冬の雷  

普段はとってもやさしい、父親。

しかし、月に2度は、三兄弟に雷を落とします。

被害を受ける確率はみな同じ。下に行くほどやや高くなるでしょうか。

だれかが怒られ始めると、それまでわがままを言っていた他の二兄弟は、

いかにも、大事な事を思い出した様な素振りを見せつつ、家族がいつも集まる食卓から、静かにそして速やかにいなくなります。怒りながら、心のなかでは彼らの行動のおかしさを笑いながら、オヤジの説教がはじまります。

あまり放任しても、将来外で恥ずかしい思いをさせたくないし、いつも注意していたら萎縮する子のなってしまうので、そろそろ爆発だと感情的にならずにその子と話します。

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時々親の役割だけでなく、父親の役割を考えることがあります。

20人の社員を抱えて社長をしていた頃、人を使う難しさに耐えてきました。

弱さと優しさは違う。時には言いたくないことでもはっきり言わないと、必ず後で大きな見返りが襲ってきました。

写真の本は、私が時々読む教育者で故人の東井義雄先生の著書。

ブックオフで偶然手に入れました。話が横道にそれますが、東井先生の存在は以前から知っていましたが、この本については、その存在しら知らず、古本屋さんって本当に大切です。

お寺の長男として明治45年に生まれ、小中学校の先生をつとめ、小学校の校長を辞めた後、大学の講師やNHKの心の時代にも出演されています。

この本の中に、「吹雪の晩に運んだ弁当」という実話が載っています。

更正施設に送られてくる少年の殆どが離婚家庭で、両親が揃っているのに送られてくる少年の家庭の100%が「かかあ天下」の家庭で父親が馬鹿にされているそうです。

また非行少年の家庭では必ずと言っていいくらい、母親が、子供に父親の悪口を言っているとの話があります。

俊二君という子がいて、父親は会社の警備員をなさっていて、一週間のうち3日は徹夜の警備、あとは昼間、門衛として勤務しています。

俊二君は、そういうお父さんを、いつも肩身せまく思って、友達と話していても、お父さんの仕事の話になると口をつぐんでしまうのでした。

お母さんは、このことを悲しまれて、ある猛吹雪の晩、徹夜勤務のお父さんに温かいお弁当を届けるように彼にいいました。

俊二君が会社の門についた時、吹雪の中を、雪だるまのように雪にまみれて、懐中電灯をともして見回りから帰ってくるお父さんと、ばったり出会いました。俊二君はこういうお父さんに養ってもらいながら、お父さんを軽蔑していた自分が恥ずかしくなりました。

それから彼はお弁当運びを自分の仕事として、夜も門衛詰所の机で勉強することにしました。

ある晩、お父さんに白人と黒人の問題や、自由貿易と保護貿易のことを尋ねると、見事な考え方にびっくりして、お父さんの偉さに感心したそうです。

家に帰り、「おかあさんがコタツにあたりなさい。」と言われても断り、机に向かいました。その晩の日記に「吹雪の中の父に負けてはならぬと、僕は勉強を続けた」と書いてあったそうです。

子供の欲しがるものを出来るだけ買い与える親もいるでしょう。子供にとっては、それが話の分かる親なのかもしれません。

子供の機嫌をとることではない、もっと普段の考え方が大切だと、東井先生は教えてくれます。

何事にも、愚直な程真面目に取り組んでいる父親、それを支える母親の姿に気づいたとき、きっと分かってくれると思うのです。形のない物を与え続けてくれていたこと、形がない故に壊れたり、盗まれたりしないこと、そして決してお金では買うことの出来ない物である事を・・・

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次男ピンチ  

時々子供の塾の送り迎えをすることがあります。

私達の頃は塾はたいてい夜の7時半には終わったのが、今では9時半や遅いところでは10時半までやっているところがあります。部活の子供に合せると遅くなるのでしょう。

送り迎えするといいことがひとつ、子供とたくさん話ができること。

兄弟三人だと、食事中でも、全員が話す機会はありません。

小さい頃は、話したい子は、「ちょっとだまって僕の話を聞いてよ〜」と叫ぶほど賑やかでした。

ただ中学・高校となると、思春期で口数も少しは減るのと、前の晩遅くまで起きているせいか、朝食時はぼ〜っとしているので、会話も少なくなります。

塾のお迎えの時は、どの子もまだテンションが上がっているのか、たくさん学校や塾であったことを話してくれます。何も聞かなくてもひとりで話し続ける状態です。

家内の方が子供のことを良く知っているので、いつ仕入れているか不思議だったのですが、送り迎えだとわかりました。一対一なのと、他の兄弟もいないので、安心するからおしゃべりスイッチが入るのでしょう。

親子の会話は自然にできるのではなく、場をつくるものだと今更ながら思います。

さて昨晩は、中学校の持ち物検査の話題。携帯電話が禁止になり何人か注意されたそうです。

次男は真面目なので、ほとんどチェックされることがないのですが、

たまたま友達にあげようと持って行った、冬休み鉄道博物館のお土産が注意されるのではないか、心配だった。と食卓で私に話していると、

お皿を洗っていた家内が突然、「だったら私が切ってあげる」と次男に一言。

次男も私も何のことか分らず、口をあんぐり。

我が家での家族会話のルール第一条。親が子供に何か注意をする時は、お互いの話を
良く聞く。

から、話を冷静に聞いていると、家内は「お土産」を、「もみあげ」と聞き違えたらしく、普段長髪の子供達なので、私が切ってあげると宣言したらしいのです。

理由がわかって大笑い。危うくバッサリ髪を切られるところでした。


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以前作らせて頂いたガーデンです。ハーブの小道を歩くとどんなに楽しいでしょう。

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