いよいよ

2020/6/24 | 投稿者: pdo

藤井聡太七段が、棋聖挑戦に続き、王位戦への挑戦も決めた。

NHKの9時のニュースでトップで報じられた。

おそるべし17歳。

かつての「神武以来の天才」加藤一二三は、この知らせを受けて「これまで19世紀生まれ20世紀生まれ21世紀生まれの棋士まで3世紀を跨いで数多対戦してきた中でも、聡太はまごうことなき別格の天才のひとり」とツイートした。

現役棋士で藤井ウォッチャーとしても第一人者の勝又清和七段も、「語彙力が尽きた」と呟くほどの唖然とする強さである。

しかし、彼の将棋はただ「強い」というだけでは済まされないものがあるようにも思う。

(それはそれとして、「藤井七段の将棋は、ただ強いというだけではなく、見ていて面白い華がある将棋だ」と語る人は、言外に「ただ強いだけで、面白くない将棋を指す棋士もいる」と言っているわけだ。)

彼の今の将棋に「華」があるか、と言われると、そんなに分かりやすい派手な手は(もちろんたまにはあるが)頻発するわけではなく、見ていて面白いかと言われると、面白いというよりは終盤までに時間がなくなってハラハラするし、終盤の正確な差し回しにはひたすら感心するが、天才升田将棋のような面白さはない。

これは、相手がハイレベルすぎるために派手な手は封じられているということもあるし、中身よりも結果を注目されすぎるために、敢えて堅い手順を選んでいるということもあるのかもしれない。

中盤の入り口あたりで大長考するのは、事前研究に頼らず、その場で最善手を読み切ろうとするからだろう。彼の能力があれば、終盤ではほとんど時間を残す必要がない。

今後も厳しい日程が続くが、差し当たって明日の順位戦B級2組の緒戦、佐々木勇気七段との対局に注目している。

藤井の30連勝を食い止めた佐々木が、ここでも闘志を剥き出しに一発入れようと待ち構えているのが目に見えるし、重要な対局が目白押しで十分に対勇気戦の事前準備ができていないであろう藤井が、佐々木の綿密な序盤中盤研究にどう対峙するのか。

そして息もつかせぬ間隔で、28日(日)には渡辺明棋聖との棋聖戦第2局があり、その週の水・木(7月1日・2日)には地元愛知で、初の2日制対局となる木村一基王位との王位戦第1局が行われる。

将棋の神が采配を振るっているとしか思えないスケジュールである。


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