2019.3.31

2019/3/31 | 投稿者: pdo

中原昌也『パートタイム・デスライフ』は、以前雑誌に掲載されていたのを読んでいたので自分にとっては新作という雰囲気ではなかったが、それでも十分に楽しめた。

ただし、僕の錯覚かもしれないが、最後の章だけは、いまいち刺さってこなかった。本当に中原昌也が書いたのか? と思ってしまうほど。この章だけ表現のキレが悪く感じたのは、僕の目が濁っているためか。

『虐殺ソングブック Remix』は、正直微妙。既発表作品を他の作家が書き換えるという趣向だが、中原昌也の世界観を他の作家が模倣して書いてみたところで面白いものにはならないのはほぼ予測がつく。

原作を超えることがないのは当然として、独自の魅力を確立しているとまでいえる完成度に達しているRemixはなかった。中原昌也という名前がなかったらとても一冊の本としては成立しない。

とはいえ、中原昌也の文章が載っているというだけで市場に出回っている凡百の書物の中で突出したものであることは疑いがないので、買って読む価値のある本であることは間違いない。


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