今回は、まあ軽〜く、ふだん考えている事を書いてみます。
それは
「どんな人が上達するか?」
うぉっっ!
活字にすると、これは結構、強気なテーマですね。
まあ、漠然と考えている程度なので、そのうち変わるかもしれないし・・・
なぜ、こんなことを考えているかというと、私も今、初心者だから(古楽の)。
振り返って、私の生徒サン達のなかで、「伸びた人」を思い返すと、
けっこう共通点があるので、それを抽出して濃縮して、自分に注入しようかと。
つまり、まあ、自分が「伸びる人」になりたいからです。うふふ・・・
「伸びた人」の特徴
その1:
そのことが「好きで、好きで、たまらない人」
「アナタは、あんまり才能がないから止めたら?」
とか、人から冷たい言葉を投げかけられても、
「私、才能無いかも・・・」
と、自己嫌悪に陥ることがあっても、
「でも、やっぱり好き!」と立ち直ってくる「懲りない人」
最強ですね。
大体、才能の有る無しなんて、人生終わってみなけりゃわからないもの。
「先生、私、才能有るでしょうか? 皆について行けるでしょうか?」
と、レッスン初日に尋ねる生徒サンがいらっしゃいますが、答えは一つ。
「判りません。10年後に聞いてください。」
でも、聞きたくなる気持ち分かります。
私も師匠に同じ事聞いてしまいました。
師匠の答えは・・・
「もし、あなたはそれに向いていない、と私が言ったら、止めるのですか?
じゃ、最初から、あまり好きではなかったと言う事でしょう?」
アハハ・・・(汗)。止めませんよぉ!
ただ、安心感が欲しかっただけなんです。
「好きこそ物の上手なれ」という言葉の通り、
コツコツ続けてりゃ、いつかは上達しますって。
人と進度を比べて、一喜一憂なんて時間のムダ。
マイペースで、細〜く、永〜く続けていく人の勝ちです。
そういう人には、脱帽です。
「伸びた人」その2:
ほめられると、素直に喜ぶ人
「おだてられて木に登る子ブタちゃん」を笑ってはいけません。
初心者のうちは、ほめられたら、ひたすら喜び、歌い、踊りましょう!
「私って、天才かも!?」みたいな勘違いも大いに結構。初心者の特権です!
まあこれは、一種のハネムーン期間なのですが、
「大好き!」な気持ちを、しっかりと育てておきましょう。
脅すようですが、いづれは辛い、苦しい坂道も来ます。
スランプとか、やむない中断とかの嵐も来たりします。
でも、自分が本当に好きな物が何か分かっていれば、乗り越えられます。
楽しい経験を、たくさん積んでおきましょう。
「自分に厳しく」は、まあ、中級〜上級になってからでも間に合います。
「伸びた人」その3:
自分の頭で考えるけど、考えすぎない人
素直にとは言いましたが、
「口を開けて、エサを入れてもらうのを待っているだけ」
と、言うのも芸がありません。
やっぱり、エサをさがして、ガツガツ吸収しようとした人のほうが、
そりゃ伸びますよ。
「歌」を伸ばしたければ、リズム感を鍛えるためにダンスをやろうとか、
表現力を高めるために演劇をやろうとか、発音を良くするために英会話を、
・・・とか考えて、「これは役に立つかも」と言うことは試す。
これ、効きます。
「おわっ! なんでこの人、こんなに急に伸びた???」
と言う人は、大抵、このテの裏技でステップアップしてますね。
コンサートや舞台を観に行く(テレビじゃなくて、ライブ)、
誰それさんの、ワークショップや講習会に参加する、
はたまた、自分が先生になって、子供達を教えに行く・・・
とにかく、やってみる。
だめだったら、また、考える。
この繰り返しですね。
「やったら、役に立つんだろうか・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
と考えるばかりで、実行する時間がない。これは×
。
まあ、とにかくやってみて。
それから、また、考えましょ。
(つづく)

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