伊勢神宮・猿田彦神社にお参りし、2時間かけて熊野古道近くの宿へと向かいました。


今回の宿泊先は熊野倶楽部。前日まで宿を決める時間がなくて、伊勢の宿を探してもなかなかこれという宿が見つからない。主人が熊野の宿に検索を変えてみた。すると熊野倶楽部のHPにたどり着き、二人して別棟がとても気に入って即予約をした。

車中泊そして一日中観光とお参りをして疲れていたので(っと言っても運転は主人任せ・・・前の日からほとんど休んでいない彼はよくがんばったと思う)早く行ってゆっくりすることに・・・っと言っても2時間。。
無事着き、宿の駐車場に車を停めると、宿の方(あとでわかったのですが支配人でした)が私達の富士山ナンバーの車を見て、ちょっぴり興奮気味に「どこからですか?」っとたずねてきた。聞くと、その支配人は私達の住む街とそんなに遠くない街出身ということを知りました。なんだか知らない地、しかもとても遠い地で会った地元民にすごく嬉しくなりました。

チェックインをし、荷物を持って部屋まで歩いていると、男性スタッフが「大変失礼いたしました」・・・っと言い、私たちの荷物を持って案内をしてくれた。スマートな対応にすごく感激した。

そして部屋に通され、玄関で竹篭を見つけた。フタを開けると・・・はさみと一輪挿しが入っていてメモに「一輪挿しです 園内でお気に召した花がございましたら お部屋でお使いください」と書いてあった。

すごいと思った。

普通はお花が生けてあるものだけど、お客が花を挿すお楽しみをもてなしてくれた、感動だ。そしてほかも裏切らない室内。ただただ感心するばかりでした。
そして食事前に一風呂浴び、秋を感じる懐石を楽しみました。お皿も料理も堪能しました。なかでも前菜を盛ったタタラ皿はとても美しく、忘れられないお皿でした。

翌日の朝食でもそのお皿が・・・つい、スタッフの方にこのお皿を売ってほしいとお願いしてしまいました。

スタッフの方は嫌な顔ひとつせず、お待ちくださいと言ってさがりました。が、とても残念そうな顔をして、古いのでと断りに見えました。私もそうだよな・・っと思いつつ、古いのでもいいんですけどね・・っとポロっと口にしてしまいました。するとまたそのスタッフの方はもう一度聞いてきますね・・っと言いさがりました。

コーヒーも飲み終え、諦めて出ようとすると、出口で頑丈に包装したお皿を料理長からと言って差し出してくれた。

本当に胸が熱くなり、感動で涙が出そうになりました。本当に最高のおもてなしでした。

マニュアルにないサービスというのは本当に感動するものです。学ぶべきことがたくさんある宿坊でした。忘れられない旅。そして来年も遊びに行くと決めました。

本当に癒しの旅、、学ぶ旅ができたことにいろんな人に感謝です。
熊野倶楽部

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