拝啓 稲盛和夫様  

拝啓 稲盛和夫様

寒さ極まる中、もっともはやく春を告げる蝋梅が満開の頃、いかがお過ごしですか?

この旅はJALの最高経営者就任おめでとうございます。

テレビでは多くの記者に囲まれインタビューを受ける姿を拝見し、経済界で今最も難しい問題の解決に、日本で最もすばらしい経営者の登場に胸が熱くなりました。

企業再生という問題だけでなく、アメリカの衰退、中国台頭に、大企業・中小零細企業のすべての経営者が自信を失っています。

日本人経営者の本当の力を世界に示して頂ければ、私たち経営者も再び勇気を持ち、坂の上を目指して進んでいけいると思います。

今から12年前。まだ30代前半の駆け出しに社長だった私は、稲盛様の講演会が足利であると聞き駆けつけました。

1時間にわたる生の講演は、想像を超えるものでした。
講演後、多くの経営者が一言でも話がしたくて、50人ちかく名刺交換をしようと並んでいました。

稲盛様は嫌な顔をせず、ひとりひとりと丁寧にお話をされておりました。わかげの至りり身の程知らずなのか、その時は私はなんとか、署名を頂きたいと本を持参して待っておりました。

「本を読んで感動しました。できましたら、記念に署名を頂けますでしょうか?」

「そうですか。内容はどうでしたか?」と笑顔で答えながら、わざわざテーブルに腰を下ろして、稲盛様の最も尊敬する西郷隆盛の言葉「敬天愛人」を書いて頂いきました。

そして、最後に本を渡して頂きながら、「つたない字で申し訳ありませんが」の言葉は今でも忘れることはありません。

いつも食事する時間はなく、いつもかけうどんやそばを流し込むほど、秒単位のスケジュールとお伺いしました。50人の中でサインを頂けたのは私一人でした。なんと幸運に恵まれたのでしょうか。

謙虚であること。積極的に気持ちががいかに大切か。学ぶことができました。

稲盛和夫様

77歳のご高齢。決して名声やお金の問題など私欲のためでないことは、今までの生き方を拝見し誰もが認めることだと思いますが、最も官僚的な企業と聞きます。

どうぞお体を大切にされ、志を果たさんことを願っております。 敬具

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