ヒョリの民宿(感想編)

2020/5/10 | 投稿者: pdo

個人的なメモとして韓国のバラエティ番組『ヒョリの民宿』(2017年放送)のテキスト起こしを一通りやってみた。

最初にCSで放送していた日本語字幕版を見たのだが、実際に放送されたバージョンからけっこうな部分がカットされ、BGMなどで使われている楽曲も差し替えられていることが分かったので、動画サイトで一から見直した。

民宿のホストであるイ・ヒョリとイ・サンスン夫妻はともにミュージシャンで、スタッフとして一緒に働くIU(ジウン)も歌手なので、この番組では音楽の果たす役割が非常に重要だ。

民宿ではスタッフがしょっちゅう家で音楽をかけるシーンが出てくる。著作権の関係だろうが、それらのBGMは日本語放送版では完全に差し替えられている。

夫のサンスン(Lee Sang Soon)は、90年代に「ローラーコースター」というバンドで活動していて、「韓国の渋谷系」のようなサウンドを作っていたようだ。オランダの大学に留学して音楽を学んでいる。

2000年代には「ベランダ・プロジェクト」というフォーク・デュオを結成している。先日放送された「ユ・ヒヨルのスケッチブック」(韓国で有名な音楽番組)で「Departure」という曲の演奏を聴くことができた。

『ヒョリの民宿』の中でも、ゲストの作った歌に伴奏をつけてレコーディングしたり、ヒョリとIUが作った曲の伴奏をつけてレコーディングするシーンがあり、サンスンの音楽的才能の片鱗を伺うことができる。

2017年には「アゲイン」という曲を発表している。


彼が家で流す音楽もセンスがあって、洋楽もあれば韓国の曲もあり、今後のディスク・ガイドとして使いたいものだ。



イ・ヒョリは言わずと知れた(と言っても日本では知らない人がほとんどだが)韓国のデーヴァで、1998年にF.i.N.KL(ピンクル)というグループでデビューし、アイドル第一世代として人気を博した。その後はソロ活動でも成功した。

彼女はデビュー当初から、アイドルらしからぬ歯に衣着せぬ発言や自由な行動で有名であり、その屈託のないサバサバさとまったく嫌みのない自然な他者への愛情表現は『ヒョリの民宿』の最大の魅力である。

美しい自然の中で与えられる後輩のスター・IUへの思いやりのこもったアドバイスと、自分自身の「頂から降りる身の処し方」を語る場面は深い印象を残す。

奔放なヒョリを穏やかにサポートし、どんなゲストにもユーモアを忘れず温かく接するサンスンの懐の深い人格は、「国民的夫」として韓国でも評価された。

共感してくれる人はたぶんいないと思うが、ヒョリとサンスンとIU(ジウン)の関係性は、なんとなく小泉今日子と大友良英とのん(能年玲奈)の関係性に通じるものがあるなあ、などと思いながら見ていた。

ちなみに、イ・ヒョリのいたピンクルは2019年に再結成ライブを行い、その経緯が「キャンピング・クラブ」というドキュメント番組で放送されている。動画で少し見たのだが、とても感動的な番組になっているので、これもそのうちまとめるかもしれない。
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