不可欠なものとして要求される。日本のように、素人のような歌や踊りを「萌え」要素としてアピールするというようなことはありえない。

NiziUのパフォーマンスのレベルは、既存の日本のアイドル・グループのレベルを超えた完成度の高いものであることは確かである。しかし、現在のK−POPのアイドル・グループのレベルを見ると傑出しているとは言えないだろう。例えば同じJYPのITZYと比べても、彼女たちの歌とダンスのレベルはNiziUのどのメンバーにも太刀打ちできないレベルにあると思う。

これまでのJYPの動きを見ている限り、NiziUの方向性は、純粋なK−POPアイドルではないが、日本だけではなく韓国の市場にもアピールすることを意図しているように思える。さらには、アジア全体をも視野に入れているのではないか。

MVにつけられた海外ファンのコメントを読んでいると、今のところ多くのファンの捉え方は、最近のTWICEが大人路線を打ち出し、かつてのような「かわいい」路線から脱したことで生じた欠落部分を埋めるグループ、というものではないかと思える。

「MakeYouHappy」のMVは、明らかにTWICEの初期のヒット曲「Likey」のMVを意識して作られており、その意図は明確である。

「TWICEの妹分」として一昨年JYPからデビューした「ITZY」は、どちらかといえばBlackpink(TWICEとガールズ・グループ人気を二分し、むしろ世界的にはナンバーワンといえるYG所属のグループ)寄りの、クールな「ガールクラッシュ」路線であることからすると、NiziUのコンセプトが「かわいい」路線であることは非常に合理的な方針である。

パクジニョンは予選の段階から「ミイヒ」を非常に高く評価しており、当初はミイヒを中心としたグループの結成を目論んでいた節がある。

だが、韓国合宿の途中からは、ミイヒ以外にも成長著しいメンバーが何人も出てきたために、必ずしもミイヒという絶対的センターを設ける必要はなくなったのではないか。ただし、グループのリーダーとして「マコ」という年長メンバーを不動のトップとして評価することはある意味戦略的な行為でもあった。

NiziUの「かわいい」路線の中心を担うのがミイヒ、アヤカ、リク、マユカ、ニナあたりとすれば、「ガールクラッシュ」路線寄りのメンバーはマコ、リマ、リオ、マヤということになろうか。ただしリオは今のビジュアルはずいぶん幼さを強調したものになっているし、リマもまだ幼くかわいさの方が勝っている部分もある。ニナは顔立ちがシャープなのでガールクラッシュ要素もあり、最年少メンバー(マンネ)という役割も担っている。

ファン層としては、TWICEが日本では主に10代少女受けで大きく成功したように、NiziUも10代女性の支持層が厚いように思える。日テレの地上波ワイドショー「スッキリ!」で大きく取り上げられることで、普段はK−POPに関心のない層(主婦層や20代以上女性)にも大きくアピールしたことがTWICEにはない特徴である。

逆に、男性のファン層が今後どこまで伸びるかが課題と思う。TWICEを支える中心はやはり男性ファン層であり、ここが薄いと「かわいい」路線は限界に突き当たることになろう。

個人的には、今後NiziUを日本でどのように売っていくのかに関心がある。日本の歌番組やバラエティにもどんどん出ていくのか、TWICEのようにあくまで「海外アーチスト」枠としてK−POP的なアプローチで行くのか。

11月に本格デビューとのことだが、これから5か月もの間、どうやってファンの関心を引き付けておけるか、メンバーよりもスタッフの力量が問われる。

今の動画の出し方や広報のやり方などを見ていると、韓国のスタッフが中心で、日本の客層に対応したスキルを持つスタッフが不足しているような気がするので、日本向けのアプローチに長けた人材をブレーンとして取り込むなどの工夫が必要な気がする。



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