……少年。ベースってなんだと思う?
バンドがもし一人の人間で。ヴォーカルが頭で、ギターが手。
ドラムスが足だとしたら。
ベースはなんだと思う?
ここだよ少年。
心臓だ。わかる?
きみがいなければ、私たちは動かない。
「六月になったら、わたしは消えるから」転校生にしてピアノの天才・真冬は言い放った。彼女は人を寄せつけずピアノも弾かず、空き教室にこもってエレキギターの超速弾きばかりするようになる。そんな真冬に憤慨する男子が一人。大音量でCDを聴くためにその教室を無断使用していたナオは、ベースで真冬を“ぶっとばす”ことにより、占拠された教室の奪還をめざす。民俗音楽研究部なる部活の創設を目論む自称革命家の先輩・神楽坂響子とナオの幼なじみ・千晶も絡みつつ、ナオと真冬の関係は接近していくが、真冬には隠された秘密があって―。恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。
なんていうか、
「イリヤの空、UFOの夏」のバンド版みたいな感じ。セカイ系。
キャラのポジショニングも似てる気がする。
主人公にたまにイライラするけど、そこは真冬で目の保養。
真冬は、(イリヤ40%+琴吹さん60%)÷2みたいな感じかな。
真冬は確かに可愛い。
ラノベ史上ベスト3にランクインするわ。
表紙でピアノに「左手」添えてるのも良いし。
ストーリーは普通に面白いと思います。
クラシックやらロックの専門用語が続々と出てきて、俺はさっぱりでしたが…。
ちなみに作者の杉井光は
「神様のメモ帳」と一緒の人。
俺は神様〜のほうが好きやけど。
ここらへんは流石やわ。
神様〜もそうやけど、気がついたら夜中の3時とかになってる作品。
まー、そこらへんがラノベたる所以かもしれんませんが。
最後にあそこ行くのは容易に予想できるし、ラストもお手本のような大団円。
けど、なんかイイな〜と思えるお話です。
3巻は8月発売らしいです。
そしたら歯で弾けばいいんでしょ