宗教の世界  社会

 クリックすると元のサイズで表示します

宗教など必要ないと若い頃思っていた。宗教なんて差別の温床で、戦争ばかりやっているではないか。

そう思っていた。

しかし、若いころの、ただ若いだけという無謀なパワーが、経験や老いによって変化するにしたがい、それだけでは解決できない問題がはっきりとしてきた。

若いから宗教が必要では無いではなく、自分が単純に知恵がなかっただけだったということに気づいた。

宗教に対して無関心であり、無知だったということである。ただし、若いころに宗教に興味があれば、間違った宗教に傾倒していたかもしれない。例えばオウム真理教とか。そんなバカなと笑ってはいられない。

宗教に無関心で良かった。そして必要な頃に、知恵が授けられる。もっともいくら学んでも無知から逃れることはできない。

日本人は無宗教だと言われる。宗教が無いということは、宗教を信じている人々にとっては、一体何を基準に生きているのかわからない、何を考えているのかわからない人々ということになる。

何しろ、生きるよりどころ”神”がいないのだから。基準が無い人々であり、信用できる人々とはとても思えないだろう。

宗教の無い日本人は(厳密にいうと、ご先祖を敬ったり、神社にお参りにいったり、お寺で葬式をあげているので全くの無宗教とは言えないだろうが、外国の宗教信仰とは全く違う)、何を基準に生きているのか本当に不思議な民族である。

何しろ無宗教なのに、治安が保たれ、勤勉で世界一平和なのだから。これは単一民族(厳密には違う)で、島国ということが幸いしているのかもしれない。自然と共生しながら生きてきた。それが日本人。闘いに明け暮れた諸外国とは国の成り立ちが違う。

そういうところに、宗教に頼らなくても生きていけたという側面があったのかもしれない。

ここで無宗教と私は言っているが、実際は、日本の宗教人口は2億9000万人ということなので、一大宗教国家である。国民1人当たり、2つ以上の宗教に加入していることになる(笑)。

私は仏教徒である。といってもどこかの宗派やお寺に属している訳ではない。仏教的考えが好きで、仏教を勉強させて頂いているというだけのことなので、信者とは呼べないかもしれない。

同時に世界の宗教についても興味がある。キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、仏教、宗教とは私達にとってどのようなものであるのか知りたい。

宗教の無い世界は、どんな世界だろうか。

多くの日本人は、宗教を生活の中にあまり意識をしていない。意識しているのは、政治活動的ことと、経済的な活動のこと。日本人にとっての生活とは、政治と経済であるように思う。

しかし、政治と経済だけで生きていると、妄想と錯覚、競争原理による勝ち負けや利害関係による生き方に明け暮れる世界が出現する。そこにあるのは詐欺行為、殺人、嫉妬、妬み、怒り、悲しみ、かくして、世の中はそうなっており、そこには争いが絶えない。

では、宗教が生活の中に取り込まれている諸外国はどうだろうか?やはり紛争や戦争などに明け暮れている。しかし、その本体は、宗教ではなく宗教を利用した政治(国)的な思考によるものである。

宗教はいつの世も、政治とは無関係なものである。しかし、利用される。結局、切っても切れない関係にある。

ということは宗教は世界を救わないということだ。今までの歴史上でも宗教が平和をもたらしたことは無い。

私は、勘違いをしていた。宗教は世界を救うのでは無く、個人を救うのだ。どこまでいっても個人の問題。それが宗教なのではないだろうか。

100頭の羊のうち、1頭が迷子になったら、99頭の羊は放っておき、1頭の羊を捜すのが宗教ということのようだ。

宗教は公ではなく、個を救う。

私は仏教徒だと公言している。しかし、なんらかの組織に所属している訳ではない。宗教にはどのように生きていけばよいのかが示されている。現実世界では難しいことも多々ある。しかし目指すべき指標にはなる。仏教に限らず宗教に強烈なパッションを感じる。

キリスト教に非常に興味がある。”神”と契約し、”神”がいつも身近にいる、感じる生活とはどのようなものだろうか?

仏教にはそのような契約は無い。仏様が生き方を指し示して下さる。別に仏様と契約を結ぶわけではない。

”神”と契約を結び、神とともにあるという生活は、どのような意識をもたらすのだろうか?これを私は知らない。

人は自由を求めるが、神との契約は、奴隷になるということのようにも思える。奴隷に
なることで安心を得るのかもしれない。奴隷の自由の方が、実は安心の自由であるのかもしれない。寄りかかることができるという安心感。

何しろ全くの自由などは存在しないし、選択肢の多い自由は、結局”迷える子羊”である。

この映画は、本当に強烈なパッションを残した。

メルギブソン主演 パッション



4




AutoPage最新お知らせ