炎症  医学情報

過去記事を見てみたら、この炎症についての記事がなかった。いつも私が話している重要な内容なのに、記事を書いていなかったとは自分でも驚く。

炎症について書きたいと思う。これは非常に重要なのでぜひ読んで下さい。

以下は私がつくった資料である。炎症について簡便に記載してある。これだけの知識があればそれで十分。あなたの病気は治る。ということがわかるはずだ。


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炎症=病気ではない。炎症=悪化でもない。炎症は治癒に至る合目的的反応である。

つまり、治癒反応である。

上記の炎症の過程図を見ながら考えて頂きたい。

<炎症の4兆候>
@発赤(赤くなる。フレア)
A腫脹(腫れる。炎症性浮腫)
B疼痛(ズキズキ持続痛)
C発熱

これに機能障害を入れる。


炎症のはじまりは組織の破壊である。組織の破壊は、物理的(ぶつける、ひっかく、切るなど)なものもあれば、※心理的(不安、恐怖など)なものもある。

※心理的問題(不安や恐怖などのストレス)で交感神経が緊張し、アドレナリンのレセプターを持つ白血球のうちの顆粒球が増えすぎて、顆粒球と常在菌が反応し組織破壊が発生する。

細胞膜は、リン脂質の二重膜である。その間にタンパク質が入り込む。細胞膜が何らかの原因(物理的、心理的)により破壊されると、細胞外にあるカルシウムイオンが細胞内に流入する。

カルシウムイオンは、細胞内のホスホリパーゼA2(酵素)を活性化させ、細胞膜内のアラキドン酸(脂肪)を分解し遊離させる。

アラキドン酸が遊離すると、そこから滝(カスケード)のように酵素反応が進む。これをアラキドン酸カスケードという。

ここから、大きく分けると2つの大きな酵素反応がある。

ひとつはシクロオキシゲナーゼ(酵素)の反応。これにより、プロスタグランジンが生成される。プロスタグランジンは@血管を拡張させる。A痛みを起こすB発熱させる。これはいずれも組織を修復する為の反応である。

そして、PGH2、PGI2、PGE2と言う風に反応が進む。

ここで血管拡張(組織修復の為、血流を増やす)、血管透過性亢進(組織の老廃物を洗い流す、炎症性の浮腫)が起こる。

そしてTXA4(トロンボキサンA4)、血小板凝集作用、血管収縮作用(いずれも止血の為)が起こる。

人体の内部は非常に上手く出来ていて、組織を修復する為に血管拡張も起こるが、止血の為、血管収縮も起こる。

プロスタグランジンは血管を拡張させ、血流を良くし、組織を修復する物質を破壊された組織に運び、あるいは、白血球を遊走させ、老廃物を処理させたり、洗い流したりする。同時に、痛みを出し、脳に組織が破壊されたことを伝える。

この機能により、人体はどこが損傷したか、痛みと言う形で認識する。決して間違って痛みが出ている訳ではない。

痛みがあるから、どこが破壊されたかがわかるのである。痛みが無ければ、どこが破壊されたか人体は把握できず、損傷個所は拡大する。

実際、痛みを感じない先天性無痛症の人は20歳までに命を失うことが多い。糖尿病で末梢神経障害が出ている人は痛みを感じないので、いずれ足を切断することになる。

痛みは嫌なものだが、生きていく上では非常にありがたいものである。これがあるから生きていける。

電気製品でも、エラーメッセージがなければどこが壊れているかわからないだろう。



もうひとつの反応は、リポキシゲナーゼ(酵素)の反応。ここからロイトコリエンA4、B4(強力な白血球遊走因子:白血球を患部にあつめる)、C4、D4、E4、F4(主に肥満細胞から生成され、血管収縮、血管透過性亢進作用がある)と続く。これらはヒスタミンを遊離させアレルギーに関与する。

この大きな2つの炎症反応から、毛細血管の新生→繊維芽細胞による肉芽組織形成→マクロファージによる異物処理→繊維芽細胞によるコラーゲン注入→瘢痕化→治癒に至る。

※炎症は病気に関与するが、治癒の過程でもある。


さて、私は、当院を訪れる病気の人に、痛み止め、湿布、痛みどめの注射を辞めるように指導する。

上記炎症の過程を見ればわかるが、痛みを止めるには、血管拡張物質であるプロスタグランジンの生成を阻害すれば良い。薬理学的に言うと、その前の酵素反応を止めれば良い。

つまり、痛み止めは、プロスタグランジンが生成されないようにシクロオキシゲナーゼの酵素反応を阻害する。かくして痛みは治まる。

しかし、考えて欲しい。それでいいのか?

痛みは治まるが血管の拡張が起こらない。つまり、組織修復の為の血管拡張が起こらない。それに、痛みが止まっただけで、痛み止めは組織を修復している訳ではない。

これにより、壊れたまま動けるという事態が発生する。

私はこれを”ゾンビ状態”と言っている。壊れたまま動くので当然治らない。薬効が切れたらまた痛くなる。本人は悪化したと思いまた薬を飲む、貼る、注射する。

痛みが治まる。しかし、治っていないのでいずれまた痛む。再度、薬を使用する。そうやって、慢性痛が出来上がる。

血流が来ないので、組織は線維化して固くなっていく。そしてますます治らなくなる。血流の良い組織は柔らかく、血流の悪い組織は硬くなるのだ。

湿布を貼れば、そこから先の血流が悪くなる。痛み止めを飲めば、全身の血管が収縮し血流が悪くなる。注射も同じ。

痛み止めとは、消炎鎮痛剤又の名を解熱鎮痛薬という。熱を奪う薬でもある。当たり前だ、血流が悪くなれば熱は下がる。血液は体温も運んでいるのだ。

この組織修復を止める作用を、私は鍼灸学校で13年前”炎症”を習った時にすでに見抜いていた。

しかし、私の他には誰ひとり疑問を感じる人などいなかった。大学の教授に、炎症を止めてなぜ治るのかと質問をしたが、納得できる答えなど返って来なかった。

みな、国家試験に受かればそれでいいのだ。疑問など不要。そうやって、医者は教授や鍼灸師が出来上がる。ロボット思考。

痛み止めの副作用は多岐にわたる(自分で調べて下さい)。頭痛持ちの人の頭痛は痛み止めを飲んでいる限り治らない。

腰痛持ち、ヘルニア、脊柱管狭窄症、膝痛、頭痛、あらゆる痛み。病気のほとんどには炎症が絡む。

この炎症=治癒反応を止めるのを”治療”と称しているのが現代医学である。ここに現代医学が病気を治せない大きな理由がある。

炎症を止める強力な薬物にステロイドがある。

ステロイドは、炎症の根っこから止める。ホスホリパーゼA2の活性化を阻害するのだ。炎症は何も起こらない。白血球も遊走して来ない。免疫抑制剤と言われる所以である。

百害あって一利なし。

いずれ、身体は冷え切り、代謝も免疫も低下し、生命活動は停止する。

ステロイドは使用してはいけない。静かな殺し屋である。

炎症が理解できなければ、病気は治せない。


<炎症の4兆候>
@発赤(赤くなる。フレア)
A腫脹(腫れる。炎症性浮腫)
B疼痛(ズキズキ持続痛)
C発熱

赤くなるのも、腫れるのも、痛みが出るのも、熱を持つのも、全て治癒反応。組織修復の為に血液が集まってきて起こす反応である。

だから、薬は一切止めて、血流を良くすることに努めれば、ほとんどの病気は治るのだ。

わかったかな?
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タグ: 炎症 治癒反応




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