テオルボはこの子です。
なんせケースこみだと、私の身長くらいになるノッポさんなので、
車で移動出来るところでないと連れて行けない。
ありがたいことに、私の古楽のもう1人の師匠、佐藤豊彦先生のスタジオは、
高速をすっ飛ばしていけば、僅か1時間半で着く。
(佐藤先生についてはこちら。リュート界の巨匠

です。)
http://www.pippo-jp.com/artist/toyohiko/index.html
今回、初めて曲らしい曲を弾いた。
コンサートでも歌った、パーセルの「夕べの賛歌」のテオルボ弾き語り版。
(テオルボは、ちょっと調弦が特殊なので、過去2回のレッスンは、楽器の調整と、
勉強方法の相談で、時間切れでした。)
歌と伴奏が、上下逆に動く箇所は頭がパニックで、もう何がなんだか


でも何故かスゴくほめられて、(先生はとっても優しくて、ほめ上手です)
子ブタはすっかりその気になって、木を登ってしまったのでした
「こんなのも練習すると良いですね」と、カプスベルガーのサラバンドの楽譜を頂く。
原本のコピー(ファクシミリ版)を見て・・・
うっ、こ、これは・・・!
衝撃的事実を知る!
・・・じ、字がヘタ!
時々思っていたのだが、この頃の出版楽譜の中には
ホントーに読みづらいものが多い。
(パーセルのはスゴクきれいなんだけど・・・)
狭い中に細々と、よくまあこんなに詰め込んで、と言うぐらいならまだしも、
小学生だってもっと上手だろう!
と、思わず突っ込みたくなる出版物もある。
こんな読みにくいの売って、恥ずかしくないんだろうか?
王様とか、貴族のパトロンに献呈とかしたわけでしょう?
もっと字の練習してからにしてよね!
とか、心の中でつぶやく。
でも、当時の楽譜の勉強は大好きなので、
どーやって書き直そう、とか思いながら先生と話す。
ワタシ「すごく紙、節約してますよね?」
先生 「そうだね、当時は紙は高級品だったからね。」
ワタシ「これ、カプスベルガーの直筆なんでしょうか?」
先生 「う〜ん、多分、印刷の版下専門の人が書いただろうね。」
専門家が書いた〜?! ますます許せん

(注:以前、土木設計の仕事、特に図面に字を入れる役をしていたので、
プロの仕事と聞くと、ついキビシ目になります。
見習い時代は、「0と6を読み間違えたら、橋が落ちるんだから、
読む人の身になって数字を書けー!」と鍛えられたものです。)
先生 「
鏡文字で書くからね。裏返しに書くんだよ、全部」
え゛〜!!
ワタシ「か、鏡文字ですか!?」
先生 「そう、レオナルド・ダ・ビンチも得意だったみたいね」
ワタシ「・・・・・・・・・・」
印刷屋さん! ワタシが無知でした。
字がヘタクソなんて言って、ごめんなさい!!
つづく
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http://happy.ap.teacup.com/applet/yoshizumisatoko/msgcate6/archive

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