美しい顔

2018/8/1 | 投稿者: pdo

たまには将棋以外の話題もと思って。

芥川賞候補作にもなった北条裕子さんの『美しい顔』っていう小説があるじゃないですか。

そっちの件については、まあいろいろな論点についていろいろな見方があると思うので、ひとまず置いておくとして、

講談社のHPで全文無料公開されていたのをダウンロードして読んだんですよ、っていうか、今、読んでる。

ていうか、読み始めて、すぐに読めなくなった。

ああいうことがあったのを抜きにしても、自分にとってこの作品は、リアリティがなさすぎた。

正確に言えば、今この作者がこの作品を書いたことにリアリティが感じられなかった。

同じような気持ちは、今年の芥川賞を受賞した高橋弘希のデビュー作『指の骨』を読んだときにも感じた。

どちらも、よくできた小説だなあと思う。特に高橋弘希は文章力もすごいし、描写も巧みだ。

北条裕子については(全部は読んでいないが)テーマ設定や視点や素材を扱う仕方がとても巧みだと思った。

しかし、巧みであればあるほど、VR(ヴァーチャル・リアリティ)感覚が強化されていくのはどうしてだろう、という課題と向き合うのがいまや大切なのではないか。

AI(人工知能)に小説を書かせて、その技量をどんどん向上させていけば、このレベルまで到達するのではないか。

どうしても将棋の話になるが、AIどうしの棋譜には、やはり魂がこもっていない。

というよりも、単に今自分が将棋以外のことに対してリアリティが持てないだけなのだ、ということに気づかされた。
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