氷山の一角  

昔ペプシのコマーシャルをなぜか今でも思い出すことがあります。

何度もみていて、全く思い出せないものもあるのに、印象に残るものは20年近くたっても忘れない。仕事とはそうありたものだと、常々思います。

そのコマーシャル、は王選手 の顔がアップで映し出され、「オー、オッ。オー、オッ。♪」というリズムにのって素振りをするものでした。それだけのCMなのに、ふと思い出すのはなぜでしょう?

さて、今朝のニュースで王さんが早稲田大学で講演をした話が取り上げられていました。

「人間は、氷山の一角で、見える部分は一部しかない。しかし見えないところの底辺はすごく大きい。それをどれだけ持っているかが大切」その様な話をされて締めくくっていました。

私も若い頃は、もう見える部分しかないので、勢いでそこだけを使って勝負していた気がします。

したがって、年配の方から見られると、肩に力が入っていたり、言ってはくれませんが、どこか至らない点があったに違いないとふと思います。

よくこの日記で使わせていただく、相対差と絶対差の点からみてもそう。

よそより、価格が安い。ものが優れている。とかその場しのぎで探してきて、説得していました。時には営業テクニックだとか、応酬話法だとか、ハウツーで仕事を頂こうとするわけです。

しかし、世の中そんなに甘くない。卓上の理論家にはなってはいけませんが、やはりこつこつ継続して学ぶ、身につけていく。つまり絶対差のことを言いたいのです。

40過ぎてからの学びは、かつての慢心さがなくなり、有意義なものになります。

そして、それが氷山の見えない裾野として広がっていく。

男が本番は45歳から65歳だという話があります。それまではどんな失敗してもすべて勉強になる。

現場と知識。志と商売。夢と現実。人間性と技術、才能。それらが偏ることなく、諦めず吸収したのものです。
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えっ、キス?  

○えっ、キス?

はじめてその言葉を聞いた時、よく意味が分かりませんでした。

エスキスって言葉ご存知ですか?もちろん建築関係の方はよくご存知だと思います。

(おやじギャクで、皆さん椅子からずり落ちたことでしょう。


意味はスケッチする。要約する。という意味だそうです。

設計士は、本設計に入る前に、ラフでおおまかにプランする作業ですね。

(そうそう、お客様にラフを書きます。と言ったところ、橋本さん裸婦を書くんですか?と大きく仰け反られてしまったことがあるので、使用上はよく注意してお使い下さい

この作業ほんとうに大切です。私も時間がない時、いきなり仕上げようと本設計に入るですが、結局はつじつまが合わなかったり、つまらないプランになってしまうことが殆どです。

いきなり本設計から始めるということは、デテイル(つまり細かいところから仕上げる)わけですが、全体と詳細を同時にすることは、一般の脳では生態情無理なのに、やろうとしてしまうのかもしれません。

いっぺんに二つのことを人間はできないのを、ついついあせってやってしまうのでしょう。

例えば、有名なフェラーリーをデザインした日本人は、CADを使わないで手描きでラインを引きます。手で引いていると、自分でも想像しなかった線が生まれることがあるが、CADではあり得ない。と話されています。

尊敬する設計士吉田桂二先生は、いつも手で図面を書く大切さをお話になります。

音楽もそうでしょう。どんなアーティストでも、最初から仕上がりそれを、楽譜に書いているわけではありません。

モチーフはあるものの、
ピアノやギターを弾きながら作り上げていくのですから、アイデアとは手を動かしながら進行中に、ポンポンとひらめていくと言ったほうが良いのかもしれません。

デザイン業界こそ、アイデアを最も求められる世界。広告のデザイン。工業製品のデザイン。など相当な能力を求められます。

ですからその世界では、アイデアの出し方に関する本がたくさんあり、それは別の業界でもたいへ役立ちます。

たとえば、アイデアを出す場合、まず一日目はお客様の話を聞き、とにかく資料を集める。しかしすぐにその場でデザインしないで、数日アイデアをねかせる。時には楽器を弾いたり、好きな映画をみたり、別のことをする。すると、アイデアが湧いてくるようになる。

こんな手法があると、あるデザイナーの教わったことがあります。

チラシの勉強会で、とてもすばらしいチラシをつくる方が、「○○さんはいいアイデアを神様から降ろしてくる」と話されてたのを聞いて、びっくりしたことがありました。
私はそう思ったことはありませんが・・・。

