転校生  

もう20年以上前に登校生という映画があった。

大林宣彦監督が尾道の美しい風景を舞台に高校生の青春を描いた作品で、楽しく、でもせつなく淡い恋愛物語です。

主人公がちょうど自分の高校時代と重なりすごく親しみがありました。

その映画を大林監督が舞台を長野に移し、ストーリーも変えて昨年公開され、先日私はDVDで見ました。

声を出して笑った。泣いた。もう一度みたい。とここ数年で唯一思ったすばらしい出来上がりでした。

監督によって、こんなに違うものでしょうか。

近年黒澤監督映画の椿三十郎と隠し砦の三悪人が、たいへんな宣伝費と制作費をかけてリメークされていますが、今旬の俳優さんが登場したのに関わらず、浅いものでした。

かたや、転校生は脇役はベテランでしっかり固めているものの、主人公の二人はほとんど無名に近いにも関わらず、見る人を客観的に見させるのでなく、映画の中にしっかり引き込ませてくれました。

昨日の日記に書いたMITの石井教授の、おっつけ仕事ではなく、考え考えいた脚本演出により、自分の哲学こそ、制作費の大小でなく、心に残る仕事になる。

ということを、映画を見終わった後、実感する映画でした。

天秤では、制作費ではおおきく傾くものが、自分の哲学を現れる量で、逆転してしまう。

そこまでたどり着くためには、本当に大きな試練があり、したくない失敗を数々してきてなるもの。

自分に才能がないからではなく、自分の哲学にたどり着く、いや透けるまでガラスの様に磨きあげる。

監督によってこうも大きく変わるなら、建築や庭もまったく同じ。

凡人は2倍努力して3倍の成果を上げる。

人生まだまだこれから。
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