しかる人・しかられる人
○叱ってくれる人。
身の回りに、叱ってくれる人はどれだけあるでしょうか?
私の父親はまだ健在で、現役バリバリ。
現場から営業まですべてこなしています。
ですから、まず叱ってくれる人がひとり。
そして、6年前にご縁を頂き、いろいろご指導頂いた、上甲晃先生もひとり。
1000人近い塾生がいて、その中の一人に過ぎませんが、時あるごとに、相談に乗って頂き、励まして頂いています。
やはり人間は、理由なしに怖い存在が必要かもしれません。
年齢を重ね、知識や経験が増えると当時にプライドも持つようになり、
なかなか自分の否をなかなか素直に認めることができなくなります。
しかることができる。ということは、親という生まれ持った関係か、
余程の信頼関係がある人、人間的に大きな器がある人。
なかなか、日常生活で、尊敬できる人と一緒にいる機会はなく、叱ってもらえるほど、親身なお付き合いはできないものです。
叱る方も、辛い。相手が傷つくことを判っていて、するのですから、親子ならともかく、他人に対しては余程の覚悟がないとできません。
無難に人間関係をこなすほど楽なものはありませんから。
今東京に勉強で通っている設計の勉強会。
結構厳しく、抜き打ちで全員の前で図面を映し出され、名前を呼ばれ、指導されます。
30点から95点まで、普段建築業界ではプロとして仕事をしている人だけなのですが、
「恥ずかしい思いをしないと、上手くならない」と著名な講師の先生の方針です。
今回の課題も結構タフでした。
仕上げだけでも、昨日まる一日かかり、やっと今日提出できました。
でも、栃木にいて、何もしなければ、何も変わらない。
思い切って、飛び込んでみたのですが、なんだかんだ少しづつ力がついていくのが、自分でもわかります。
点数が低くても、なんとか最後までくらいつこう。そう思って通っています。
日本が生んだ最高のバレリーナ、森下洋子さんはこう語っています。
「バレエは、常に筋肉の変化とおとろえを先生にみてもらわなくてはなりません。
ですから先生ほど大切な人はおりません。稽古場の鏡だけでは自分を矯正することはできません。
先生が意欲を持って注意してくださるように、自らも人一倍努力しなければなりません。
芸術の進歩のために先生はいつまでも必要なのです」
相当の年齢になられても、プリマドンナをされている、森下さんの言葉は重いです。
ある程度やってきたから、後はもう自分だけでやっていける。
自分の思いあがりを打ち破る。すばらしいお話です。
○叱ってあげる。
今年高校生になった長男。授業のペースについていけず、結構大変な状態。
まあ高校生なんだから、本人の意思に任せよう。と思っていましたが、
どうも、勉強から逃げて部活に力を入れているようなので、一喝。
「高校生なんだから、自由にしてあげた方がいい。」という意見もあると思いますが、
本人は、大学に進学したい。との希望。
学生時代からの友人の方が知りあってからの年数は長いでしょうが、
一緒に暮らしている日数ではやはり家族の方がずっと長いのは当たり前。
やれば出来るし、好きなことは徹底的にこだわる子。
でもすごく要領が悪いのです。
私の母校と同じ高校に入学した彼。
でも、私の頃と全く違う学校かの様に、すごいペースで授業は進み、宿題が出ます。
夏休みも、毎日勉強しないと終わらない宿題の量。
私の頃は、本当にのんびりしていて、今市内の小学校の先生をしている友人は、数学の宿題を忘れて、名物先生から、「キープ、座禅イング」と言われては良く廊下に座らされていました。
「今のままだと、部活は無理だ。辞めなさい。」可哀想ですが、先日叱りました。
だって、本業で楽しくなかったら、高校生活はもちろん、その後の一生が寂しくなります。
「もし、2年になるまでに、成績が上がらなかったら部活を辞めなさい。辞めたくなかったら、かんばれ。その代わり、お父さんが、これから毎週2日、英語を教えてやる。」
ということで、夏休み以降、英語を教えています。「なんでこんな間違いをするんだ〜」と授業は結構スパルタ。
脇で、恐る恐る見守る、次男・三男。「お父さん、怖いだろう〜」と言うと、「きゃ〜」と叫んで二階に逃げて行きます。
でも、可愛いもの、中学生の次男は、試験前になると、自分から「教えて欲しい。」と
言って来ます。
結局、相手の事を真剣に考え、はっきり言えるのは、肉親しかないのではないでしょうか。
口論になって子供が親を刺し殺す事件があり、ますます親が子にはっきり物を言わなくなるかもしれません。
新聞やマスコミ、また知り合いがいろんなことを言うことがあっても、その人が子供の面倒を見てくれるわけではありません。
子供がこの厳しい社会に出て、一人でやっていけるようにするには、叱ることを避けてはダメではないでしょうか。
長男に昔かってあげたのに、使っていなかった携帯電話用のケース。
ここ最近毎日腰にぶら下げて歩いています。
子供に遠慮してはダメ。
マザーテレサの有名な言葉。
「愛情の反対は無関心」
叱るのはその子に関心があるからだ。
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身の回りに、叱ってくれる人はどれだけあるでしょうか?