すばらしいアイデアはとつぜん、ふっと顕れるのを表現したのでしょうが、確かにそんな風に顕れる感じは理解できます。

アイデアを生み出す世界は本当に厳しい時もあります。有名なマンガ家が急に筆をとれなくなり消えていった話は有名ですし。

音楽家が、薬の世界に走り逮捕されたニュースもよく聞きます。

締め切りは、どんな人にも訪れるのですね。

さあ仕事、仕事。楽しく、楽しく。


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おニューだ〜。  

○仕事を楽しくする工夫

おニューなんて言葉はほとんど使われなくなってしまいました。

先代のCDラジカセは5年愛用していましたが、ついにCDの読み込みが5枚に1枚しかできなくなり、ついに新しい相棒を購入しました。仕事や趣味で使わないので、やまでんで、一番安い物探し。

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CDとテープ、ラジオチューナにリモコンまでついて7千円しませんでした。

ブランド名がない、5千円を切るものもあったのですが、やっぱりメーカー品にしました。今まで痛い目にあっていると、安かろう悪かろうの最低基準かもしれません。

ソニーのテープ用ウォークマンやCDラジカセが初めて出た時は3万台はしたことを思えば、価格競争のすごさを実感します。

ところで皆さん集中する時、音楽やラジオをつけながら仕事をしていますか?

私は、学生の頃から、音楽を聴きながらの方が仕事がはかどるタイプです。もちろん事務所で、デザインや設計、タフな見積りをしている時は必需品です。

仕事をはかどらせるには、楽しくできるちょっとした工夫が大切だと思うことがあります。

以前ある外国の哲学者の本で、「仕事をこなすコツはとにかく、机の前に座ってとにかく書き出すこと。」と書かれていたのを思い出します。

やりがいのある量の多い仕事は、やる前からたいへんだ、という思いが強く、なかなか手を着けられないことがあります。

実際にやってみたら、思ったほどたいへんでなかった。というケースの方が多い気も実際にします。人間は放っておいたら、悲観的になる生き物だからでしょうか。

また、とにかく仕事は勢いで8割くらいまではいっぺんに仕上げてしまうことが肝心だ。ということもある日本人の教育者が述べられていました。

手紙を書くのも、完璧に書こうと思ってしまうと、結局書かなくなってしまう。

確かにその通りですね。

私の場合それでも、机の前に座れない場合、自分の好きなことをしながら仕事を始めます。

こんなことを書くとお客さまに叱られてしまうかもしれませんが、絶対にいいプランを作るというプレシャーとの戦い。

でも一度集中できると、後は音楽はほとんど意識しない状態。ですからやはり、仕事はまずきっかけ、最初の10分で決まるのかもしれません。

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志の条件  

人生の師と尊敬する上甲晃先生。

その上甲先生は、師の小島直記先生から、志の三つの条件を教わったと聞いたことがあります。

一つ目は、人生のテーマ。

これは仕事のテーマではなく、人生をかけて追い求めるもの。「例えば世の荒みをなくしたい。」

二つ目は、生きる原理原則。

「己の尊徳を越えて行動する」イエローハットの創業者鍵山秀三郎さんは「凡事徹底」

これは、自分の言葉でもっていないといけない。

立派な人の話からぬきとったものではだめ。

三つ目は、言行一致

リーダーにとって、一番恥ずかしいことは「言っていることと、やっていることが違う。

もう8年前になります上甲先生が主催する塾では、毎回読書感想の発表がありました。その時に使った本「後世への最大遺物」内村鑑三の本をひさしぶりに読むと、先生に頂いたサインが出てきました。

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志の三つの条件は、その時上甲先生が塾生に話されたことを、本の背表紙にメモしたものです。

仕事のテーマなら出て来ても、人生のテーマは普段考えることがなく、なかなか出てきません。

自分の原理原則も、仕事や人生を、いろんな苦境を乗り越え、悟るものかもしれません。

言行一致もたいへん難しいもの。

私もあるとき、気分にまかせて思いついたことをペラペラ話すことのむなしさに気づいたことがあります。

得意げに話してはいるものお、人の話の受け売りで、自分で苦しんで苦しんで掴み取ったものでないことを話している自分がいる。

「営業生活がながく、相手を説得しないといけない。職業病かもしれない。いくらお客さの前でかっこいいことを言っても、本当にそれを実行できるのか、お前は」

そう思うと、押し黙り、暗く自分の中に閉じこもる必要はまったくありませんが、自分の中の今ある人格の中で話さなくてはいけない。そう思うようになったのです。

言葉は本当に危うい。時に相手の話があまりにもすばらしい話に、「じゃあ、やってみれば」と質問すると、「いや〜。いざやるとなると、○○だったり、××で、ちょっと無理」と返事が帰ってきそうなことが、よくあります。

自分もそうだったんだな〜。と思うとぞっとするのです。

箱根で上甲先生は、この本を読んで「生き様の大切さ」を教えたかったのだと思います。

生き様はどんなにすばらしい学校でも教えていない。東京大学でもそうだ。教えているのは知識だけだ。私達は生きる基本を学び会う場所がなくてはいけない。


人は後世に遺せるものは、金・事業・思想などある。しかし今でいう、孫正義さんのようにすべての人がお金を事業を生み出す才能があるわけでない。それでは才能がない普通の人は、何もできないのだろうか。