私の父親はまだ健在で、現役バリバリ。
現場から営業まですべてこなしています。
ですから、まず叱ってくれる人がひとり。
そして、6年前にご縁を頂き、いろいろご指導頂いた、上甲晃先生もひとり。
1000人近い塾生がいて、その中の一人に過ぎませんが、時あるごとに、相談に乗って頂き、励まして頂いています。
やはり人間は、理由なしに怖い存在が必要かもしれません。
年齢を重ね、知識や経験が増えると当時にプライドも持つようになり、
なかなか自分の否をなかなか素直に認めることができなくなります。
しかることができる。ということは、親という生まれ持った関係か、
余程の信頼関係がある人、人間的に大きな器がある人。
なかなか、日常生活で、尊敬できる人と一緒にいる機会はなく、叱ってもらえるほど、親身なお付き合いはできないものです。
叱る方も、辛い。相手が傷つくことを判っていて、するのですから、親子ならともかく、他人に対しては余程の覚悟がないとできません。
無難に人間関係をこなすほど楽なものはありませんから。
今東京に勉強で通っている設計の勉強会。
結構厳しく、抜き打ちで全員の前で図面を映し出され、名前を呼ばれ、指導されます。
30点から95点まで、普段建築業界ではプロとして仕事をしている人だけなのですが、
「恥ずかしい思いをしないと、上手くならない」と著名な講師の先生の方針です。
今回の課題も結構タフでした。
仕上げだけでも、昨日まる一日かかり、やっと今日提出できました。
でも、栃木にいて、何もしなければ、何も変わらない。
思い切って、飛び込んでみたのですが、なんだかんだ少しづつ力がついていくのが、自分でもわかります。
点数が低くても、なんとか最後までくらいつこう。そう思って通っています。
日本が生んだ最高のバレリーナ、森下洋子さんはこう語っています。
「バレエは、常に筋肉の変化とおとろえを先生にみてもらわなくてはなりません。
ですから先生ほど大切な人はおりません。稽古場の鏡だけでは自分を矯正することはできません。
先生が意欲を持って注意してくださるように、自らも人一倍努力しなければなりません。
芸術の進歩のために先生はいつまでも必要なのです」
相当の年齢になられても、プリマドンナをされている、森下さんの言葉は重いです。
ある程度やってきたから、後はもう自分だけでやっていける。
自分の思いあがりを打ち破る。すばらしいお話です。
○叱ってあげる。
今年高校生になった長男。授業のペースについていけず、結構大変な状態。
まあ高校生なんだから、本人の意思に任せよう。と思っていましたが、
どうも、勉強から逃げて部活に力を入れているようなので、一喝。
「高校生なんだから、自由にしてあげた方がいい。」という意見もあると思いますが、
本人は、大学に進学したい。との希望。
学生時代からの友人の方が知りあってからの年数は長いでしょうが、
一緒に暮らしている日数ではやはり家族の方がずっと長いのは当たり前。
やれば出来るし、好きなことは徹底的にこだわる子。
でもすごく要領が悪いのです。
私の母校と同じ高校に入学した彼。
でも、私の頃と全く違う学校かの様に、すごいペースで授業は進み、宿題が出ます。
夏休みも、毎日勉強しないと終わらない宿題の量。
私の頃は、本当にのんびりしていて、今市内の小学校の先生をしている友人は、数学の宿題を忘れて、名物先生から、「キープ、座禅イング」と言われては良く廊下に座らされていました。
「今のままだと、部活は無理だ。辞めなさい。」可哀想ですが、先日叱りました。
だって、本業で楽しくなかったら、高校生活はもちろん、その後の一生が寂しくなります。
「もし、2年になるまでに、成績が上がらなかったら部活を辞めなさい。辞めたくなかったら、かんばれ。その代わり、お父さんが、これから毎週2日、英語を教えてやる。」
ということで、夏休み以降、英語を教えています。「なんでこんな間違いをするんだ〜」と授業は結構スパルタ。
脇で、恐る恐る見守る、次男・三男。「お父さん、怖いだろう〜」と言うと、「きゃ〜」と叫んで二階に逃げて行きます。
でも、可愛いもの、中学生の次男は、試験前になると、自分から「教えて欲しい。」と
言って来ます。
結局、相手の事を真剣に考え、はっきり言えるのは、肉親しかないのではないでしょうか。
口論になって子供が親を刺し殺す事件があり、ますます親が子にはっきり物を言わなくなるかもしれません。
新聞やマスコミ、また知り合いがいろんなことを言うことがあっても、その人が子供の面倒を見てくれるわけではありません。
子供がこの厳しい社会に出て、一人でやっていけるようにするには、叱ることを避けてはダメではないでしょうか。
長男に昔かってあげたのに、使っていなかった携帯電話用のケース。
ここ最近毎日腰にぶら下げて歩いています。
子供に遠慮してはダメ。
マザーテレサの有名な言葉。
「愛情の反対は無関心」
叱るのはその子に関心があるからだ。

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