いや、すばらしい生き様だけはどんな人でも残せる。死んだ時、子供達に「父親は財産は何も残せなかったが、生き様だけはすばらしかった」そう言ってもらえる生き様をしなさい。

そうこの本には書かれている。と先生は話を締めくくりました。

このような話を普通だれが教えてくれるでしょうか。

師にめぐり合える大切さがここのありました。

三兄弟にそう言ってもらえる生き様を遺す。それがその話を聞いて依頼、私の生きる目的です。
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息子の携帯  

○携帯電話
高校の合格祝いに初めて子供に携帯電話を持たせた。

三兄弟そろって曰く「中学校でクラスのほとんどが携帯もっている。僕も欲しい。○○ちゃんは毎月3万は使ってるんだよ。この間は7万も使ったんだって。」

我が家では「中学生は絶対だめ。県立高校に合格したらいい」が我が家の法律。

実際に長男の高校でも、回りの人に聞いたら、うちも入学式の後買いに行きます。という人が多かった。

その携帯電話が壊れたらしい。私の名義になっているので私が治しに行く。

「家内が今月携帯代が倍かかっている」と今朝話すと「そんなこと言ったら、俺の友達なんかもっと使ってるよ」と言い応え。

朝から怒るのもあれなので、聞き流していましたが、

この、「回りの人はみんな○○だ。とか友達は○○」ほと都合のいいものってないし、むやみに信じてはいけないものもあります。

自分はどうだろうかと、自問自答。

だれだれがやっているから、自分もそれでいい。そうしなくてはいけない。という考え方になっていないか。

「たとえ○○がそう言っていても、自分はこうする。」

普段流れで仕事をしていると、ついそうなっている自分がいる。

100人いて99人が○と言っても、もし×と言った一人が本当の正解だということは実際あることです。

携帯の費用のこと以上に自分も含め、回りに依存している自分がいないか、反省しています。


○北風

健康診断して、健康がいかに大切か実感しました。

当たり前だと思うことが実は感謝しなくてはいけないことだった。

それは人は好調の時は、天下をとったように元気なのに、やれピンチの時心が負けてしまい落ち込んでしまうのも関係しています。

さてなくしてしまいはじめて気づくものって何があるでしょうか。

日常では人間関係が一番大きいのかもしれません。

仕事ではどうでしょうか。

転職など特に、現実味があります。

大企業の役職者が退職すると、手の平を返したように、対応が変わってしまった。

よく聞く話でもあります。

自分の実力だと思っていたが、肩書きの力で、別の人間に変わっても会社は何事もなく
順調にやっている。

わかっているつもりでも、その時はじめて実感するもの。

10年以上社長業をしていると、うちの会社をやめて、同じ仕事をして、担当先を持っていこうとする人たちは何人もいました。

でも、最初の1.2年はそれなりにやっているようですが、3年過ぎるとダメになるケースがほとんどです。

これはどこの世界でも同じ話を聞きます。

他所へ行っても同じ用にできる。絶頂の時はそう思います。しかし実はそうではない何かがある。

それが、信用であったり、歴史であったり、人望であったり、形でない目に見えないものなので、見ようとしなければ、決して見えないものであります。

そういう私も失ったものはたくさんあります。

「風向きは変わる。人は逆風の中を歩いて見ぬと、本当の風の強さはわからぬ。」

立派な経営者がつくった恵めれた会社の2代目。時として逆境に弱い時があります。過保護に育った子供も同じでしょう。

風向きは暖かい南風から寒い北風に変わるときがあります。

地元のある国会議員が、某党を辞めました。

「大臣時代進めていた、改革が白紙にもどる。」そんな思いで辞められたなら、志があると思います。

人は必ず、片手志、もう片方に打算。の両方を持って生きていると思います。

商売をして、家族を養っていくためには、悪いことをしなくても、時には感情を抑えて頭をさげて、世間を渡っていかなくてはなりません。

しかし、どこかに志だけは持っていたい。

テレビのインタビューで、「政治家が国民の意見を取り入れていない。」最もよく聞かれるコメントです。

ああ〜、「○○さん、なんで離党しちゃったの。一度やめてしまうと、復帰しても幹部にはなれないよ。世渡り上手になんなさいよ」と地元で思っている人もいるかもしれません。

逆風を自らうける道を選んだのでしょう。しかし本当の風の力を理解していけば、風向きが変わることもある。

過去のことを悔やんだり、恨みがましいことを言い続けていると、風にまけたこと。

明るく、陽気にとりくむことが風に打ち勝ったことではないでしょうか。
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